今日は、イラン弾丸旅行、最後の日。
夕方の飛行機でテヘランに戻り、そのままカタール航空で日本に帰ります。ここまで、たった3日間の旅が、何倍にも感じられる不思議な気分です。
ところで、イスファハーンには、異教徒のエリアがあるそうです。
この場合の異教徒とはキリスト教徒。
イスファハーンには「ジョルファー地区」というのがあって、ここには、今でもアルメニア人が住み、アルメニア正教、すなわち、キリスト教を信仰しているとのこと。
翻って調べてみれば、アルメニアは、あのローマ帝国よりも早く、世界で最初にキリスト教を国教とした国らしい。
そんな敬虔なキリスト教徒(アルメニア教徒)が、イスラム教シーア派の国に居住エリアを持ち続けている。
興味を持った私は、イラン最後の日行ってみることにしました。
タクシーで「ジョルファー地区」へ
昨夜は夕食を食べたら、ベッドでぐっすり。2日ぶりのベッドだったので無理もない。
朝6時には目が覚め、7時からの朝食が待ち遠しかったです。
朝食はバイキングでしたが、超単純。でも、パンやナンは焼き立てでうまい。
パンとチャイだけで、十分おいしいホテルの朝食です。
あんまり混んでないレストラン。ていうか、まだみんな眠ってるんだろうな。
さて、「ジョルファー地区」というのは、橋を渡って、地図の左下の20とか21があるあたり。
ホテルから、歩いて行けない距離ではないですが、時間を有効に使いたいのでタクシーで行くことにします。
朝食を食べ終わって、チェックアウトの時間(12時)を確認してから、タクシーで「ジョルファー地区」に向かいます。
日曜日の朝なのに、けっこうな渋滞。
タクシーは、途中、いろんな人を乗せては降ろしを繰り返し、そのたびに、利用者は50,000リアル払って降りていきます。
実は、イランのタクシー、流しはこれが初めて。料金を交渉するの忘れました(笑)
降りるとき、何食わぬ顔をして50,000リアルを払って降りようとすると、猛烈な勢いで手を振り、100,000リアル(約357円)を請求してくる。
交渉すべきだったんでしょうが、100,000リアル払って降りました。ほんと疲れます
願わくば、私の行為が、他の旅行者の迷惑にならないように・・
気を取り直して、「ジョルファー地区」に入ります。
そんなに変わった感じはしません。
アルメニア教会 ヴァーンク教会
歩いているうちに、教会が見えました。
ヴァーンク教会でしょうか。
入り口です。ちょうど、今開いたって感じ。
チケットも、イランのその他大勢の遺跡のチケットとは種類が違います。
屋根の上には十字架。ここは紛れもなくキリスト教の世界です。
しかし、ここは、ガチガチのイスラム教シーア派の国イラン。なにか信じられません。
朝から賑わっています。まあ日曜日だし。
外観は、イスラム教のモスクそっくり。色彩は違うけど。
しかし、このイスラム社会において、よく十字架が描けるものです。素人考えですが。
壁の色も模様も美しい。
中に入ると、これまたキリスト教一色。
ふんだんに絵が描かれています。
えーと、偶像崇拝を禁止したのは、東ローマ帝国じゃなかったかな。
地理的に、近いアルメニアは、偶像崇拝が禁止されなかったのでしょうか。
入場者もいっぱいいます。
外壁にも絵が。
博物館に入ってみました。
おおー、アララット山ですね。失礼ながら、一瞬、富士山かと思った。
古い聖書。いつごろ書かれたものでしょう。
活版印刷機がでてきたのが宗教改革のころだから、意外と最近?
博物館を出たとたんに、話しかけられます。これは、イラン人ではなく、アルメニア人なのかな。
私が「ジャパン!」と言うと、周り中の人が「oh~ japan!」と言ってるのが聞こえます。
黙ってると、中国人や韓国人に間違えられちゃいますね。
日本人も、もっとイランに来ましょうよ。マスコミの情報なんかに流されないで(笑)
モスクのようなアルメニア教会。素敵です。
花も綺麗に咲く協会。本当に、イスファハーンは美しい街です。
アルメニア人地区の散歩
教会の外に出ました。
あてもなく歩きます。
ちょっと、怪しい空模様。雨でも落ちてくるかな。
遠くにモスクのような屋根を発見。
よく見ると、やはりてっぺんに十字架が。
ここアルメニア人地区「ジョルファー地区」には、アルメニア教会が13もあるそうです。
アルメニア人も、最も多いときで6万人が住んでいたと聞きます。
ジョルファー地区をあてもなく散策。
気持ちいいものです。
コーヒーでも飲みますか。
オシャレな喫茶店がいくつかありますが、こちらを選択。
中もオシャレです。
モカをオーダー。
歩き回って、心地よく疲れた身体には、コーヒーが一番ですね。
さて、ぼちぼち、ホテルに戻りましょう。
イランの旅も、楽しむ時間が残り少なくなってきました。
ナザール通りに立ち止まって、この地区で最も古いベツレヘム教会を眺めます。
ホテルへの帰りは歩きます。
チャハールバーグ通りは、またまた休日の賑わい。
休日のイスファハーン。平和な光景です。
この情景を見て、アメリカと敵対している国とは思えません。
急ピッチで進められる地下鉄工事。
数年後に、またイランに来ることがあったら、どのくらい発展していることでしょう。
ホテルの戻る途中、見かけたサクラ。
ていうか、桜なのかな。日本以外の国で咲くって、なんか意外。(私が知らないだけ・・)
さて、旅も終盤です。