イスファハーンのキリスト教徒(アルメニア正教)地区【イラン旅行記 #17】

今日は、イラン弾丸旅行、最後の日。

夕方の飛行機でテヘランに戻り、そのままカタール航空で日本に帰ります。ここまで、たった3日間の旅が、何倍にも感じられる不思議な気分です。

ところで、イスファハーンには、異教徒のエリアがあるそうです。

この場合の異教徒とはキリスト教徒。

イスファハーンには「ジョルファー地区」というのがあって、ここには、今でもアルメニア人が住み、アルメニア正教、すなわち、キリスト教を信仰しているとのこと。

翻って調べてみれば、アルメニアは、あのローマ帝国よりも早く、世界で最初にキリスト教を国教とした国らしい。

そんな敬虔なキリスト教徒(アルメニア教徒)が、イスラム教シーア派の国に居住エリアを持ち続けている。

興味を持った私は、イラン最後の日行ってみることにしました。

タクシーで「ジョルファー地区」へ

昨夜は夕食を食べたら、ベッドでぐっすり。2日ぶりのベッドだったので無理もない。

朝6時には目が覚め、7時からの朝食が待ち遠しかったです。

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朝食はバイキングでしたが、超単純。でも、パンやナンは焼き立てでうまい。

パンとチャイだけで、十分おいしいホテルの朝食です。

あんまり混んでないレストラン。ていうか、まだみんな眠ってるんだろうな。

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さて、「ジョルファー地区」というのは、橋を渡って、地図の左下の20とか21があるあたり。

ホテルから、歩いて行けない距離ではないですが、時間を有効に使いたいのでタクシーで行くことにします。

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朝食を食べ終わって、チェックアウトの時間(12時)を確認してから、タクシーで「ジョルファー地区」に向かいます。

日曜日の朝なのに、けっこうな渋滞。

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タクシーは、途中、いろんな人を乗せては降ろしを繰り返し、そのたびに、利用者は50,000リアル払って降りていきます。

実は、イランのタクシー、流しはこれが初めて。料金を交渉するの忘れました(笑)

降りるとき、何食わぬ顔をして50,000リアルを払って降りようとすると、猛烈な勢いで手を振り、100,000リアル(約357円)を請求してくる。

交渉すべきだったんでしょうが、100,000リアル払って降りました。ほんと疲れます

願わくば、私の行為が、他の旅行者の迷惑にならないように・・

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気を取り直して、「ジョルファー地区」に入ります。

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そんなに変わった感じはしません。

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アルメニア教会 ヴァーンク教会

歩いているうちに、教会が見えました。

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ヴァーンク教会でしょうか。

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入り口です。ちょうど、今開いたって感じ。

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チケットも、イランのその他大勢の遺跡のチケットとは種類が違います。

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屋根の上には十字架。ここは紛れもなくキリスト教の世界です。

しかし、ここは、ガチガチのイスラム教シーア派の国イラン。なにか信じられません。

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朝から賑わっています。まあ日曜日だし。

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外観は、イスラム教のモスクそっくり。色彩は違うけど。

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しかし、このイスラム社会において、よく十字架が描けるものです。素人考えですが。

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壁の色も模様も美しい。

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中に入ると、これまたキリスト教一色。

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ふんだんに絵が描かれています。

えーと、偶像崇拝を禁止したのは、東ローマ帝国じゃなかったかな。

地理的に、近いアルメニアは、偶像崇拝が禁止されなかったのでしょうか。

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入場者もいっぱいいます。

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外壁にも絵が。

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博物館に入ってみました。

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おおー、アララット山ですね。失礼ながら、一瞬、富士山かと思った。

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古い聖書。いつごろ書かれたものでしょう。

活版印刷機がでてきたのが宗教改革のころだから、意外と最近?

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博物館を出たとたんに、話しかけられます。これは、イラン人ではなく、アルメニア人なのかな。

私が「ジャパン!」と言うと、周り中の人が「oh~ japan!」と言ってるのが聞こえます。

黙ってると、中国人や韓国人に間違えられちゃいますね。

日本人も、もっとイランに来ましょうよ。マスコミの情報なんかに流されないで(笑)

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モスクのようなアルメニア教会。素敵です。

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花も綺麗に咲く協会。本当に、イスファハーンは美しい街です。

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アルメニア人地区の散歩

教会の外に出ました。

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あてもなく歩きます。

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ちょっと、怪しい空模様。雨でも落ちてくるかな。

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遠くにモスクのような屋根を発見。

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よく見ると、やはりてっぺんに十字架が。

ここアルメニア人地区「ジョルファー地区」には、アルメニア教会が13もあるそうです。

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アルメニア人も、最も多いときで6万人が住んでいたと聞きます。

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ジョルファー地区をあてもなく散策。

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気持ちいいものです。

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コーヒーでも飲みますか。

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オシャレな喫茶店がいくつかありますが、こちらを選択。

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中もオシャレです。

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モカをオーダー。
歩き回って、心地よく疲れた身体には、コーヒーが一番ですね。

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さて、ぼちぼち、ホテルに戻りましょう。

イランの旅も、楽しむ時間が残り少なくなってきました。

ナザール通りに立ち止まって、この地区で最も古いベツレヘム教会を眺めます。

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ホテルへの帰りは歩きます。

チャハールバーグ通りは、またまた休日の賑わい。

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休日のイスファハーン。平和な光景です。

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この情景を見て、アメリカと敵対している国とは思えません。

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急ピッチで進められる地下鉄工事。

数年後に、またイランに来ることがあったら、どのくらい発展していることでしょう。

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ホテルの戻る途中、見かけたサクラ。

ていうか、桜なのかな。日本以外の国で咲くって、なんか意外。(私が知らないだけ・・)

さて、旅も終盤です。