Eバイクの南竿島ツーリング「八八坑道」〜「馬祖境天后宮」【台湾・馬祖旅行記 #3】

さて、思いかけずも、年に1度のマラソン大会が開催されている南竿でしたが、その交通規制に逆らうようにEバイクでツーリング開始です。

ただいまの時刻、午前8時。北竿へ渡る船の時刻は15時。

つまり、バイク返却や船のウエイティングなどを考慮し、正味6時間の観光。

ちなみに、半日のレンタル代は500元・・・だったかな^ ^

馬祖の老酒熟成室 八八坑道

面積が10.64㎢、隠岐諸島の知夫里島より狭い島といっても、6時間で回るのは忙しい。

私は、Googleマップでだいたいの見どころに見当をつけ、反時計回りに南竿を一周することにしました。

まずは、昨夕、台北から到着した南竿空港に戻る形で「八八坑道」へ。

これです。

海賊から逃れるためにここに穴を掘ったとのことですが、いったいそれはいつのこと?

その海賊が「倭寇」、あるいは「南蛮船」のことならば、時代は明までさかのぼる。

そんな時代の言い伝えがあるほど、現地民の生活が深かったと感慨深いものを感じるんだけど、蒋介石率いる国軍が進駐した際は、戦車用の坑道のために広げたらしい。

実際、このトンネルの向こう側は、南竿空港に通じています。

八八坑道の名は、1974年に完成した日が蒋介石の88歳の誕生日と同じだったので、つけられたと記されてました。

しかし、いまは、馬祖老酒の貴重な保存庫。

花崗岩の岩壁が温度を一定に保ち、酒の熟成にはちょうど良い環境みたい。

しかし、誰もいない洞窟の中を、たったひとり探検するのは、少々不気味。

老酒の香りでも楽しめればと思ってたけど、いまはカラが多いのか、ほとんど酒の香りはせず。

雰囲気だけ味わって、退散します。

馬祖マラソンの観戦

さて、八八坑道を出て、島の中央部に向かって戻ると、十字路にあたるロータリーが、完全に規制されてました。

なので、私も左に折れて、寄り道してみようという気になります。

交通規制の現場写真がないのは、そこに迷彩服姿の兵士たちがいるから。

いままでの旅歴で、兵士や警官にすごまれたことが数えきれないチキンな旅人は、そんな光景にカメラなどうかつにも向けられません。

 

ところで、Eバイクだから寄り道する気になるのであって、自転車だったら絶対にやらない。

それくらい、坂の勾配はハンパないです。

もう、かれこれ9時半なんだけど、まだ走っている。

フルマラソンなのかな、起伏も多いし、選手たちは大変だ。

ここが、たぶん、このあたりの中心地、町の名前はなんというのだろう?

おそらく地元の人たちが営んでいる特産品店が並んでます。

観光客もいるし、兵士もいれば、それなりに需要があるということなのかな。

それにしても、大変なのはランナーたち。

ていうか、その過酷さを楽しんでるんですよね^ ^

馬祖・南竿島を反時計回りに

さて、予定通りに反時計回りに島を周回します。

しかし、マラソンの交通規制がそこいらにあって、島の尾根を登る羽目に。

この軍人さんは、もちろんスタチュー。

だから、堂々とカメラを向けられます。

要するに、福澳港を迂回する形にここに出ました。

海を見つめる、多分誰か偉い人。

そして、福澳港を見下ろす丘に出ました。

北緯26度、那覇とほぼ同じ緯度。

私は沖縄県は行ったことがないけど、11月の沖縄は同じように日差しが強いのか、なんて思ったりする。

日焼け止めを塗っておかないと、大変なことになるレベルです。

さっき、なんとなく沖縄のことを思い浮かべたけど、琉球もこんな感じに島の至るところに寺院が点在してるのかな。

反時計回りに、目が痛くなるようなツーリング。サンオイルとともに、サングラスも外せません。

ときおり現れる軍人関係の施設。撮っていいのかな・・・

Googleマップ見てなくても、こんな立派なサインがたくさんあるので、方向音痴な私でも道に迷うことはない。

でが、地図に従って、ぐるっと右に回り込みましょう。

まずは、とりあえずの行き先は「媽祖巨神像」のあるあたり。

向こうに見える島は北竿。北竿は北竿で魅力的なところらしい。楽しみだね。

小笠原諸島の父島に行ったことあるけど、なんとなくそれを思い出す道路。

ようやく、島の西側に出たらしい。さらに日差しが強くなります。

おや、バス停ですね。

こんなに路線あるんだ。そうか、今日は規制で走ってないのかも。

本数もそれなりにありそう。

南竿、本日1日だけでなければ、路線バスにも乗りたかったとこですね。

大陸中国福建省を見つめる「媽祖巨神像」

ここは、福澳港から見て、完全に島の反対側。

そんな大陸中国と向かい合うこの場所に女神像があります。

ところが、その女神像、とんでもないところにある。

この急な階段を登るんかい。

気合いで登りました。

そして、女神像とご対面。高さ29mだから、カメラにおさめるのが難しいほど高い。

海の神様だから、海を見つめてるんだよね。

方角的には大陸中国福建省が、すぐそこ、という地点。

その女神像の足元は展望台になっていて、下界を見下ろせます。

私のEバイクと、下にいる人間たちが彫刻に見える。

展望台と女神像の位置関係。

そして、ふと後ろを振り返ると、なんとここまでバイクで登ってこれたのでした(^ ^)

なんという、オチだ。