ソウルのはとバス「ソウルシティツアーバス 夜景コース」で眺める夕暮れの漢江【韓国旅行記2023 #14】

ソウル中心部を流れる漢江(ハンガン)は、全長494kmで韓国で2番目の長さの川。

しかし、さすがに大陸の川で、日本一長い信濃川(367km)より127kmも長い。

今回のソウル週末旅では、この漢江をテーマにしてみたいと思ってました。

すなわち、漢江を眺めるバスツアーへの参加、漢江クルーズ乗船、ビルからの漢江の眺め・・

褐色の水をゆったりとたたえた漢江を存分に鑑賞するつもり。

まずは、ナイトツアーバスへの参加です。

ソウルシティツアーバスについて

「ソウルシティツアーバス」というのは、これは、どこの国にでもあるいわゆる「はとバス」です。

いくつかのルートが設定されていて、チケットを買えば、そのルート上では自由に乗り降りができるすぐれもの。

時間がなくタイパ重視な弾丸旅行者にはとても便利。

手っ取り早く、その街の観光を見届けることができます。

同じようなバスが、世界中の様々な街を巡回していますが、韓国では釜山で乗ったことがあります。

これ、会社は違うと思うのに、バスの形が似てるのはなぜだろう??

ところでルートは、もっともポピュラーな「ソウル都心・故宮コース」というのを選ぶと、

「光化門」ー「 德寿宮」-「南大門市場」-「戦争記念館」-「梨泰院」-「明洞」-「南山コル韓屋村」-「Nソウルタワー」-「東大門」ー「昌慶宮」-「昌德宮」-「仁寺洞」-「景福宮」

など(主要地点のみ抜粋)となっていて、文字通り、ソウル観光の王道コースとなっています。

そして、「夜景コース」の場合は、

出典:KLOOKトラベルより

まさに、漢江を眺めてください、と言わんばかりのルート。

そして、日の入り時刻に合わせて、季節によって出発時間が変わります。

2023年の場合、

  • 1月1日〜4月15日 → 19:00出発
  • 4月16日〜6月15日 → 19:30出発
  • 6月16日〜8月15日 → 20:00出発

となっていて、私が訪れた6/9では19:30発。

けっこう人気があるとのことで、私はWebで予約をしたうえで、出発時刻の1時間前の18:30に光化門広場に出向きました。

金曜日の夜 行列だった「夜景コース」のバス

さて、「コリアナホテル」真下のツアーバス発着場所の小屋に顔を出し、予約したKLOOKのアプリを差し出すと、私の名前が書かれたチケットが差し出されます。

料金は20000ウオン。

予約してるんだから、なにも1時間も前に来る必要ないじゃない・・

直前でもいいのでは、というとそれは甘い。

いい席をとるために、みんな並ぶんです。

すなわち、夕暮れから夜にかけての漢江を眺めるのが主目的なので、漢江の夜景が展開する右側の席を確保するためなんです。

最初はそれほどでもなかった行列が、出発20分くらい前にはこんな感じ。

どうしても、右側に座りたい人は、最低でも30分前には並んだ方がいいでしょう。

ちなみに、週末金曜日の出来事です。

さて、出発15分ほど前に乗車開始です。

2台のバスは、あっというまに満席に。ほんと、すごい人気だな・・・

イヤホンが配られ、世界各国の言語でガイドを聞けます。

さて、時間が来て出発です。

6月9日の19:30は、ソウルはこの通り、まだ昼下がりの感覚。

ソウルは、日本と時差がなく、那覇と同じくらいの東経127度。

なので19:30の出発では、「夜景ツアー」というより「トワイライトツアー」といった感覚です。

しかし、夕暮れのソウルの街を眺めるのも、それはそれで楽しいイベント。

ソウル駅をまたぐ瞬間。機関車に引かれた列車が進入です。

漢江沿いの道に向かっているバス。ビルの形を眺めるだけでも面白い。

こちらは現代(ヒュンダイ)のビル。

こちらは韓国の石油大手「S-OIL」。

夕暮れの漢江を眺めるツアーバス

そして、いよいよ漢江沿いのルート。

まだまだ西の空は明るいですが、時刻は20時になろうというところ。

いくつもの橋が架かる漢江。

漢江の対岸はヨイドからカンナムへ。

カンナムのホテルには、明日の夜泊まる予定です。

大陸の河って、貫禄があるなあ。

長さは韓国2番目だけど、流域面積では韓国一の漢江。

朝鮮戦争の際は、北朝鮮軍の南下をくいとめるため、漢江に架かる橋を韓国軍が爆破したという悲しいニュースも思い出します。

美しい、夕暮れの漢江。

切なくなるような美しさです。

鉄道橋も併用されている橋も多い。

だから、かつては、日本と欧州を結ぶ大動脈であったわけですね。

クルーズ船でしょうか。

あんな立派な船でなくていいから、明日はクルーズ船ツアーにも参加するつもり。

少しづつ、ライトが目立ってきた漢江に架かる橋と対岸のビル群。時刻は20時。

こちらは、大陸側。Nソウルタワーが夕焼けに染まってます。これからあの南山にも登ります。

バスは、いったんカンナム側に渡った後、南山を目指すために、ふたたび漢江を渡ります。

どこの国にもある、週末渋滞。

漢江沿いツアーバス乗車の様子

そして20時20分頃、バスはNソウルタワーのふもとに到着。

ここで30分の小休止。ていうか、観光停車ですね。

30分ではNソウルタワーには登れなくても、夜景を鑑賞するには十分な時間。

美しい金曜日のソウルの街を見下ろします。

ちなみに、私はここで降ります。

せっかくここまで来たのだから「Nソウルタワー」に登ってみようと。

帰りは、ホテルまで歩いて帰ればいいでしょう。

1ヶ月半前に、ここに来た時に、南山からソウルの街へ徒歩で下山する方法は予習済みです。

2023ソウル週末旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです