日本第二の都市大阪。
幼少のころからそれなりに旅歴のある私も、実は訪れたことは10年も前に家族でUSJに行っただけの1回切り。事実上ゼロです。
上空を含めて、通過したことはそれこそ数えきれないほどかすめてはいるはずなんですが、大阪の街に降り立ったことがない。
しかし、大阪というカオスなイメージ、そして強烈なにおいを拡散するパワーは、どことなくエキゾチック。
いつか、ゆっくりと歩いてみたいという気持ちがありました。
まあ、そんなかしこまる話でもなく、東京からわずか2時間半で行けるんです。
今回の週末旅。京都・高雄の紅葉狩りを早々に切り上げ、後半は大阪の街歩きにあてることにしてました。
実は今回の旅、京都よりも大阪が楽しみだったりもします(^^)
花園駅から御堂筋線動物園前へ
さて、京都・妙心寺の見学で、今回の京都を打ち止めにした私は、JR山陰本線花園駅へ急ぎます。
もちろん、バスで直接京都駅へ出てもいいんですが、時は11月12日(土)。
京都市内は、紅葉の観光バスやクルマで渋滞しているはずです。
山陰本線なら、わずか12分で京都駅に到着。バスだと30分以上はかかるでしょう。
そして、新快速に乗り換えます。これみてると、新快速は15分おきにあるんだね、便利だ。
速い新快速で、あっという間に大阪に着きました。大阪駅の外に出るのは人生初!
地下鉄御堂筋線に乗り換えます。目指すは「新世界」。
関西は、エスカレーターは左側を開けるんですよね。
東京でいうところの山手線にあたるのが大阪環状線なら、中央線にあたるのが御堂筋線。
心斎橋も夜に訪れるつもりです。なんか楽しみです(^^)
そして、天王寺の一つ手前、「動物園前」で降ります。
ここが、大阪らしい場所の一つとされる「新世界」の入り口。
では、ドキドキワクワクしながら、「新世界」を歩きますか。
「串カツ」のお店が勢ぞろいする「新世界」
まずは、有名なジャンジャン横丁を歩きます。
ところで、大阪を歩くにあたり、一夜漬けで生い立ちを学んだところによると、このエリアが観光地として賑わいはじめたのは2000年に入ってのことらしい。
「串カツ」店が並びはじめたのは、2010年代くらいから。けっこう最近です。
それまでは、いわゆる「ドヤ街」だったそう。
「日本一」「一番うまい」大阪のストレートな表現が楽しい。
グーグルで検索すると、かなり有名らしい「串カツだるま」。
新世界の中にも、チェーン店がいくつもあります。
ソースの二度漬けは禁止らしい。そういうものなんだ・・コロナのせいですね(^^)
東京の下町を歩く気分で楽しむ新世界。
お、ビリケンですね。
24時間営業の「串カツ」店って、どんな需要があるのかな。純粋にすごい。
通天閣です。
いい雰囲気だなぁ・・一週間くらいこもって、いろんなお店を体験するのもいいかも。
私的には、幼少のころ読んでた野球漫画「ドカベン」。
そこに登場した「坂田三吉」というキャラがオーバーラップします。
出典:ドカベン14巻より
「坂田三吉」というのは、通天閣高校のエースでキャプテン。私の好きなキャラ。
しかし、決して恵まれた生活環境にはなく、当時の大阪の貧民街で暮らし、持ち前のコントロールで犬を狩って生計を立てていた。
甲子園では一回戦で明訓高校に敗れたが、二年生の夏の大会では見事優勝し、卒業後は近鉄バッファローズに入団したのがうれしい。
トレーニングは、リヤカーにがれきを積み、その上に乗った母親にしごかれながら、リヤカーを引っ張ってランニングするという、現代では表現されないようなスポ根であり苦労人。
その描写で、背景にはたびたび通天閣が描かれ、通天閣という存在を知るきっかけになりました。
旅してると、こんなくだらない、とりとめもない過去の記憶が突然よみがえるので楽しかったりします。
「串カツだるま」新世界総本店で串カツを食べてみた
では、「串カツ」を食べましょう。
今朝、京都駅で食べたマック以来の食事なので、かなりお腹はすいてます。
そして、どこで「串カツ」を食べるかは、いろいろ調べてここに決めてました。
「串カツだるま」の新世界総本店です。
場所は、通天閣から徒歩1分。1分は無理かw
カウンター席が10席ほど並ぶだけで店内は狭いです。
でも、それだけに、「一人でふらっと」入れる雰囲気に親しみを感じ、選定した次第です。
さいわい待たずに入れて、席にありつきました。
店は狭いですが、荷物置き場があるので、旅人も安心です。
隣のお客さんの串カツを眺めます。
「まず飲み物どうぞ~」と声をかけられて、梅酒をオーダー。
「新世界セットなんかいかがですか?」と、お姉さんに手ほどきを受け、オーダーします。
まわりを見ると、ほぼ常連客。
常連客と、私のような旅人一見客を、適度に応対を使い分けているところにプロを感じます(^^)
さて、「新世界セット」に含まれている「どて焼き」がきました。
これがとてつもなく美味しい。もつ煮と解釈すればいいのかな。
このキャベツが何のためにあるのかは、聞けませんでした(^^)
「第一陣です」といって到着した串カツ。
元祖串カツに、エビにレンコン。
そして、つくねにアスパラかな。
ソースをつけていただきます。
油も軽いし最高の食感です。
本来は、ソースはトレイに用意されていて、漬けながら食べる文化であったらしい。
コロナでこのようなスタイルになったらしいですが、これで十分です。
ちなみに、さっきのキャベツは、ソースをすくうためにも使えるらしい。
梅酒がなくなって、冷酒をおかわり。
とどいた「第二陣」。
「キスは塩がいいですよ~」とか、「おもちは早めがおすすめです。」と、親切なお姉さん。
その通りに、キスだけ塩にします。紅しょうがの串カツなんてはじめてでした。
いやあ、大阪の串カツっていいなあ。うれしくなって、勝手に乾杯です(^^)
若干物足りなかったので、3本追加。
牡蠣にほたてに漬けまぐろ。熱々すぎて、すぐには食べられなかったです(^^)
ごちそうさまでした。こんな感じのお会計です。
みてると、ふらっと入ってきて、2,3本つまんで、さっと出ていく。
そんなお客もけっこういました。
生活に根づいてるんですね。こんな食生活が日常的に味わえる関西の人がうらやましく思えました。
通天閣のまわりを食後の散歩。通天閣は明日登ろうと思ってます。
ほかにも、一人で入れそうなお店がたくさんあります。
眺めてるだけで楽しい新世界。
では、荷物を置きにホテルにまいりますか。