関釜フェリー乗船記 下関からの大陸アプローチ【韓国・釜山旅行記 #1】

なぜ韓国に? 家族からも、同僚からも言われましたが、答えに窮します(笑)

朝鮮民族がどんな民族であろうと、どんな政治的思想をもっていようとも、また、どんな対日感情があろうとも、私には関係ない。

行ったことのない国や街がそこにあり、行くチャンスがあるなら行って見たくなるだけ。

それだけです。

まさか、煮たり焼いたりはされないでしょう。(甘いかな?)

 

韓国に行くとなると、どうも変人扱いされるので、直前まで黙っていましたが、そもそも行こうと決めたのが、出発の3日前。
休日出勤の代休が金曜日に取れたので、よし、どこか行こうか、と思い立ったもの。

韓国は2度目。今回は、まだ行ったことのない釜山に決め、どうせならフェリーで行ってみようと、行くと決めた3日の間に考えました。

フェリーでの大陸渡航

もともと船旅は大好きです。

小笠原航路に27時間乗っても平気だったし、上海まで船で往復したこともある。もっとも、上海の帰路は台風とぶつかり、東シナ海上で不覚にも酔ってしまいましたが・・

大陸へのアプローチを、大空に舞い上がらずに船で。

こだわりがあるのかな、とも思う。

はじめての海外一人旅は、船で富山の伏木港からロシアのウラジオストクまで、でした。

 

でも、戦前の旅人は、みんなそのようにして、大陸に渡っていったんです。

飛行機が一般的でない時代の、旅人って、どんな感覚で旅していたんだろう・・・いつも思います。

 

もっとも、素直に、LCCで釜山を往復したほうが、旅費は圧倒的に安いです(笑)

時間のかかるほうが旅費が高くなる、妙な時代になりましたが、大日本帝国、日本がいろんな意味で国際社会の注目を集めていた日本の往時をなぞる、船での大陸アプローチ。行ってまいります!

下関の国際フェリーターミナルの様子

というわけで、釜山に行くのに、わざわざ、時間をかけて下関までやってきました。

自宅を出たのは、今朝の4時半。現在17時半。当たり前ですが、飛行機ならとっくに釜山に着いています。

今日一日、歩き回っていた関門エリアの散策の様子は、こちらをご覧ください

 

さて、JR下関駅から歩くこと約10分。国際フェリーターミナルに到着です。

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向こうに頭だけ出してるのが、これから乗る「星希」号です。

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この位置だと外観はつかめませんが、データによると16,875トン。

ロシア航路のルーシ号が12,798トンなので、けっこう大きい。

ていうか、私が今まで乗ったどんな船より大きいのかも。

そんなことを考えながら、ターミナルに入ります。

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ターミナルに入って、エスカレータで2階に上がると、チェックインカウンターがありました。

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下関と釜山を結ぶ船を運営しているのは、関釜フェリー。

毎日1便、下関と釜山の間を、夜行便で結んでいます。

下関からの場合は、下関19:45 ⇒ 釜山8:00 というダイヤ。

船舶は、日本国籍の「はまゆう」と、韓国籍の「星希(SEONG HEE)」が用意され、交互に日程が組まれています。

今回私が乗るのは韓国籍の「星希」。ソンヒと読むようです。

 

そして船室は、スイート、デラックス、1等、2等とあり、2等はフェリーお約束の雑魚寝ですね。

めったに乗る機会もないので、1等の個室をオーダー。1等にも2名部屋から4名部屋まであり、2名部屋の貸切をチョイス。すると、運賃は1等室12,500円に、貸切の2,000円が加わって、14,500円。

2等室は9,000円です。
まだ、部屋は見ていませんが、占有空間の範囲と居住性を天秤にかけたら、1等室に軍配が上がるんじゃないでしょうか。

2等室が3,000円とかだったら、2等室にしますけど(笑)

 

関釜フェリーのチケット予約は電話。会社の休憩時間に電話をかけて予約。
なので、すぐにチケットが打ち出されてきました。

チケットを手にし、ふたたび旅情が沸きます。ついさっきまで、関門海峡を一人歩きしてたのにね(^_^.)

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時刻はまだ17時を回ったところ。まだ、乗船客の姿は多くありません。

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しかし、運び込まれる荷物は、すでに行列をなしています。

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この船は、本州と韓国を結ぶ生活上の船ともいえそうです。

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今日は一日歩き回り、それなりに汗もかきました。ビールでもいただくか。

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ぐいっと飲み干すビールの旨さ!
いかん、眠くなってきた・・・ そりゃそうだ、今朝は4時おき。そして、昨日までは激務。

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乗船が始まったようです。

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国際航路なので、当然イミグレーションがあります。
日本人と韓国人の割合は、日本1韓国9といった感じでしょうか。

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どんなスタンプが押されるかな、と期待してましたが、KANMONでした。

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イミグレを抜けると、免税店。

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「星希」(ソンヒ)号 船の旅

そして、いきなり乗船です。手荷物検査なし。これには驚いた・・・

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乗り込むとすぐにフロントがあり、ここでルームキーを受け取ります。

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いいですね、この船旅独特の雰囲気・・

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1等船室の様子

さて、1等船室の私の部屋はここ。

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こじんまりとした清潔な部屋です。禁煙のため、タバコのにおいもしません。

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いいんじゃないですか。これで、一晩14,500円なら、まあまあでしょう。

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たぶん、真鍮か何かを使った、素朴なルームキー。

これを見たとたん、13年前、同じく船でウラジオストクへ旅立ったときのことが、ぱあーッと、頭に浮かびました。

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まずは、シャワーで汗を流して、船内の見学に出かけます。

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1等船室は2階です。1階に下りてみます。

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ソンヒ号 ロビーの様子

フロントの向かいには、こんな感じのロビーが広がります。

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売店。韓国製のものしか売ってません。

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カラオケルームもあるんですか。

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韓国シリーズかな?

そういえば、我が広島カープはCSを戦ってますが、たぶん厳しいだろうな・・・

※帰国後に、カープは日本シリーズ進出を逃しました。

しかし、1年間のペナントで魅せた圧倒的な強さが、否定されるものではありません。
選手の皆さん、胸を張って、来年もがんばってください。

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自販機では、日本の酒やお茶が売っていることに安心して、甲板に出てみます。

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いつの間にか出向していました。

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意外に明かりの少ない関門海峡。

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ソンヒ号 レストランの様子

さて、気になる夕食です。営業時間が意外と短い。

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睡眠不足は旅の大敵。早めに寝るために、もう食べてしまおう。

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乗船客がほとんどいません。たぶん、高いからかな。

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エビフライ定食をオーダー。1,000円でした。

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満腹したところで、ビールを買って部屋に帰り、明日の予定を確かめます。

これは、室内にあったカレンダー。韓国は10月初旬にこんなに休みがあるんですね。

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11月は祝日がなく、そして、12月はこんな感じ。

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台風襲来前夜の朝鮮海峡は、とても穏やか。動いてるんだか止まってるんだかわからないほど静か。

実際、帰りの船便は、早々と欠航が決まっているようです。

私の乗る予定のエアプサンは大丈夫かな??

 

なんてことを考えながら、ぐっすりと睡眠。

朝6時に起床。9時間はたっぷり眠りました。快適な目覚めです。

到着まであと2時間あるので、まだまわりは海かなと思ってカーテンを開けると、もう釜山の街並みが見えます。

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荷物の積み下ろしその他で時間がかかり、一般の乗客が降りれるのが8時ということのようですね。

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朝ごはんを食べにレストランへ行きます。

アメリカンブレックファストを期待してましたが、韓流バイキングでした。
味は悪くありません。

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でも、コーヒーくらい飲みたい。レストランの隣のカフェへ。

ちなみに、レストランもカフェも、働いてる人はみんな韓国人。日本語も十分通じます。

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ここでオーダーすれば、アメリカンブレックファストが出てきたみたい。

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海面を見下ろしながらカプチーノをいただきます。
辛かった韓流朝食のあとなので、なおさらうまい。

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朝の釜山港ターミナル

上陸許可が出るまでのあいだ、甲板を散歩。

暑くも寒くもない快適な気候です。

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美しい街並み。
あれが、「~歩き方」にでていた「甘川文化マウル」でしょうか。

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ターミナルも、近代的な雰囲気。2015年7月に開業した新ターミナルです。

 

それはさておき、戦前の旅人は、ここで、鉄道に乗り換え、満州やヨーロッパに旅立っていったんですね。

その感覚を、ほんの少しでも味わえたことに感激です(おおげさだ・・)

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いよいよ釜山。気持ちも乗ってきました(^^)v

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下船のアナウンスがあり、ロビーに下ります。

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韓国語のニュースを見ても、何がなんだかわからず・・

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一晩お世話になったソンヒ号。

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韓国人たちと一緒に下船。

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「青春は旅である」 その通り。

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イミグレも税関も簡単。韓国人が、愛想よく応対してます。

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2015年にオープンしたばかりの、新国際ターミナル。さすがに綺麗ですね。

さて、まずは両替ですが、空港や港は極端にレートが悪いと「~歩き方」に出ています。

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市中の両替所で両替するとして、とりあえず1,000円ぶんだけウオンに変えました。
約10,000ウオンになって帰ってきましたので、3年前とあまり変わっていません。

要するに、ウオン表示を10で割れば日本円てことですね。これはわかりやすい。

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ターミナルの外に出ます。

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釜山の駅まで歩いていこうとも思いましたが、グーグルマップを読み込ませるのを忘れて、手探り目隠し状態です。バスで行きますか。

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釜山駅まで1,500ウオン。

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釜山駅に到着。アナウンスはKTXとか言ってたので、新幹線駅じゃなくて地下鉄だから、もう少し乗ってようと思ったら、一緒に乗り合わせていた日本の方が、ここで降りたほうがいいですよ、と親切にも声をかけてくれました。

なるほど、この駅構内を突っ切れば、向こう側にいけるんですね。

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釜山駅です。いよいよ、韓国・釜山の旅が始まりました。短いですけどね(笑)

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