ペルセポリス見学の後編。
のんびりとは歩いていましたが、レリーフの一つ一つを食い入るように見ていたわけではありません。それでも、あっというまに1時間がたってしまいました。
私レベルの素人観光客でも、2時間はあったほうがいいペルセポリスの見学です。
ペルセポリス南側の宮殿群
これは、博物館のようです。
中央宮殿(会議の間)
中央宮殿を遠巻きに謁見。
博物館の周りには、お土産屋さんも。
ハディーシュ(クセルクセス1世の宮殿)
ハディーシュ。宮殿という意味。
クセルクセス1世のプライベートな宮殿だったとのこと。
でも、そんなこと、なんでわかるのかな・・
ライオンが牡牛を襲っています。
タチャラ(ダレイオス1世の宮殿)
タチャラ。ダレイオス1世の宮殿。
かつては、宝石などで装飾されていたとのことですが、アレクサンダー大王が、ここを滅ぼしたときに、全部持って行ったとのこと。
はなしが、現実ばなれしすぎて、ついていけません(笑)
ここでもライオンが襲っています。
ペルシャに、ライオンがいっぱいいたってことなんでしょうか。
って、約束の12:30まで20分切りました。急ぎましょう
百柱の間(王座の間)
丘の上からも見下ろした、百柱の間。
急ぎ足で見ることになってしまったペルセポリス。時間がないんだから、仕方ない。
百柱の間に失礼して、ゾロアスター教の神殿、ナグシェ・ロスタムへ目標を移動します。
そんなに急いでどこへ行く。立派な柱に笑われているような気がします。
ペルセポリスともお別れ。
大階段を下ります。
また、来ることがあるかな・・
運転手と約束した12:30まで5分ほどあるので、のどを潤します。
歩き回った体にコーラがうまい!
すると、足元にネコが。ペルシャ猫なんでしょうか。動物音痴な私です。
しっかり待っていてくれました。運転手さん、ありがとう。
サーサーン朝時代のレリーフ ナグシェ・ラジャブ
ペルセポリスから、今度は目標転換。ゾロ・アスター教の2つの遺跡を訪れます。
目指すはナグシェ・ロスタムですが、途中にあるナグシェ・ラジャブに先に寄ります。
クルマは、乾いたペルセポリスの脇の路地を進みます。
それにしても、ほんとに乾ききった大地です。
こんな道を数分走ると・・
ナグシェ・ラジャブに到着。
ナグシェ・ロスタムは向こうですよ、と。
ここ、ほんとにナグシェ・ラジャブなんですかね。
あっ、しっかり書いてありました。
誰もいないし、レリーフなんて、どこにあるんでしょう。
一応、入り口にチケット売り場があって、80,000リアル(約280円)でした。
サーサーン朝時代の戴冠
おっと、これですね。
サーサーン朝時代の戴冠とのことですが、それにしても、よく風化しなかったことで・・
アケメネス朝の王墓 ナグシェ・ロスタム
ナグシェ・ラジャブは10分で見学は終わりました。次は、ナグシェ・ロスタムを目指します。
運転手は街道沿いでクルマを止め、ザクロか何かを買って食べはじめました。
この「道の駅」のおじさんが、「ミスター!ミスター!撮れ!撮れ!」というので、撮ってあげました。
けっこうタクシーの中は暑いです。
しかし、運転手はエアコン付けるそぶりなし。
なので、窓全開。おっ、乾いた大地にも緑が。
何やら見えてきました。あれが、ナグシェ・ロスタムでしょう。
しかし、すごい岩山にくりぬいたものです。
運転手に駐車場で待っててもらって、中に入ります。
しかし、あんなに綺麗にくりぬけるものなんですか。
ほんとデカい。人間の大きさと比べてみてください。
馬にまたがるシャープール1世
騎馬戦勝図。馬にまたがるのはシャープール1世。捕虜にしているのは、なんと、東ローマ帝国ヴァレリアヌスとのこと。スケールの大きな話です。
記念写真を撮る人も絶えません。
ほんとに細部まで、とてもていねいに描かれています。
ゾロアスター教の神殿
アケメネス朝ペルシャの時代は、全土にわたって、ゾロアスター教が信仰されていたといいます。
その神殿と言われる建物がこれ。
ゾロアスター教は、火を重んじる拝火教と言われます。この中で、聖なる火を燃やしていたんでしょうか。
眺めているうちに、ぺトラ遺跡を思い出しました。
こっち側から撮った方が、顔がよくわかります(笑)
やっぱり風化も進んでしまうのでしょう。一生懸命修復しています。
駆け足だったけど、古代遺跡を存分に堪能しました。
こんな短時間で、こんなにいっぱいの遺跡を見るのは初めてです。
さて、そろそろ、シラーズの街に帰ろうかな。
青空もいいけど、こういうファンタジーな空もまたいい。
シラーズの街にとんぼ返り
じゃ、運転手さん。シラーズの街まで、ひとっ走り頼みますよ。
おや、羊の大群ですか。ていうか、羊でいいのかな。
考えてみれば、今朝はまだテヘランにいて、5時起きだったんだ。
快適なドライブで眠くなってきます。(快適とはいっても、軽く時速100キロ以上は出しています)
ちょっと、うとうと・・・
ひと眠りしちゃったら、もうシラーズの街に近づいてました。