【ジェッダ旧市街】夜のスークを歩いてジェッダの日常を知る【サウジアラビア旅行記 #9】

中東の街を歩く、というとどんな情景を思い浮かべるだろうか。

私の場合、バザールでもスークでもいいけど、盛大に市が開かれてる光景が眼に浮かぶ。

店先には、路地にはみ出んばかりに食材や生活雑貨が雑然と並んでる。

鼻をくすぐるのは、香辛料の香りと、焼香やタバコの煙。

さすがに蹄の音は聞こえないけど、市全体にこだまする祈りの声。

そして人が多い。

ジェッダに来てからというもの、まだそういった光景を目にしてない。

それどころか、日中は、まったくもって人の往来が皆無だった。

街で出会った老婆によると、サウジアラビア人の生活タイムは22時過ぎ。

現在21時半。

本当なんだろうか。半信半疑な期待感で、ジェッダのスークに向かって歩いてます。

動きはじめた夜21時のスーク

今日は3度目となるジェッダ旧市街への散歩。

すっかり日の落ちた、アル・マディナ・アル・ムナワラ・ロードを歩きます。

旧市街の入り口に入っても、人影はこんなもん・・・

ところが、路地に踏み込んでみると・・

人々が活動しはじめてました。

日中、店という店がすべて閉まり、誰も見かけなかったのがウソのよう。

ジェッダの人たちは、ほんとに21時を過ぎてから行動するんですね。

紅海沿岸の街で、暑いだけでなく湿気も多い。

昼間は部屋にこもって、夕方から動きはじめると言ってた、お婆ちゃんの話は本当だったようです。

そして、歩いているアジア人は私だけ。

第一声が「ニハオ〜!」、次が「コーリャン?」。

原油の輸出高を考えたら、せめて「コーリャン?」の前にはきてほしかった^ ^

陽気なジェッダ市民が歩き回る夜のスーク。

日本人は珍しいはずなのに、そもそも中国人と間違えられてるので、珍しがられないw

お店を1軒1軒のぞくのが楽しい。

純金のジュエリーショップが並ぶ一角がありました。

そして、女性陣がこぞって物色しています。

これが、ジェッダのスーク、夜22時の光景。日常のことなんでしょう。

25リアルじゃ、日本円で千円だよ。そんなわけない・・・

今日、会話したお婆ちゃんも、ジェッダのスークでゴールドの販売が盛んだと言ってた。

そして、某国のは偽物だけど、ジェッダには本物しかない、とも言っていた。

とにかく活気あるジェッダのスーク。

女性は男性と一緒にいることが多いけど、女性だけでも歩いているので、なんとなく安心。

おや?スークのはずれに来てしまったみたい。道を変えてひきかえそう。

いろんなお店があるので、ぶらつくだけで楽しいジェッダのスーク。

ドライフルーツというか、各種木の実。

お婆ちゃんにご馳走になったデーツというナツメヤシの実もあるかな。

おもちゃ屋さんも。

親近感が湧く瞬間だな・・・民族は違っても、同じ人間。

アラブ文字が、孤独感を引き立てる。

スマホだって、ふつうに売られてます。

オシャレな、女性のニカーブも。

夜更けのジェッダ歴史地区の散策

スークから、車道を一本挟んで、今朝も歩いた歴史地区の中へ。

22時を過ぎてますが、とてもフェードアウトする感じじゃない。

むしろ、人が増えている。

今朝も見た、アルバラドの交差点。

夜になって、こんな顔を見せてくれるとは思わなかった。

今思えば、昨夜ホテルに到着したあと、そのまま旧市街をぶらつきに行けばよかったんだね。

そのくらい、昼と夜とでは違う街の表情。

歩くのが楽しくてしょうがない。

こういうところを歩くとき、Googleマップを見るのは邪道だよな。

気の向くままに歩けばいい。

私は、こういうことがしたくて旅に出ている。あらためてそう思ったジェッダの街。

このあたりは洋服店が多いらしい。

サウジアラビアの男性だって、全員が全員、ムスリムのトーブを着ているわけではない。

それはそうと、今のところ、写真撮影に関して、咎められることはない。

肖像権に失礼があるような撮り方をしてはいけないのは当然のこと。

それにしても、美しい石畳だ。

東の空に月が浮かんでました。サウジアラビアで眺める月。

夜とはいっても、歩き回ればさすがに暑い。のどもかわきます。

オレンジジュースをゲット。通じなくて、指さしてオーダーw

メッカの文字を目にして、身体がふるえます。ここが、あのメッカですか・・・

ムハンマドがイスラム教を創設して以来の聖地メッカの玄関口にいる。

ほんとに、ほっぺたをつねりたくなります。

くりかえすけど、この街は、ただの観光客は入れなかったわけだから。

だから、いまこうして、イスラム教徒でない自分が、メッカの玄関口の街ジェッダを歩いていることが信じられない。

23時になろうというのに、まだまだ増えるジェッダ市民。

うーん・・・このクルマだけは、旧市街には似合わないなぁ。

クルマって、渋滞しててもなんにしても、走ってる姿は絵になるけど、駐車してるだけだとただの障害物にしか見えないw

万国共通の感想。

そんなクルマをかきわけ、店先をのぞきます。

いいなあ、中東の街って、ほんとにいいなあ。

サウジアラビア、ほんとに来てよかった(^ ^)

香辛料がはなつ香りが、とてもいい感じ。

香辛料なのか、岩塩なのかわからないw

ひょっとして、石けんかな。

感動のメッカ・ゲート

ジェッダ旧市街を東へ東へと歩くと辿りつく「メッカ・ゲート」。

建てられたのは16世紀のころときくけど、この約70km先には、聖地メッカがあります。

この門をくぐってから赴く巡礼者っているのだろうか。

かつては、ラクダに乗って行ったんだろうな・・・

修復は繰り返されているにしろ、神聖な場所は場所。

目の前のタライの意味がわからないけど、私も敬礼します。

メッカ・ゲートから引き返します。

午前0時を過ぎて、さすがに人の姿が少なくなったジェッダの街。

就寝時刻の平均は2時や3時らしいけど、ふつうに勤めをもってる人もいる。

したがって、午前0時を過ぎれば、このくらいの人通りになります。

ジェッダ旧市街の盛り上がりは、22時から0時のようでした。

しかし、人の姿が消えれば、今度は用心しなくてはならない。

街歩きもなかなか難しい。

旅心地を忘れて、前後左右に気を配りながらホテルに戻ります。

とはいうものの、めったに感じることのできない異国感の余韻を楽しみながら。

夜更けのジェッダ・オールドゲート。

メッカ・ゲートから歩いてくると、重みが違うよね。

明日はメディナ。連日のエクスタシーで、身体がオーバーヒートしないだろうかw

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