さて、さすが台湾高鐵の実力。
北回帰線の町嘉義まで南下してきても、まだ8:18。
とはいえ、布袋港に至る送迎バスの出発時刻は8:30なので、ちょっと急いでコンコースへ。
そして、3月にもこの駅で降りたから、なんとなく記憶に残るコンコースが目の前に。
KKdayの送迎バスで布袋港へ
さて、高鐡嘉義駅の駅前広場。
ここに、チケットを予約したKKdayの送迎バスが来ているはずなんです。
KKdayというのは、台湾のオンライン系旅行会社。
アプリやWEBサイトで、様々な旅行やオプショナルツアーを企てています。
私が予約したのが、嘉義の布袋港から澎湖の馬公港までのフェリー。
すると、送迎はどうする?と案内が出たので、迷わず「高鐡嘉義駅」を指定したのでした。
こんなふうに、高鐡嘉義駅からフェリーの出る布袋港までは約30kmの道のり。
バスはあるにしても、港まで運んでくれる公共交通機関はなさそう・・
どうやって行こうかな・・・と考えていたので、まさに渡りに船でした。
そのKKdayさんの(ていうか手配してくれた)バスが、駅前で待っていてくれました。
荷物を預けて乗り込むと・・・意外と乗ってる
私は、お約束の最前列。
移動のバスであろうと、すべて景色を楽しむ主義w
さて、時間がきて出発。
布袋なんて初めて聞く町だし、そこへのルートも見たこともない文字が続いて、旅情が高まっていきます。
おお、りっぱな高架の上を高鐡が走り抜けていきます。
高速道路に乗るとは思わなかったな。だから30分程度で着くのか。
ようやく布袋という文字が。ブダイって読むのかな。
そして、台湾海峡に面した港に到着です。
布袋港の賑わい
さて、布袋港のターミナル。
複数のバスが一度に着いたらしく、少々ごった返しています。
ところが、中に入ってさらに驚き。すごい賑わい。
まあ、土曜日の朝だからね。当然と言えば当然かw
布袋港というのは、澎湖諸島以外にも船便があるのだろうか?
澎湖に行く人は、ほとんど飛行機で行くものと思ってたけど、どうやら船便にも一定のニーズがあるらしい。
考えてみれば、たとえば台南に住んでいる人が澎湖諸島にバカンスに行こうと思ったら、これが最適ルートなのかも。
高雄や台中に出てから飛行機、という手もあるだろうけど、近くまでクルマで来てパーキングに停めてるのかもしれないね。
布袋港のコンコースを埋め尽くす観光客を見た瞬間、私は一瞬恐れおののいたけどそれは杞憂。
島への観光のメリットは、受け入れキャパが決まっていること。
つまり、どんなに混み合おうとも、それは宿泊施設の受け入れ客数まで。
だから、混雑するにも限界があるというのが私の持論で、これは昨年のGWに佐渡を観光したときに証明できた。
ところで、アプリを見せてクーポンをチケットに換えなくてはいけないんだけど、アプリに出てる「太地2号」という船がない。
「太吉之星2号」がそうなのかもしれないけど、出発時刻は9:30。
アプリでは10:30になってる・・・???
まあ、聞いてみればいいよね。
パスポートが必要だって。船に乗るんだから当然ですか。
発券してくれました。
どうもアプリ表記が違っていて「太吉之星3号」が正しいみたい。
それにしても、同時発で2本の船。そして30分間隔とは、澎湖諸島の人気の高さを裏づけます。
「凱旋」「金星」「満天星」これ全部船の名前、カッコいいw
東シナ海をほうふつさせる船名が並びますね。
では、無事にチケットを手に入れたので、コンコースを散策。
でもこの混み合い。予約しておいてよかった。
1本の船の乗船人員が500人として、10本で5千人。
澎湖諸島の人口は11万人。人口が4%ほど増えるに過ぎません。
後で調べたら、私が乗る「太吉之星3号」の定員は367人でした。
チェックインがはじまったようです。
お、乗船前のセキュリティチェック。
これをやる船とやらない船があるんだよね。
私が、関釜フェリーに乗ったときは、国際船なのにノーチェックなのでびっくりした。
この絵はかつての澎湖諸島かな。
埠頭が分かれてます。気をつけないと。
こちらは「豹雲号」。
すごいね、夏の間はこうやって、澎湖との間をピストン輸送してくれてるんだ。
私の乗る船は、ずっと先の埠頭から。
お、見えてきました。
それにしても抜けるような青空。
東シナ海の航海は、少々の荒天でも欠航があるらしい。恵まれた天気に感謝です。
「太吉之星3号」への乗船
おお・・軍艦のような高速船。
波の上を飛ぶように進むんだね。船底が空いてる。
並んでるけど、指定席だから焦る必要なし。
カラーリングもカッコいい。ますます軍艦という感じ。
70分の航海楽しみだね。
考えてみれば、海をわたる船に乗るのは、2023年はじめてだ。
すごく久しぶり。昨年秋に隠岐島からの帰途に乗って以来。
さて、船に乗り込みました。
キャリーを荷物置き場に収納します。
そして席なんだけど・・・私の席番号は14-2
みたところ、3列シートの真ん中かな・・・
ところが、なんと、窓際でした(^ ^)
奇数と偶数で、両翼の席に振り分けてるみたいですね。
偶数だったら右舷みたいでした。
ほぼ満席。高速船のいいところは、揺れないところ。
でも、私は船旅はデッキに出たいんだよなあ・・・高速船なので、それはかなわず。
でも窓際だからね。
では、台湾海峡の船旅を楽しみましょう。
足元は、高鐡のグリーン車よりは狭いけど、タイガーエアよりは広いです。
東シナ海・台湾海峡の船旅
出航です。
旅人にとっては、はじめて足を踏み入れる旅路は、やはり興奮するもの。
それは海でも同じ。
東シナ海は、上海航路で横断したことがあるんだけど、台湾海峡に踏み込むのははじめて。
世界有数の軍事上の重要拠点を航海してるかと思うと、意味もなくゾクゾクしてきます。
台湾海峡の真ん中に出ると、一気に海が群青色に。
日本海流が黒潮と呼ばれる意味もわかるなw
船が高速で走るので、40分もすると陸地が。
海流はあっても風は凪状態。まったく揺れずに澎湖です。
澎湖諸島は大小合わせると90の島があるそうですが、そのうちの一つかな。
船旅はいいねw
お、観光船。私も、どこかひとつくらい離島に行きたい。
台湾本土からみたら、離島の離島の離島ですね(^ ^)
そして、岸壁に到着。
さて、降りましょう。
70分の穏やかな航海だったので、乗船客の顔に疲れは見えません。
澎湖諸島への上陸にワクワクしている感じ。
冷房がガンガン効いてた船内から外に出ると、うわ暑い!
ていうか、日差しが強い!
ここが台湾海峡に浮かぶ澎湖諸島の最大の島澎湖(ポンフー)。
町の名前は馬公。
では、まずホテルに荷物をおろしに行きますか^ ^