【秋の京都 弾丸日帰り紀行#8】貴船から鞍馬寺は紅葉に染まる本格山登り

鞍馬寺は、西暦770年に鑑禎上人(鑑真和上の弟子)が毘沙門天を本尊とした地。

そして、牛若丸(源義経)が天狗から武術を教わった伝説の地でもあります。

ただいま、貴船神社の奥宮にいる私は、これからその鞍馬寺が祀られている鞍馬山に登ろうと思います。

貴船と鞍馬は、ひとつのエリアとして語られることが多いですが、貴船側からアプローチすると、貴船と鞍馬は、まったくの別物。

すなわち、ケーブルカーなどの施設がなく、文字通り、脚で貴船から標高差200m以上を駆け上がらなくてはなりません。

これが、鞍馬側からならケーブルカーという文明の利器に頼れるんですが・・・

そんな予備知識も知らずに、貴船神社の参道を下り、鞍馬寺西門前の奥ノ院橋の前に立ちました。

完全に登山だった鞍馬寺へのアプローチ

時刻は15時になろうとするころ。

西門から登ろうとする同志が一人もいないことに、少々不安を覚えながら、おカネを払って入山します。

お坊さんは、少しも怪訝な顔をせずに、地図をくれたので、この時間から登ることが決してヘンな行動ではなさそうなので、少し安心。

さて、登ります。

どのくらい登れば頂上なのか、あるいは平坦になるのか、まったく調べずに登りはじめました。

そのうちに、「これは、実は登山なんじゃないか?」と気がつくマヌケぶり(^_^)

木々のすき間からの木漏れ日を眺めながら一休み。

奥の院 魔王殿に到着。

かなり歩いたつもりだったけど、まだ西門から573m。

本殿まで951m、仁王門まで1,915mの数字を見て、めげます。

体力もさることながら、本日の京都は陽のさんさんと降りそそぐ秋晴れ。暑いんです。

 

あらためて、お坊さんにもらった地図を眺めると、奥の院って、まだこんなとこ。

奥の院の社殿を眺めながら、しばし休憩。

社殿を見つめて本日の行動を回想。

未明に京都駅に着いて、臥雲橋の瞥見。

そのあと、大原の寺院を5ヵ所見学して、貴船神社。

そしていま、鞍馬山を登ってる。

自分らしい弾丸行動だな、とひとりほくそ笑みます。

 

ふたたび山登り。

本格的な山道です。ふつうのスニーカーでは、足が痛くなります。

林の説明。どんなに山道の苦行でも、紅葉のトンネルの中なら目を楽しませてくれますが、鞍馬山登山はあいにくの新緑でした。

これが義経堂かな、と思ったら違う。

 

この写真の奥に映っているのが義経堂。うかつにも気づかない。疲れちゃったかな。

 

こちらは38番。僧正ガ谷不動堂でした。

そして、こちらは「背くらべ石」。ここからようやく下りになります。

下りは下りで足が痛くなるけど、体力は消耗しません。

急な下り坂。

きこりのあと。

時おり現れる社。

 

息つぎの水。

牛若丸が修行の際にのどを潤した水。800年も絶やしてないらしい。

踊り場が見えました。

ここは霊宝殿。

鞍馬山の博物館も兼ねてます。

与謝野晶子の歌碑。

 

さすが京都ですね。

ようやく本殿に到着したようです。

奥の院から800m。なんか、それ以上歩いた感じだなあ・・・

こちらは本坊。

鞍馬寺 本殿金堂の境内を歩く

天狗さんが出迎えてくれました。

こちらは光明心殿。

夕暮れ迫る境内を歩いてみました。

 

かすかに赤みを残す鞍馬山の紅葉。

本坊は、実は切り立った崖の上に建っています。

貴船神社から登ってきた汗を、爽やかな風が乾かしてくれます。

ところで、鞍馬寺には、毘沙門天・千手観音・護法魔王尊の三尊が祀られています。

そして、毘沙門天は太陽の精霊、千手観音は月輪の精霊、護法魔王尊は大地の精霊とされ、鞍馬寺は、京都有数のパワースポットであるとのこと。

そうとは知らず、本殿前にある、三角形の石が並べられた六芒星(ろくぼうせい)に気づきませんでした(汗)

ここに立てば、宇宙エネルギーを感じ、受けられるたらしい。

しかし、なにわともあれ、お参りをしました。

宇宙のパワーに包まれた鞍馬寺では、悪いことが続くときなどにお参りすると良いとされています。

はやく、コロナが治まって、海外に行ける日が来ますように・・・

さて、そろそろ下山しますか。

貴船側は、あまり色づいてなかったけど、鞍馬側は、紅葉の香りを残してました。

いい天気だし、来てよかったな。そうとうな強行軍ではあったけど。

では、鞍馬寺にさようなら。

 

紅葉に包まれた新参道

さて、ケーブルカーで下山するとします。

この時間から登ってくる人がいるのにも驚きですが、紅葉もまた眼の覚めるような鮮やかさ。

ひょっとして、登ってくる人たちは、ライトアップ目的?

 

それにしても、苔の屋根にまだらのように舞い落ちる紅葉は芸術です。

 

すぐにもケーブルカー駅につくかと思ったら、そうでもない。

 

ほこらも現れます。

さて、もう一下り。

現在16時。最終の1、2本前に乗れそうです。

これは、でも、ケーブルカーでなく歩いて登ってきたら、本当に大変だ。

灯篭に灯りが灯る夜や、雪が積もる冬の景色も見てみたい。

見事な紅葉に包まれた鞍馬寺の新参道でした。

日本一短い鞍馬寺ケーブルカーで下山

ようやくたどり着いた、ケーブルカー「多宝塔」駅。片道200円でした。

乗車を待つ人々。もうすぐ、ストーブの季節になりますね。

発車時間が来て乗り込みます。

このケーブルカー。実は長さ207mの日本で最も短いケーブルカー。

だから、向こう側の駅が見えます。

車内は、下山する客で超満員。

短くても、高低差は89m。かなり急な下り坂です。

ケーブルカーに乗ってしまうと、途中にある、火の神・三宝荒神(さんぽうこうじん)を祀った「由岐神社」を拝むことはできません。

でも、貴船神社から歩いてきた身としては、少々体力限界でした。

それに、今朝は午前6時から行動していたんです。

10時間歩きっぱなしだったものですから、ありがたく文明の利器の恩恵を受けます。

「普明殿」駅に到着。

乗ったのは「牛若丸Ⅳ」号でした。

これで、鞍馬寺も終わり。

晩秋の貴船神社&鞍馬寺めぐり終了。

ほとんど、登山同然だった鞍馬寺に敬礼です。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。