あと、1時間ちょっとでテヘランです。少し、今回の旅を整理しておきましょう。
イラン入国直前 頭の中の整理?
いつもと違うところから、頭の中を整理。
持ち物
- ポケットWifiのレンタルなし:グローバルWifiで、イラン用のレンタルがなかったから。
- 現金:ドルとユーロをいつもより少し多め。クレジットカードが全く使えないらしいから。
旅の行程
本日の宿泊:テヘラン旧市街の高級ホテル。到着日のホテルは、ビザ取得上予約しておいた方がよさそうだったから。(さがせば、もっと安いのはいくらでもあったと思う)
移動:2回乗る予定の飛行機は、イラン航空のをゲット済み。ただし、バスの予約はしていない(日本からはできない?? 不明)
イランの国情
入国にはビザが必要。しかし、まだ未取得。空港で、アライバルビザというのが取れるというのを信じて、手ぶらで来ました(笑)。(一応、日本のイラン大使館に電話し、パスポートに、アメリカ入国のスタンプが押してあるが大丈夫かと、問合せ。大丈夫とのこと。)
さらに、来週からはノウルーズという、イランの1年の始まり大型連休。
この、ノウルーズの前後は、イラン中の人々がいっせいにお祭りモードに入り、ホテルや交通機関が軒並み満員になるとのこと。「~歩き方」にくわしく、掲載されています。
ノウルーズの存在を知ったのは、往復の航空券を手配した後。
しかも、「~歩き方」にあんなふうに書かれては、私のような素人旅人は、焦らざるをえません。
イラン国内の航空券をあらかじめゲットしたのはそのため。
できれば、イスファハーンのホテルも予約しておきたかったけど、バスのチケットがうまく取れないとご破算になるので、運を天に任せました。
ひと通り、頭の中を整理し終わって、窓外を見やります。おおーッ! イランの大地が見えました。
着陸態勢に入りました。
テヘラン エマーム・ホメイニー空港に到着
到着したのはテヘランのエマーム・ホメイニー空港。
テヘラン郊外にある、日本でいえば成田のような国際空港です。
したがって、周囲には街がありません。
いよいよ来ました。イランの首都テヘラン。
はやる気持ちを抑えながら、機を降ります。
出口へ。さて、ビザは、どういうふうに申請すればいいのでしょう。
旅行保険への加入&アライバルビザの取得
イミグレーションに行く途中に、なんか行列がありました。
よく見ると、インシュランス。旅行保険ですね。
「地球の歩き方」にも、まず保険に入らされる、とあります。まずは、ここでよかったと安堵です。
係のおじさんが、「何日だ」と表を指します。
一番短い「30日」を選ぶと、「16ドル」と言われます。ユーロだと14ユーロ。
ユーロって使ったことがなかったので、ユーロで払いました。
そして、その保険証券を持って、この窓口へ行きます。
すると、「60ユーロ」と書かれた紙片と、ビザ申請書を手渡されます。
左側が保険証券。右側がビザ申請書です。
保険の件は知っていたので、今回は海外旅行保険入らないにしようかな、とも思いましたが、入っておいて正解です。
だって、証券の記載内容によると、病気・傷害の保険金は10,000ユーロ、約120万円です。
14ユーロの保険料じゃしょうがないですよね。これじゃ、万が一の時、助かりません(笑)
そして、右側の申請書。
案の定、今夜宿泊のホテルの住所と電話番号の欄がありました。予約しておいてよかった・・
父親の名前の記載欄があるのも驚きですが、遠く8,000キロ離れたテヘランで、息子に名前を使われているとは、夢にも思わないでしょう(^_-)-☆
そして、紙片にかかれた「60ユーロ」を隣の銀行に払い込みました。
すると、手数料かなにかで3ユーロを追加要求。拒むことなどできないので、払います。
5ユーロ紙幣を出すと、払い込み証明書のようなものと、70,000リアルのお釣り(2ユーロ分?)をもらいました。
はじめて手にするイランの通貨。
そして、払い込み証明書を提出して、気長に待ちます。
15人くらい外国人がいましたが、私の順番は、10番目ぐらいでしょう。
なかなか呼ばれません。すでに空港到着から1時間経過。
同志たち?も、同じように気長に待ちます。
ヒマなので、付近を散歩。おおッ!ペルシャ模様ですね。
窓口のガラスが、カチャカチャとたたかれ、「ジャパン!」と呼ばれました。日本人は、ほかにはいません。私のことです。
無事に、イラン入国のビザGet! ちょっとした達成感です。
結局、保険代と合わせて、77ユーロでした。
不思議なイミグレーション
すでに12時を回り、到着から1時間半が経過。
テヘランの観光は、今日しかありません。急ぎましょう。
人気のいなくなったイミグレーションへ。
もう、残っているのは、私と、中国人らしい2人組しかいません。
私がパスポートを差し出すと、イミグレの係官は、口笛を吹きながら、私のパスポートをもてあそびます。
いったい何の儀式なんだろう???
しかも、私を待たせ、中国人2人組は、あっさり入国させ、イミグレにいる旅行者は私一人になりました。
そのあと、「ヘイ!」と言って、5、6人の係官がダベっている別のカウンターに連れていかれます。
なんか、ペルシャ語でワイワイ言ってるようですが、さっぱりわかりません。まさか、アメリカ入国のスタンプが押されてるのが問題??
係官たちの表情は険悪なものではなかったので、不安はありませんでしたが、そのうちに、「ウエルカム!」と言って、握手を求められ、一人づつ握手して、パスポートが返されました。
いったい、あれは何だったんだろ・・・とりあえず、無事に通過。同じ旅客機で来た乗客、もう誰もいません。
歓迎してくれたというのはわかりましたが、ちょっと大げさ?
なにはともあれ、晴れて、イラン入国です。
イランで、海外渡航16カ国目!
イランの通貨 イラン・リアル
さっそく両替です。
400ドルを銀行窓口に出すと、なんと、1,300万リアル以上になって返ってきました。
1,300万リアル。50万リアル紙幣が26枚!
なんという、インフレなんでしょうか。
いきなり、お金持ちになった気分ですが、あまりのケタ違い?に、慣れるのが大変・・
だいたい、10,000リアルが35円ぐらいという換算レートです。なので、100,000リアルは350円、500,000リアルは1,750円くらいという計算になります。
とりあえず、ここまで順調にきました。
タクシーでテヘラン市街へ
エアポートの外に出た瞬間に、「タクシー! タクシー!」と声を掛けられます。
まあ、そうなるでしょう。
いくら? と聞くと、「セブンティー サウザン トマン」という答え。
セブンティ サウザンは70,000ということなんでしょうが、トマンとは何でしょう?
「私はトマンは持っていない。リアルなら持っている。」と言うと、「OK! OK!」と言いながら、私のメモ帳に0を一つ足し、700,000にしました。
なるほど、「地球の歩き方」にも、日常生活では、トマンを用いることが多い。1トマン=10リアル、とあります。
今回、イランの旅をするにあたって、用意したのが、このアプリ。
世界各国の通貨を、瞬時に換算してくれる、すぐれものです。Wifiなど、持ってきていませんが、オフラインでも最新レートではありませんが動くところがグッド!
これによると、100,000リアルが約354円。ということは、700,000リアルは2,500円弱。
ここ、エマーム・ホメイニー空港は、テヘラン市街まで50キロは離れているし、「地球の歩き方」による相場もそんなもの。と、勝手に納得して、タクシーに乗り込みました。(値切らなくちゃ、いけなかったのかな??)
あらためて、運転手の風貌を見ると、初老で優しそうな顔の運転手でした。
はじめてみるイランの大地。
イスラム教シーア派の国、イランの旅がいよいよはじまりました。