シャー・チェラーグ廟の外に出ました。これから2時間ばかり、シラーズの街を歩きます。
シラーズといえば、沢木耕太郎氏「深夜特急」のイメージが強く、どうしても訪れたかった街の一つ。
日没まで、あまり時間はありませんが、しっかりと、この目に焼き付けたいと思います。
バーザーレ・ハッジ付近の風景
ここは、シャー・チェラーグ廟を出た広場。
すぐに、お土産屋さん、というよりもバザールが並んでいます。
この右側の建物がバーザーレ・ハッジというバザールのようです。
街の中に、こんな建物がふつうに建っているのが不思議。
シラーズの人たちの営みを眺めます。
やっぱり1日くらい滞在したかったな・・
絨毯屋さんが多いです。小さいの1枚、買って帰りたいんだよね。
ここは時計屋さん。
沢木耕太郎さんが言ってた、ペルシャ文字の美しい時計はあるでしょうか。
バーザーレ・ヴァキールの賑わい
これは、もう一つのバザール、バーザーレ・ヴァキールのようですね。
テヘランの時と同じ、イラン人の洪水。
すごい活気です。
しかし、人混みの中にいると、すごく疲れます(笑)
時間もないので、バザールではなく、街中を歩くことにします。
よく賑わっている、キャリーム・ハーネ・ザンド通り。
シラーズの中心 キャリーム・ハーン城塞
少し歩くと、城塞が見えてきました。キャリーム・ハーン城塞ですね。
ザンド朝時代、キャリーム・ハーンの居城だったそうです。
城塞の手前には庭園が。
憩いの場のようになってるんですね。
城塞を映すカメラマン。
すごい傾き方です。
子供も遊びます。
おお、城塞の壁にサッカーボールをぶつけて遊んでる!?
大丈夫? 怒られない?
ショハダー広場付近で追加の両替
ショハダー広場から見るキャリーム・ハーン城塞。
このあたりに、両替商が並んでいると書いてあったので寄ってみると、金曜日なので店じまい。
でも、スルッと闇両替が近づいてきました。
もう100ドルばかり両替したいなと思っていたところだったので、尋ねると3,300,000リアルとのこと。
レートがいいのかどうかわかりませんが、のんびり交渉しているヒマがありません。
ただ、渡してくれた1,000,000リアル紙幣は、見たことがなかったので、500,000リアル紙幣に替えてもらいました(笑)
城塞に沿って、ゆっくり歩きます。
このあたりで、黒いチャードルで身を覆った女性に声を掛けられました。
私が日本人と知ると、なんか、手をたたいて喜び、連れていた子供と写真に撮ってくれと言います。
言葉が全く分からなくて残念でしたが、昔、日本人に親切にされた、みたいなことを言っているようでした。
またイラン人から声をかけられ、写真を撮ってあげます。
ペルセポリスから、写真撮ってくれ、と言われたの、今日何回目かな?
しかも、撮ってあげても、それをビューで見せてあげるだけで、画像データを渡すこともできないのに喜んでくれてる。
四角い城塞に沿って一回り。
よくみると、この城塞も芸術ですね。
この辺にも、闇両替がいっぱいたむろ。
「ヘイ!ミスター!」と声をかけてきます。もうボラれるのはたくさんです(笑)
日も暮れてきました。時刻は18時。
ここから、テルミナーレ・カーラーンディーシュまで2キロぐらいありますが、タラタラ歩いて帰りますか。
ちなみに、あいつらが闇両替。子供も仲間??
歩き疲れて、中には入りませんでした。
では、キャリーム・ハーン城塞、さようなら。
バスターミナルまでの帰り道。普通の建物に、美しい模様が。
夕闇に包まれるシラーズの街
シラーズの夕暮れ。
この橋を渡ると、テルミナーレ・カーラーンディーシュ。
夜の渋滞がはじまってますね。
西の空はまだ明るい。私の大好きな、薄暮の風景。
なんか、感動がこみ上げてきます。
バスターミナルに着きました。
夜行バスでイスファハーンへ
時刻は19時。バスの出発まで、あと3時間。すっかり、日も落ちました。
駆け足だったけど、ペルセポリスも見れたし、シラーズの街も歩けて、長年の夢がかなって感無量。
私は、一介のサラリーマンですから、そんな自分が現役のうちに、このようなスケジュールをこなして、ここにいることが、なんとなく夢のようです。
大げさだけど、シラーズの街を歩き回っての正直な実感。
待合室で、音楽でも聴きながら休憩しましょう。
流れてきた曲は、「back number ハッピーエンド」でした。
考えてみれば、今朝のテヘランの早起きから、長い1日でした。
さすがに疲れを感じるね(^-^)
空白の3時間が過ぎて、バスに乗り込みます。
運転手にチケットを見せて、「イスファハーン?」と何度も確認して、指示された席に座ります。
快適な3列シート。
「地球の歩き方」には、イスファハーンまでバスで8時間とあります。
すると、到着は6時ごろかな・・・
来週はノウルーズというのに、バスはがら空き。どうも情報と違う。
でも、そんなことどうでもいい。疲れが襲ってきて、眠りに引き込まれます。
バスは、予定の22時になっても発車しませんが、まあ、いつかは出発するでしょう。
朝の6時にイスファハーンに着いても、ホテル探すの大変だし、少しばかり遅れてもらえば、逆にありがたいよな・・・
そういえば、このバスは、イスファハーンのどこのターミナルに着くんだろうなぁ・・・
なんてことを考えながら、いつの間にか眠ってしまいました。
明日の朝、ハプニングが起きることも知らずに・・・