さて、タクシーでマトラのホテルまでやってきたはいいけど・・・
どうも、これ・・・ホテルじゃないみたいなんですw
マトラの岩山でホテル探しで迷子になる?
しかし、すごい建て方だな・・・なんてみとれている場合じゃない。
全く人の気配しないし、どうも空き家のよう。
ただ、予約してある「Fort Guesthouse」は、セルフチェックインのホテル。
メールでパスワードをもらってるので、それでドアを開けるはずなんだけど、そもそもキーどころかドアノブさえもない。
さて、困った・・・Googleマップは、いちおうこの辺りをさしているので、場所は合っているはずなんだけど。
場所はここ。おかしいなぁ・・・
クルマはいっぱい止まってるけど、誰も通らないから、尋ねることもできない。
歩き回っても、周りはどこもかしこも岩山。
スーパーマリオの岩山ワールドにハマり込んだ気分。
敵が出てこなければいいけどw
なんか、すごいところだぞ。
しかし、よく迷子になるよな・・・これで、何回目だ(^ ^)
すると、奇跡的に私と同じように白装束を着込んだムスリムの方が現れたので、英語が通じるかわからなかったけど「ウエアイズ フォートゲストハウス?」と聞いてみると、「こっちだ」と手招き。
見れば、たしかに「Fort Guesthouse」とある。
よかった、手を合わせて、ムスリムに感謝。カッコいいおじさんだった。
岩山ワールドに、狭い路地が迷路みたいに入り組んでるので、ほんとに迷子になってしまうんです・・・言い訳
「Fort Guesthouse」にセルフチェックイン
とにかくチェックインして、荷物を解こう。
チェックインはセルフ。
このように、私でもわかるレベルの英語でメールをくれているので大丈夫です。
メインのドアと、部屋のドアはパスワードが違うんですね。
セルフチェックインの仕方がわからなくて、途方に暮れた2019年の8月を思い出すなぁ・・・
あれは、ノルウェイのアルタという街だった、あれからもう4年か・・・
パスワードを入力して、ガチャリと開いたときは、さすがにホッとする。
うわ、すごい冷房効いてる。親切だなぁ・・・外は36度。
メールにもあったけど、私の部屋は「Luban」。どういう意味だろう?
その「Luban」の部屋もパスワードで開きました。
いい部屋じゃないですか。しかも、こちらも冷房が効きまくってる。
暑い国では、冷房が最高のおもてなしですねw
まあ、ベッドは2ついらないんだけどね^ ^
ひとり旅って、世界的に流行らないのかなw
宿泊代は、1泊11,000円。
セルフチェックインで、食事もなしだから、高い感じがするけど、ここからマスカットのスークや展望台が徒歩圏。
立地で選びました。
壁の模様はなんだろうと、近寄ってみると、
たたみのいぐさで編んだようなカーテン。
ティッシュのカバーも。
なんか、日本文化みたいです。
和風と中東文化を織り交ぜたような扉を開けると、
きれいなシャワールームが出迎えてくれました。
今回の旅では、こちらのホテルが、一番水量がよく出ましたw
午前中だけでも、たっぷり汗をかいたので、シャワーを浴びてすっきり。
そして、バスに乗って、細かくなったオマーンリアルをベッドの上に並べます。
アラビア文字は、ほんとにわからないなあ。
岩山とオマーン湾の遊歩道を歩いてみる
では、外を散策してみましょう。
暑いとはいっても36度。
ジェッダやメディナの43度から比べれば平気・・・のはず
ホテルを出て、細い路地をかき分けるように、海岸の方角へ。
住まいはあるみたいだけど、人がほとんどいないから、少々不気味。
サウジと同じように、オマーンの人々も、暑い日中を避ける夜型の暮らしをしてるのかな。
お、海が見えました。
さっき、タクシーで通った道。バスも走ってるみたいです。
それにしても、どこを見ても岩山が目に入る。
そもそも、マスカットの語源がアラビア語で「山が海に落ちるところ」。
岩山を利用して作った要塞もあります。
マトラフォート。眺めが良さそうなので、夕暮れになったら登ってみるつもり。
ここマスカットの南西にのびるハジャール山脈は、海底が隆起し、マントルで構成された珍しい地質であるらしい。
だから、この岩山も、様々な地学上の物質を含んでいるのかもしれない。
気のせいかもしれないけど、GoogleマップのGPSがたまに狂うんですw
さっき、迷子になったのも、これが原因???
それにしても、見事な岩山。
遊歩道まで、そのままむき出しになっているところがすごい。
岩山を背にして海岸へ。
マスカットが面するオマーン湾は、ペルシャ湾の入り口。
貿易的にも軍事的にも、重要な拠点。中東においても、もっとも古い街のひとつ。
あの建物が密集しているエリアがマスカットの旧市街。
夜にはスークも開かれます。それが、ここマトラに宿をとった理由です。
暑いことは暑いけど、海から吹いてくる風が気持ちいい。
でも、日中は、全然人が歩いてない。クルマは通るけど。
サウジと同じように、日中は屋内で涼をとるのが生活文化なのでしょう。
さて、遊歩道を散歩した後は、さっきバスとタクシーを乗り継いだ、ルイというエリアに行ってみましょう。
あのモスクみたいな屋根の見える場所がバスストップです。
ここマトラは夕方から夜にかけて歩こうと思います。
いま行っても、たぶんスークとか開いてないだろうし(ジェッダでの実感)
ほんとに不思議な光景。
でも、日本との関わりも深い場所。
この沖を、日本の石油タンカーは、ひっきりなしに稼働しているはずです。
この左手には、対岸にイランをかまえるホルムズ海峡があります。
海は透き通り美しい光景なので、とても地政学として意識される場所とは思えないですが。