世界遺産 エラム庭園 ~ シラーズの聖地 シャー・チェラーグ廟【イラン旅行記 #11】

さて、効率よく「ペルセポリス」と「ナグシェ・ロスタム」「ナグシェ・ラジャブ」と見学し、イスファハーン行きの夜行バスのチケットも手に入れて、準備万全。

これから、日没までの約4時間、シラーズの町見学です。

世界遺産の楽園 エラム庭園

しかし、さすがにたった4時間じゃ、とてもあちこちは見きれません。

いくつか候補はありますが、地図を見て思案した結果、世界遺産エラム庭園にまず足を伸ばし、そこから旧市街中心部に戻って、歩き回ることにしました。

旧市街の人の営みは、日没後でも見れるけど、施設は夕方には閉園してしまうという計算です。

「テルミナーレ・カーラーンディッシュ」から「エラム庭園」までは、歩けなくはないですが、7キロ弱。

時間を大切にしなくてはいけないので、タクシーでエラム庭園へ。

料金は100,000リアル(約354円)でした。(相場より高いんだろうな・・)

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200,000リアルの入場料を払って、中に入ります。これはマップ。

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庭園というだけあって、いきなり花壇があります。

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雨の少ない地方だと思うのですが。

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水もふんだんに使われています。

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外国の観光客というより、地元あるいはイラン国内の旅行者かな。

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それにしても、イラン女性って素敵です・・

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ところで、まわりは、ほんとに岩山なんです。乾燥した大地です。

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エラムとは、ペルシャ語で「楽園」。

シラーズに数ある庭園の中でも、最も華やかなペルシャ式庭園だそうです。

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そしてこれが、エラム宮殿。楽園の宮殿とは、これまたすごい。

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たしかに、こんなところをのんびり歩いてたら、悩み事など吹っ飛んでしまいそう。

そんな気持ちにさせる、落ち着いた空間です。

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風もなく、温かく、イランの3月は最高ですね。

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のんびり散歩してたら、あっというまに1時間経ってしまいました。

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次のスポットへ急ぎましょう。

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シラーズの聖地 「シャー・チェラーグ廟」

次なるスポットは「シャー・チェラーグ廟」。

「エラム庭園」からは、歩くにはちょっとした距離。

庭園の出入り口で待っていたタクシーに声をかけ、旧市街の聖地「シャー・チェラーグ廟」までひとっ走りです。

ここは、835年に殉教したシャー・チェラーグ(ランプの王という意味だそうです)の廟。

入れるのは、イスラム教徒のみと「地球の歩き方」にも書かれています。

でも、運がいいと、異教徒でも入場が許され、また、写真撮影も容認されるケースがあるとか。

ここ、シャー・チェラーグ廟は、建物の中が、すべて鏡のモザイク張りで、この世のものとは思えない美しさとのこと。

色々なブログで、写真を拝見しましたが、たしかに、目のくらむような眩さ

これですよ! これ↓

シャー・チェラーグ廟

Andreaさんのflickr より

こりゃ、中に入れるか入れないかは、月とスッポンぐらいの違いですね(笑)

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どこまで行けるのかな。

とりあえず、門をくぐるくらいは大丈夫そうだったので、入ってみます。

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近づくゲート。あれが、中庭への入り口らしいです。

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「入ってもよろしいんでしょうか?」

みたいに門番の人に聞いても、何言っているのかわからず(笑)

こっちに来い、と門番の人に付き添われて、中庭に入ります。

「フォトOK?」と聞くと、あまり笑わずに「OK」。歓迎はされていない様子。

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とりあえず、許可をとりながら、写真を撮ります。

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そのうちに、その門番は、誰かにくっついて、去ってしまいました。

私一人残されました・・・

しかし、周りを見れば、イラン人たちも、スマホで写真撮りまくっています。

宗教上、撮ってはいけないということではないんだな、とは思いましたが、イスラム教徒の方の気持ちを逆なでする気は毛頭ないので、こっそり撮ります。

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門番がいなくなってしまい、10分待っても現れません。

まさか、勝手に入るわけにはいかないし、あきらめて、中庭をうろつきます。
(中庭は写真撮ってもいいんだよね・・)

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でも、中庭の壁も美しい。

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中庭は広く、何が何だかわかりませんが、「地球の歩き方」にあるように、外観だけでも十分美しい。

中ものぞきたかったけど、仕方ない(^.^)

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あれは、マスジェデ・ジャーメへの門でしょうか。

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うわ、まばゆいばかりのタイル張り!

これだけでも十分美しい。すごい芸術です。

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マスジェデ・ジャーメの中庭

マスジェデ・ジャーメの中庭に出たようです。

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ほんとに綺麗だ・・圧倒されます。

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本格的なイスラム建築を、こんな間近で見るのは初めて。

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中庭にいる幼い子が可愛らしい。

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どうやってつくったんでしょうね。

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陽も傾いてきました。

街も歩いてみたいので、この辺で美しいモスクと廟にお別れです。

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シラーズには、このほかにも素晴らしい建築物が点在しています。

しかし、けっこう広範囲に散らばっているので、タクシーでも使わないと、訪れるのは困難。

日没まであと2時間ほど。あとの時間は街歩きに費やします。

やっぱり、街歩きの基本は徒歩ですよね(^^)