風はないけど、聞こえてくる静かなさざなみ。
水の音って、こんなに綺麗なものなのかとあらためて感じる。
芹壁村の夜の風景
薄暮の芹壁村のたたずまいに感動したので、日が完全に落ちるのを待って、もう一度村の高台へ。
高台といっても、私の泊まっている民宿自体が高台にあるので、宿の扉から、ここまでくるのに徒歩30秒。
ベッドに寝そべって楽しんでた梅酒もおともに連れてきました。
しかし、なんというか、台湾の夜の風景は九份が有名だけど、情緒の感じ方は、有名無名はまったく無関係。
それよりも、異国にいながらにして、日本的情緒を味わえるこんな村があるとは。
台湾のガイドブックなどでは、この村は、どんなふうに紹介されているのだろうか。
さざなみを全身に浴びながら、風はほぼない。珍しいシチュエーション。
11月の馬祖。気温はどうかというと、はっきり言ってちょうどよい。
あすは、風が強く吹くみたいだね。
ちなみに、これが、セブンイレブンで買い込んできた食料。
島旅での注意ポイントは食料確保。料理屋さんも、早く閉まることが多いんです。
芹壁村の宿「芹壁德順號民宿」
さて、今回の旅で、寝床にしたのが「芹壁德順號民宿」。
南竿もそうだったけど、さほど観光客がいるようにも見えないんだけど、なぜか宿がとりにくい。
もちろん、電話やFAXまで総動員すれば選択肢は相当広がったんだろうけど、私はweb系旅行会社に頼らざるを得ない軟弱旅人。
そして、どうしても芹壁村に泊まりたいと焦点を絞ると、ほぼ自動的に「芹壁德順號民宿」があてがわれた。
でも、素晴らしく居心地のいい民宿。
静かだし、清潔だし、上のロフトも使えば、4人くらいは泊まれそう。
台湾の民宿にはめずらしくエアコンがありました。
常春の地域では、エアコンがない宿も珍しくはない。
トイレもシャワールームも清潔です。
ちなみにプライスは、ブッキングドットコムで8,000円でした。
昨夜の南竿のドミトリーが4,000円であることを考えると、個室で8,000円は仕方ない。
でも、朝食付きだし、女主人さんはとても親切だから。
台湾にいる感覚がしない夜だった。
芹壁村 朝の風景
朝5時半に起床。そして、窓の外が白みはじめたのを確認してから、早朝散歩。
宿が芹壁村のど真ん中にあるというのがとても便利。
徒歩数十秒で、この絶景に再会です。
この村の中に、民宿は多数あるはずなのに、観光客は誰も起きてこない。それが嬉しい。
ありがたく、この芹壁村の朝の風景を独り占めさせてもらいます。
パープルに染まっていく空に、さざなみが潮騒に変わる海。
ところで、適当に歩き回っていると、迷子になります。
というのも、石段が整然と区画されているわけではないので、行きたい方向へ向かって行っても、行き止まりだったり。
そして、大陸に対するスローガンも見かけます。
「軍民合作」とは意味深な表現だ。
こんな崖にへばりついたような村でも、寺院があります。
なんの天満宮かな。やはり航海安全でしょう。
もう、誰かがお参りしてました。その証に線香の香りがここちよい。
これは関羽将軍?
ところで今日は11/3で月曜日だけど日本は祝日。
ひょっとして、月曜日の朝だから静かなのかな。
私は、祝日が大好きな人間だ。
だって、私だけでなく職場のみんなも休んでるから、罪悪感などこれっぽっちもない。
休暇をとることに罪悪感を感じる日本人のDNA。
だったら、もっと祝日だらけにしてくれないか。
毎週3連休といかなくても、月に2週間は週休3日なんて社会が訪れたら、どんなに幸せなことか。
それでも、たぶん、日本社会は混乱せずにうまく回っていきますよ(^^)
消費が増えて、GDPにも寄与したりして。
女主人さんとの朝の雑談
朝ごはんの時間になって、泊まってる部屋から100mほど歩いた管理室のような部屋に出向きます。
それにしても、女主人さんの英語は達者。
ネイティヴのような発音ではないので、私なんかでも会話できる。
旅行が好きで、日本は、沖縄、福岡、京都、札幌に行ったことがあるとのこと。
住んでる場所を聞かれて東京というと、ぜひ行ってみたい。
どんなとこ?と聞かれて、人が多くて、暑くて寒くて、物価が高い。
と言うと大笑い^ ^
台湾は何度目?との問いに対し、台北、台中、台南、阿里山、高雄、花蓮、日月潭、澎湖・・・
と話すと、畏敬の目で見てくれたのが嬉しかった。
そんな女主人さんから、北竿をバイクで回るには、坂が急すぎて危険なところがいっぱいあるとのご指摘。
名物料理のあるお店の場所も含めて、いろいろ教えてもらいました。
朝食は、オムレツをベースにしたハンバーガー。
では、バイクを借りて、北竿の島めぐりと参りましょう。
ところで、南竿はEバイクだったけど、こちらはふつうのバイク。
北竿はほんとに坂が急なのでEバイクでは登れない道もあるとか。
ここではじめて、日本から持ってきた台湾語への翻訳した免許証が役に立ちました。