三清洞(サムチョンドン)の散歩&コムタンのランチ【12月のソウル旅行記 #7】

さて、景福宮の散策を終え、今度は東の王宮「昌徳宮(チャンドックン)」に向かうわけですが、その間に、三清洞(サムチョンドン)と北村(プクチョン)韓屋村という、ソウルを代表する散策スポットがあります。

私の持っている2014年の「地球の歩き方」には載っていない場所。

つまり、最近になって有名になった場所らしいんです。

ホテルでもらったガイドブックにはもちろん載っていて、三清洞は韓国の伝統家屋が残る歴史街区とあり、北村はかつての王族や高級官僚の住宅街だったとあります。

旧市街と言ってよいのかどうかわかりませんが、まあ行ってみましょう。

迷路のような三清洞をさまよってみる

景福宮を北側の神武門から外に出た私は、東へ歩き、三清洞通りへ出ました。

ここから、小高い丘をはさんで東側に世界遺産である昌徳宮があるわけですが、この丘の上に迷路のようにはりめぐらされた小路が三清洞であり北村韓屋村になります。

さて、この三清洞通りを歩いているだけでは面白くない。

どこかで、この右手の丘の上に登りたいのであるが・・

三清洞通り沿いにも、こんな雰囲気よさそうなカフェがあります。

そして、そのすき間に石段があったので登ってみました。

石段は、ところどころ凍っているので気をつけないと。

両サイドは、ふつうの民家。

ソウルは2度目だけど、前回はほぼ素通りだったので、こういうソウルの小路に入れて楽しい。

ていうか、すごくゾクゾクするんだけど(^^)

石段を登りきると、いきなりこの光景。

何屋さんなのかわからないけど、修行僧のようです。

私は、サムチョンロから上がってきました。

しかし、異国の町の散策は楽しいな。

でも、はしゃぎ過ぎてはいけない。住宅街の真っただ中です。

ま、私はひとりですけどねw

韓国人もやること同じ。

丘からの眺め。

さっき景福宮でみた、朝鮮民族美術館。

こうしてみると、ソウルって、起伏の多い街です。

びっくりした! 慰安婦像かと思った・・冗談です。

向こうに行けば、北村(プクチョ)ですね。なんか、アタマの中で道がつながってきました。

丘の上は、住宅しかないので、いったん三清洞通りに下りました。

これは、昨夜お世話になったコンビニだね。25って、どういう意味だろう?

おや、あの行列は?

グーグルマップで調べると「三清洞スジェビ」というお店。

すごい行列だ。

2年連続でミシュラン獲得の、「すいとん」のお店だそう。

もうお昼、何か食べたいね。

スタバでコーヒー飲みながら、お店を物色しよう。

朝9時から3時間ずっと歩きっぱなしだったので、さすがに疲れを覚えます。

ブラック派の私が、甘いアメリカンを美味しく感じる瞬間。

ランチは、観光客向けでなく、地元の人でふつうに賑わってるようなお店に入りたいな。

三清洞で食べた「コムタン」

というわけで、めぼしをつけたお店がこちら。

でも、「専門店」と書いてある。なんの専門店なんだろう?

中の見えない扉を開くのは、けっこう勇気のいるもの。

ぐいと開けると、予想通り地元の人たちでにぎわってました。

店のおばちゃんが何やら話しかけます。もちろん韓国語。

立ち尽くしてると、地元民が振りかえっていっせいにこちらを見る。

このアウェイな感じ、最高です(^^)

ひさしく感じてなかったな、この圧倒的な孤独感w

 

私は、グーグルマップに掲載されていた写真を見せて、「これが食べたい。」と言いました。

それでも、おばちゃんは、なにやらいいますが、てきとうに「うん、うん」とうなずいてたら、さがっていきました。

どうも、このメニューの一番上の食事をオーダーしたことになってるみたいです。

1人だった、私は4人テーブルではなく、ご座の敷かれた場所に移され、少々待ってると、

運ばれてきた食事はこれです。

おばちゃんに聞くと、よく聞き取れず。あとで調べたら「コムタン」という料理でした。

しかし、あの龍角散でも入ってそうな鉄の皿はなんだ?

ご飯でした(^^)  それにしても、湯気がもうもうと美味しそうです。

「コムタン」とは、 牛のスネや胸、そして内蔵と骨をぐつぐつと煮たスープ料理らしい。

スープだけでは辛くないので、ケチャップのような辛味とニンニク。

そしてキムチで、辛さは自分で調整しろということですね。

さっそく、まぜて食べてみます。

これが旨い! ほんとに旨い(^^)

これがコムタンですか。私は、辛くしたほうがいいな。

キムチもシャキシャキ。

何気にごはんも美味しいんですけど。

辛さがお米の味を引き立てます。こりゃ、箸がとまらんわ。

異国での食事は、こうした日本語いっさい通じないふつうの定食屋でのふつうのメニューが、なんともいえず美味しいし、旅情をかきたてます。

あっというまに完食。

おばちゃんに10,000ウオン(約1,050円)払って、店を出ます。

カムサハムニダとは聞こえなかったけど、笑ってたから、お礼の言葉だったと思います(^^)

ところで、下の画像は、帰国後に「すき屋」で食べた「サバ定食」510円。

冷奴入れても640円。

インフレだ、なんて騒いでるけど、日本の庶民料理って絶対安いと思う。

今回のソウル週末弾丸一人旅の全行程・費用などはこちらです。