有意義な奮起湖老街と老老街の散策。
といっても、町自体はとても小さいので、のんびり歩いてコーヒーで休憩しても、1時間半もあれば十分。
ただいま13時半。
14時発車の奮起湖発嘉義行きの「中興号」の時間まで、奮起湖駅の構内を散歩して時間をつぶしましょう。
開放的な奮起湖駅構内
それにしても、田舎とはいえ、楽しくなるほど開放的な奮起湖駅構内。
鉄道員のかたもいるけど何も言わないから、公認されていることなんでしょう。
日本だったら、100%アウトな行動になる。おそらく例外はないはず。
でも私は、諸外国のこの開放的かつ自己責任的な考え方の方が好きだ。
日本は、なんでもかんでもルール縛りだから疲れちゃうよねw
こういうことができる諸外国は、子供の頃から真にやっていけないことの判断能力がつくような気がする。
列車が動き出しても、この状態だから、日本人からすると、本当に驚き(^^)
トロッコでも似合いそうな線路。
このレールの敷かれかた・・・工学的な美しさ
急勾配に線路が吸い込まれていく感じも幻想的。
奮起湖駅構内の様子はこちらです。
「中興号」奮起湖駅を発車
ところで、14時発の「中興号」はノンリザーブ。
はじめから指定席がないのか、それとも指定席は満席だったのかわからなかったけど、とにかくノンリザーブ。
乗れなかったら大騒ぎだから、早めに列に並ばないと・・・
発車10分前になっても、ホーム上は、まだそんな気配はなし。
そこへ、十字路方面からの列車が入ってきた。
往年の阿里山鉄道を彷彿させる光景だけど、これも嘉義行き。これが「中興号」?
駅員に聞くと、どうも違う。向かって左手に、これから入ってくるとのこと。
これから列車が入るホームに、足を投げ出して座ってていいのかな・・・w
お・・きました。線路が狭いので、車体も狭くなる。なかなかの細面です。
さて、乗り込みましょう。席は自由席、どういうことになるか・・
ロングシートだけど、なんとかありつけました。
ていうか、ノンリザーブだけど、発売の枚数制限は行ってるんだね。全員座れてます。
そういう仕組みなんだ。なるほど。
「中興号」奮起湖 ⇒ 嘉義
さて、「中興号」定刻の14時ちょうどに出発。
細すぎるレールが旅愁を感じさせるなあ・・
窓を背にするロングシートなので、首を思いっきり後ろに回して景色を眺めます。
まるで、子供みたいです。まあ精神年齢は子供のままだからしかたない。
ちなみに、こんなことやってるのは私だけ。乗客はみんな爆睡状態。
列車は下り坂だからといって、軽快に走るわけではありません。
平均30パーミルの急勾配。スリップしたら大騒ぎなので、慎重に走ってます。
そもそも、レールの状況がとんでもないので、速くは走れないでしょうw
登りと同じように、上下左右に跳ねながら坂道を下ります。
登るときは、進行方向右側でしたが、帰りも右側で反対側の車窓。
そして、こちら側のほうが集落などを眺められます。
交力坪駅に停車。ハイカーの皆さんが乗ってきますね。
ここまででも、奮起湖の1407mから997mまで下山しました。
そして梨園寮。ここから、スパイラルループ。
そのループ線の途中にある独立山駅で、乗客がどっと乗ってきました。
私の車両はすでに満席。どうも、後方の車両が割り当てられているらしい。
基本的に、立ち席は認めてないのかな。たしかに、あんなに揺れたら危ないよ。
これは、スイッチバック時代の名残かな。いまはやってないみたいだけど。
独立山駅の標高は743m。
このあたりが、ものすごいレベルのループ線なんだけど、ちょっと線路は見えない。
でも、道路は見える。
線路の揺れが気になる。こんなところで脱線したら飛行機事故なみの大惨事w
早朝起きのハードワークが襲いかかり、しばしうたた寝。
目を覚ますと、竹崎駅に止まってました。山を下り切ったみたいです。
そして、嘉義の中心「北門」で、どっと乗客がおります。阿里山鉄道の旅も終わりです。
「中興号」の様子です。
そして、嘉義駅に到着。
人生2度目の阿里山鉄道乗車体験。3度目はあるのだろうか・・
なんて、物思いにふけっていたら、隣のホームから、けたたましいホイッスルとともに特急列車が発車。
しまった! あれに乗るつもりだったんだw
嘉義から台南へ
今夜の宿は、台南なんです。
あてにしていた16:34の特急は出て行ってしまった。
16:57の各駅停車に乗るしかなさそうです。うっかりしたわ(^ ^)
することもないので、駅構内のファミマへ。
コーヒーで息を吹き返します。
セーフウエイティングゾーンって、なんだろう?
日本とかわらない、日曜日の夕方の駅のホーム。
みんな、そろそろ明日のことを考えはじめてるかなw
とても鈍行とは思えないような列車が入ってきました。
特急列車かとみまがう各駅停車。
車内は家路につくかたで激混みでした。日差しをさえぎるためにシェードもおろすもんだから、窓外を眺めることもできず・・・
こういうときは、ウオークマンで音楽を楽しむに限ります。
そして台南到着。さすがに疲れを覚えます。
まずは、駅から近いはずのホテルに行って、荷物を解きましょう。