さて、効率よく「ペルセポリス」と「ナグシェ・ロスタム」「ナグシェ・ラジャブ」と見学し、イスファハーン行きの夜行バスのチケットも手に入れて、準備万全。
これから、日没までの約4時間、シラーズの町見学です。
世界遺産の楽園 エラム庭園
しかし、さすがにたった4時間じゃ、とてもあちこちは見きれません。
いくつか候補はありますが、地図を見て思案した結果、世界遺産エラム庭園にまず足を伸ばし、そこから旧市街中心部に戻って、歩き回ることにしました。
旧市街の人の営みは、日没後でも見れるけど、施設は夕方には閉園してしまうという計算です。
「テルミナーレ・カーラーンディッシュ」から「エラム庭園」までは、歩けなくはないですが、7キロ弱。
時間を大切にしなくてはいけないので、タクシーでエラム庭園へ。
料金は100,000リアル(約354円)でした。(相場より高いんだろうな・・)
200,000リアルの入場料を払って、中に入ります。これはマップ。
庭園というだけあって、いきなり花壇があります。
雨の少ない地方だと思うのですが。
水もふんだんに使われています。
外国の観光客というより、地元あるいはイラン国内の旅行者かな。
それにしても、イラン女性って素敵です・・
ところで、まわりは、ほんとに岩山なんです。乾燥した大地です。
エラムとは、ペルシャ語で「楽園」。
シラーズに数ある庭園の中でも、最も華やかなペルシャ式庭園だそうです。
そしてこれが、エラム宮殿。楽園の宮殿とは、これまたすごい。
たしかに、こんなところをのんびり歩いてたら、悩み事など吹っ飛んでしまいそう。
そんな気持ちにさせる、落ち着いた空間です。
風もなく、温かく、イランの3月は最高ですね。
のんびり散歩してたら、あっというまに1時間経ってしまいました。
次のスポットへ急ぎましょう。
シラーズの聖地 「シャー・チェラーグ廟」
次なるスポットは「シャー・チェラーグ廟」。
「エラム庭園」からは、歩くにはちょっとした距離。
庭園の出入り口で待っていたタクシーに声をかけ、旧市街の聖地「シャー・チェラーグ廟」までひとっ走りです。
ここは、835年に殉教したシャー・チェラーグ(ランプの王という意味だそうです)の廟。
入れるのは、イスラム教徒のみと「地球の歩き方」にも書かれています。
でも、運がいいと、異教徒でも入場が許され、また、写真撮影も容認されるケースがあるとか。
ここ、シャー・チェラーグ廟は、建物の中が、すべて鏡のモザイク張りで、この世のものとは思えない美しさとのこと。
色々なブログで、写真を拝見しましたが、たしかに、目のくらむような眩さ
これですよ! これ↓
こりゃ、中に入れるか入れないかは、月とスッポンぐらいの違いですね(笑)
どこまで行けるのかな。
とりあえず、門をくぐるくらいは大丈夫そうだったので、入ってみます。
近づくゲート。あれが、中庭への入り口らしいです。
「入ってもよろしいんでしょうか?」
みたいに門番の人に聞いても、何言っているのかわからず(笑)
こっちに来い、と門番の人に付き添われて、中庭に入ります。
「フォトOK?」と聞くと、あまり笑わずに「OK」。歓迎はされていない様子。
とりあえず、許可をとりながら、写真を撮ります。
そのうちに、その門番は、誰かにくっついて、去ってしまいました。
私一人残されました・・・
しかし、周りを見れば、イラン人たちも、スマホで写真撮りまくっています。
宗教上、撮ってはいけないということではないんだな、とは思いましたが、イスラム教徒の方の気持ちを逆なでする気は毛頭ないので、こっそり撮ります。
門番がいなくなってしまい、10分待っても現れません。
まさか、勝手に入るわけにはいかないし、あきらめて、中庭をうろつきます。
(中庭は写真撮ってもいいんだよね・・)
でも、中庭の壁も美しい。
中庭は広く、何が何だかわかりませんが、「地球の歩き方」にあるように、外観だけでも十分美しい。
中ものぞきたかったけど、仕方ない(^.^)
あれは、マスジェデ・ジャーメへの門でしょうか。
うわ、まばゆいばかりのタイル張り!
これだけでも十分美しい。すごい芸術です。
マスジェデ・ジャーメの中庭
マスジェデ・ジャーメの中庭に出たようです。
ほんとに綺麗だ・・圧倒されます。
本格的なイスラム建築を、こんな間近で見るのは初めて。
中庭にいる幼い子が可愛らしい。
どうやってつくったんでしょうね。
陽も傾いてきました。
街も歩いてみたいので、この辺で美しいモスクと廟にお別れです。
シラーズには、このほかにも素晴らしい建築物が点在しています。
しかし、けっこう広範囲に散らばっているので、タクシーでも使わないと、訪れるのは困難。
日没まであと2時間ほど。あとの時間は街歩きに費やします。
やっぱり、街歩きの基本は徒歩ですよね(^^)