さて、奈良・京都一人旅の二日目。
本日は、京都の桜名所を歩いてみます。
京都という町は、四季折々のあでやかな姿を魅せてくれる観光都市ですが、春に訪れるのははじめて。
本日は月曜日。外国人観光客はいないし、月曜ならば、日本人も少ないでしょう。
さらに早起きして、7時過ぎにはホテルを出ました。
目指すは、「関雪桜」で有名な「哲学の道」です。
市バスで「銀閣寺前」へ
昨日は土砂降りだった京都も、一夜明け青空がのぞいています。
そして、バス1日券をGET。900円です。
市バスは1回乗ると230円ですから、4回以上乗るなら1日券のほうがトクという計算。
まあ、4回以上乗るでしょう。
うまいぐあいに、銀閣寺方面へ行く5番バスが、まさに発車するところ。飛び乗りました。
4ヶ月ぶりに乗った市バス5番は、三十三間堂前を通過。
ここは、家族で一度来たことがあります。
千体の仏像、またお目にかかりたい。
そして、八坂神社前を通過。
朝もやに煙る平安神宮の疎水。うわ、これは幻想的です。
思わず、バスを降りかけてしまいましたが、予定通り、哲学の道の起点まで行きます。
そして、「銀閣寺前」で降ります。
桜で埋めつくされる「白川疎水通り」
さて、40分かけて銀閣寺前まで来ました。
降りた場所は銀閣寺まで徒歩5分の「白川疎水通り」。
厳密にいえば、ここはまだ「哲学の道」ではありませんが、「哲学の道」の延長上にあるので、最近はそう呼んじゃっているとのこと。
ところが、その「白川疎水通り」の桜がすごい・・
まさに、「桜のトンネル」です。
こんなシーンを独占できるなんて、私は幸せ者。
だって、この通りの春に集まる人垣の数といったら、尋常じゃないらしいですから。
もう少し上手く撮れれば・・こればっかりは技術です。
月曜日の早朝でも、もう少し人がいるかなと思ってましたが、これはラッキー。
大阪の緊急事態宣言がまだ解除されていませんが、それもあるのかな。
日本の道百選「哲学の道」の「関雪桜」
さて、ここからが「哲学の道」。
前を歩く老婆の歩調に合わせて、ゆっくり観賞。
「哲学の道」には、昨年の7月にも来ました。
そのときは、緊急事態宣言解除後かつ、GOTOトラベル前だったので、完全な無人状態。
こんな素晴らしい「関雪桜」を独り占めという幸運に感謝。
「関雪桜」と呼ばれる、哲学の道に咲くソメイヨシノ。
日本画家の橋本関雪のよね夫人が、桜の苗木を寄贈したことに由来します。
8時を過ぎて、少しずつ人が集まってきました。
時おり風が吹くと、パラパラと花が舞い降ります。
その瞬間をシャッターで追えないのが悔しい(^^)
でも、昨日の雨で、散っちゃわないでよかった。
「哲学の道」は、銀閣寺から熊野若王子神社の間の散策路。
哲学者の西田幾太郎が、思索にふけりながら散策したことに由来しています。
「哲学の道」を歩いて、私の脳裏に浮かんだのは、「このコロナ禍がいつ終わるんだろうか」ということ。
昨年7月に、ここを歩いたときも、同じことを考えたような気がします。
しかし、そのときは、この騒ぎが、こんなに長引くなんて想像できなかった。
2020年は、まさに悪夢の年。
多くの人々の人生を狂わせてしまったと想像する。
2021年は、どうなのだろうか。
私と同じように、旅が好きな人で、そして残された時間が少ない人であったなら、心中を察するに余りある。
この1年、人類の無力さと、世界の中の日本の立ち位置を、あらためて悟った。
「哲学の道」を歩きながら、いろんなことを考えます。
観光客も、少しづつ現れはじめました。
世間の騒ぎなど我関せずと、咲き誇る「関雪桜」。
外国人の家族です。このあたりに住んでいるのでしょうか。
外国人の方にとって、日本の桜とは、どのように映るのでしょう?
私が、外国で桜を見たのは、40回の渡航において1回だけ。
イラン・イスファハーン、エマーム広場に設えられたサクラ。
いくら、40回も渡航していたって、時期が重ならなくては、観賞できるわけがないですね。
さて、どこまでも続く、「哲学の道」の桜のトンネル。
たった2kmの小路を、1時間もかけて歩いています。
なんかもう、「哲学の道」だけで、桜はお腹いっぱいになってしまいましたw
京都といえど、これ以上すごい場所なんてあるのかな・・
現在地は、「哲学の道」の中間地点。
東に行くと、法然上人が創建した「安楽寺」。
しかし、私は、まだ訪れたことのない「真正極楽寺」をめざし、西に折れます。