【イラン旅行記 #8】世界遺産ペルセポリスに吹くペルシャの風

ペルセポリスの入り口に到着したようです。

さて、見学に要する時間は最低でも1時間。美術に興味があれば2~3時間と「地球の歩き方」に書かれています。

現在11時。タクシーの運転手は、私に携帯電話の番号を渡し、「見学が終わったら呼びだしてくれ。」と言っていますが、私には電話の掛け方がわかりません。

少し思案し、12:30にこの場所に戻ってくるので迎えに来てくれ、と約束しました。
(やっぱり、親切な運転手だったみたいです(^.^))

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壮大な「中東の3P」ペルセポリス

おお、ペルセポリス・・

紀元前に栄えた、アケメネス朝ペルシャの首都です。

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200,000リアル(約700円)の入場料を払って、中に入ります。

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いよいよ、ペルセポリスに入ります。

「中東の3P」遺跡の一つで、イラン最大のみどころの一つとされています。

ちなみに、「中東の3P」遺跡のもう二つは、「ぺトラ遺跡」とシリアの「パルミラ遺跡」だそうで、ぺトラ遺跡は、そんなことも知らずに、昨年訪れました。(相変わらず無知だ・・)

なにしろここは、紀元前6世紀、ダレイオス1世によって建設が開始されたという遥かなる話で、紀元前331年にアレクサンダー大王に滅ぼされるまで栄華を誇っていたとのことです。

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イランの遺跡や庭園などのチケットは、どれもこれも同じ絵柄、ていうか、全部ペルセポリス!

書いてある文字も同じ。

どれが、ペルセポリスのチケットだか、わからなくなりました(笑)

でも、たしか200,000リアルでした。

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一緒に暮れたパンフレットの絵柄の方が刺激的。

ペルセポリスの落日ですか。

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門を入ると、売店が並んでいます。

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遺跡に近づいていきます。なんか、壮大さがうかがえます。

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大階段

この階段が唯一の出入り口とのこと。左右どちらも111段だそうで、段差が低いのは、馬でも容易に上り下りをできるようにするためだそうです。

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でも、階段の上には、磨耗を防ぐためか、木の板が張ってありました。

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クセルクセス門

宮殿の入り口ともいえるクセルクセス門。

顔が人で体が天馬という人面有翼獣神像。頭の部分は、なんと、イスラム教徒に破壊されたとのこと。

偶像崇拝を禁ずる掟は、強いんですね。

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しかし、デカイ・・・

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2500年ほど前の姿は、どんなんだったんでしょう。

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クセルクセス門をくぐって振り返ります。

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今日はイランの休日。イラン人の観光客も多いのかな。

ノウルーズを観光に充てる人もいるんでしょうか。

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空飛ぶ双頭鷲像

クセルクセス門を抜けて少し歩くと左側に現れるのが、これ。空飛ぶ双頭鷲像。

今日、私が乗ってきたイラン航空のシンボルにも使われているとのことです。

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夏季には「音と光のショー」が行われるそうですが、そのときの観覧席かな。

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解説がないとわからない像もたくさんあります。

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なんだか、もうどこをどう歩いているのかわからなくなりました。

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さらに高いところにあるアルタクセルクセス2世の王墓ですね。

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野獣の像が多いです。

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壮大な時を感じ取れるように、ゆっくり歩きます。
暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいいです。夏に来たら、炎天下になるんでしょうね。

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向こう側に見えるのが百柱の間。手前の整然とした基礎は兵舎だったとのこと。

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丘の上のアルタクセルクセス2世の王墓

アルタクセルクセス2世の王墓に向かって登りはじめます。

今回の旅は、これを想定してスニーカーを履いてきました。正解でした。

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結構きつい坂。

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登る途中で見下ろす、百柱の間。ほんとに百本あったのかな。

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ようやくたどり着きました。

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アルタクセルクセス2世の王墓。たしかに「王座かつぎ」になってます。
そういえば、「王座かつぎ」って、タイのワットポーでも見られたよな・・

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とにかくデカい。

見事に彫ったものです。

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2,500年経って、あまり風化していないというのもすごい。

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丘の上から見下ろすペルセポリス

丘の高さは結構あります。

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当たり前ですが、柵などないです。すべて自己責任。

日本だったら、絶対、転落防止対策を施すでしょう。

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せっかくペルセポリスに来たので、記念撮影をしていた老夫婦に1枚撮ってもらいました。

日本人と知ると、「記念にしたいのであなたを撮らせてくれ。」

日本人は、ほんとに愛されてるようです。

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いろんな旅行記やブログにも、ペルセポリスの描写は「おそろしいくらい蒼い空」とか、「照り付ける強烈な太陽」なんて書かれていますが、今日のペルセポリスは、そのどちらもありません。

スモッグがかかったような空。Tシャツの上に1枚羽織る程度の適温。心地よい風。

ペルシャの乾いた風が、本当に気持ちいい(^-^)

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さて、気をつけながら降りましょう。

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広い遺跡をあてもなく散歩します。

ぺトラ遺跡と違って、周りが見渡せるので、迷子にはなりません。

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少し疲れて、休憩。

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必ずあるんですね、Praying Room。

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隣に座っていたイラン人が、「日本人よ、あそこも見てこい。」というので、行ってみます。

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さっきの王墓とは数百m離れてますが、やっぱりアルタクセルクセスの王墓なのかな。
マップには出ていません。

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悠久の時、ほんと時間を忘れさせてくれます。

といいながら、しっかり時計はチェック(笑)  12:30の約束まであと30分。

タラタラ歩きながら戻るとしますか。

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この、写真を撮りあいしていた少女二人に、記念に一緒に入って映ってくれと頼まれました。

イスラム教徒は、写真を嫌がるという先入観がありましたが、徐々に変わりつつあるのかな。

私なんぞでいいのなら、被写体になるぐらいお安い御用です。

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ふもとまで降りました。

なんとしたことか時間が足りなくなってしまった。

「地球の歩き方」によると、1時間ないし2、3時間とあったので、1時間半あればいいかなと思いましたが、2時間は必要だったようですね。

ペルセポリスは、まだまだ続きます。