馬祖・南竿のドミトリー福澳窩背包客民宿に泊まってみた【台湾・馬祖旅行記 #2】

7,000人しか住民のいない馬祖・南竿。(軍人を含めた数字にて、詳細は不明)

だから、ホテルは少ないのか、というとそんなことはない。

季節によっては、台湾本土からの観光客が多いのか、この福澳にも7〜8件はあるし、島の裏側というか西の海岸にもかなりの数が散らばっている。

では、予約が簡単かというと難しい。

私は中国語ができないから、電話やメールでの予約は至難の業だ。

そこで、ホテルズドットコムやブッキングドットコムなどのサイトに頼るわけだけど、なぜか、シーズンオフであるにもかかわらず、ほぼ満室。

2024年の11/2から11/3にかけて、馬祖ではなにかあるのだろうか。

福澳港に近いドミトリー「福澳窩背包客民宿」

最後の一室的に、ひきあてたのが、このドミトリー。

読めないけど、ローマ字読みで「フアゥオ ホステル」でいいのだろうか。

この路地沿いにあるんだけど、「福澳窩背包客民宿」と書いてないから、50mたらずの路地を何度も行ったり来たり。

一生懸命探してしまった^ ^

中は、個室はなく、ドミトリーオンリーのようだ。

ホテルズドットコムによると、女性専用ドミトリーと、男女兼用のドミトリーがあるみたい。

女性のひとり旅客は、基本的に女性専用におさまるわけだ。

私は男女兼用へ。

ロッカーはあるし、カーテンは綺麗だし、とても清潔なドミトリー。1泊4,000円。

将来、世界一周なんて、しはじめたら、こういうとこばっかり泊まり歩くことになるのかな・・・

寝る分には全く不自由ない。

こんな綺麗なドミトリーばかりではないと思うけど(^ ^)

シャワールームは、共同だったかな・・・忘れたw

隣に、ドライヤーが備え付けられたパウダールームがありました。

ところで、このホステル。

多分オーナーはおじいさん。

私が到着した夜、「翌朝はレンタルバイクを借りたい」というと、店まで案内してくれたり、「美味しいチャーハンが食べたい」というと、店を案内してくれたり。

もちろん、翻訳アプリでやってるわけだけど、とても気の優しそうな台湾お爺さんだった。

いつから馬祖に住んでいるのだろうか。

 

ちなみに、ここがリビングルーム。

ドミトリーの中では飲食や、おしゃべりは控えなくてはならない。

なので、ファミマで買ってきたお夜食は、ここで広げることになる。

共同スペースだから、いろんな人が出入りする。

この若い男女は、どうもそれぞれひとり旅っぽい。

中国語はわからなくても、ふたりが付き合っているかどうかぐらい、様子を見ていればわかる。

そのうちに、私にも声をかけてきた。

翻訳アプリを使いながらだけど、台湾の親日感情を馬祖で味わえたことが楽しかった。

ところで、こんなマイナーな島だけど、世界中から旅人がやってくるらしい。

でも東京に刺さってないのが寂しい^ ^

台湾マラソンの朝&スクーターのレンタル

知らない町で泊まったとき、皆が起き出す前に町を歩くのが日課だ。

といっても、この島では、徒歩圏内では港くらいしか行く場所がない。

台風一過の青い空と、静かな東シナ海が出迎えてくれる。

那覇と同じくらいの緯度だけど、11月の馬祖は、さすがにTシャツ1枚では海風に冷たさを感じる。

海は静かだったが、なぜか背後は賑わってた。

近寄ってみると、なにかの運動大会のようだ。

興味深く眺めていると、ピストルの音とともに、ひとかたまりづつ走りはじめた。

なんとこの日は、毎年11月に開催されるという馬祖国際マラソンの日でした。

Tシャツの番号から察するに、開催は今回で9回目ということらしい。

基隆からの船も、この島の主要なホテルも、満員御礼だったのは、このためですか。

ようやく合点がいきました。

それにしてもすごい数。

20分おきくらいに、何組もスタートしてるから、参加者はこの島の人口を超えちゃってるんじゃなかろうか。

さて、しばし、ランナーたちの躍動する姿を眺めてから、ファミマで買った朝食。

そして、おもむろに、もう一度港に顔を出して、北竿へ向かうフェリーの時刻を確認。

17:10が最終のようだ。夕暮れの北竿も見たいし、15時の船で渡ることに決める。

今夜の宿は北竿です。

 

そして、スクーターを借りに、昨夜お爺さんに教えてもらったレンタル屋さんへ。

お爺さんとのやりとりのとき、私が「バイク」と翻訳してしまったため、要するにお爺さんは「自転車」だと勘違い。

「この島は、坂道がすごくて、とても自転車なんかでサイクリングできないぞ」

女の子の助け舟があって、私が「モーターバイク」に変換し直した昨夜の出来事を思い出す^ ^

ところで、台湾でスクーターに乗るのには、少々要領を要する。

つまり、台湾はジュネーブ条約に属しておらず、国際免許証を使うことができない。

クルマやバイクを運転するには、中国語に翻訳した免許証が必要となる。

これが、いわゆるEバイクなら、免許がいらず、2023年の7月には、澎湖諸島で乗り回したものだが、馬祖は、澎湖よりもさらに急峻な道路で、Eバイクでは太刀打ちできない。

事前の情報では、そもそもガソリンスクーターしかなさそうだったので、JAFに4,400円払って、中国語に翻訳した免許証を発行してもらった。

セブンイレブンでプリントアウトすると、写真で撮っても「無効」の文字が浮かび上がる本格派。

そして、それを見せると、店の主人は「馬力のあるEバイクがあるぞ、そっちの方が乗りやすいぞ」とのこと。はあ、そうでしたか・・・

このレンタルバイク屋さん、民宿も兼ねているようでした。

中に入ると、お土産屋さんも兼ねていた。

珍しそうな酒壺もならび、興味をそそる。

ところで、馬祖へは、日本人は年間どのくらい訪れるのだろうか。

ちなみに、大陸中国に近いことで知られる金門島には、中国人がコロナ前で50万人前後も渡航しているそうだが、ここ馬祖へは1万人そこそこだという。

さて、店の主人から、このEバイクのひと通りの操作方法の指南を受ける。

そして、充電スポットの場所を聞くと、「そんなものはない。このレベルメーターが、このあたりを指したら、ここに戻ってこい。そしたら充電してやる」とのこと。

なるほど、この狭い南竿ならそれもありか。

とにかく、馬祖の旅がはじまりました。