エチオピア航空の不手際?により、ここまで、出発前日まで右往左往したのも珍しいですが、ケープタウン往復のチケットをがっちり手に入れ、成田空港に向かいます。
成田空港を20:40発だと、最低でも19時くらいまでには空港に着いていたい。
会社を定時に退社して、自宅に着くやいなや超特急で着替え、あらかじめパッキングしておいた荷物を持って、駅に向かうという、会社を退けるときから弾丸模様?でした。
フライトスケジュール
航空会社 | 便名 | フライト | 乗継ぎ時間 | |
---|---|---|---|---|
往き | エチオピア 航空 | ET673 | 成田20:40 ⇒ ソウル23:20 | 1時間 |
ET673 | ソウル0:20 ⇒ アディスアベバ7:25 | 50分 | ||
ET847 | アディスアベバ8:15 ⇒ ケープタウン13:45 | |||
帰り | 南アフリカ 航空 | SA336 | ケープタウン14:10 ⇒ ヨハネスブルグ16:05 | 1時間50分 |
SA286 | ヨハネスブルグ17:55 ⇒ 香港12:45 | 1時間40分 | ||
SA7134 | 香港14:25 ⇒ 羽田19:15 |
さて、さっそくこの旅での楽しみの一つ。エチオピア航空の初搭乗。
賛否両論の同航空会社はいかなるものなのか、実体験するのも楽しみです。
今日の昼休みにオンラインチェックインしておこうと、Webサイトで必要情報を入力していたら、なんとビザ№の入力が求められ、そこで離脱。
南アフリカ共和国の入国は、90日以内の滞在であればビザは不要なはず・・・
軽い不安を抱えながらも、成田空港第一ターミナルに到着し、エチオピア航空のJカウンターに向かいます。
アディスアベバ行きは、20:40の定時運航のようです。
初めての搭乗エチオピア航空 トータル24時間5分のフライト
エチオピア航空は、ソウル仁川空港で途中寄航するアディスアベバ行きのET673便。
したがって、カウンターの列も、アフリカ系の人と韓国人だらけ。
旅の冒頭から、旅愁を感じさせてくれます。
私の順番が来て、パスポートとEチケットを差し出します。(オンラインチェックイン出来なかったからね)
そして、グランドスタッフに質問。
私「仁川では、いったん降りるんですか?」
スタ「はい。いったん、すべての手荷物を持って、降りていただいて、保安検査を受けて、もう一度搭乗していただくことになります。」
私「荷物はケープタウンまで直行ですか?」
スタ「はい。もちろんです。」
私「機内食は、夕食から出ますか?(時間がなく、まだ夕ご飯食べてません笑)」
スタ「(モニタを見つめて・・)はい、出ます。おいしいかどうかはわかりませんけど・・」
正直で好感のもてる、女性スタッフでした。
仁川で途中寄航といっても、チケットはアディスアベバまで一気通貫のようです。
飛行ルートはこんな感じ。生涯4度目となる南半球への旅に、胸の鼓動もドキドキ。
ケープタウンまで、24時間5分のフライト。気合も入ります。
成田空港第一ターミナルで弾丸シャワー?
でも、これから24時間の乗り詰めだからこそ、シャワーぐらい浴びておきたい。
自宅では、そんなことやってる暇なかったし、ボーディング開始まで、あと10分を切っています。
去年の夏、キューバに行ったとき、たしか北ウイングに向かう途中の中央通路にシャワールームがあるのを思い出し、駆けつけると、まだ営業してました。
30分で1,030円と値が張りますが、背に腹は変えられず、利用します。
とても狭い室内ですが、やっぱりさっぱりしますよね。
搭乗時刻も過ぎてるので、濡れた髪のまま服を着て、退散です。
アディスアベバ行きは、最終案内中。
アディスアベバの文字を見ると、自分はこれからアフリカに向うんだな、と感慨もひとしお。
エチオピア航空 機内の様子
機内はほぼ満席。ですが、私の隣席は空席、ラッキー!
ていうか、隣席が空席であるように、うまくシートを押さえておきました。
シートは3×3×3のタイプ。
乗客は、韓国人とアフリカ人ばかり。
ところで、エチオピア航空のこのシート。
前の席との間隔が若干広いように感じます。体格のデカい、アフリカ人に合わせたのでしょうか。
身長178cmの私が、ふつうに、足を組める広さです。
※ちなみに、アフリカ人という言葉はありませんが、便宜上アフリカ系の人をアフリカ人と呼んでいます。
私の隣の隣の席は、アフリカ人らしい黒人男性。
早くも、漂う異国ムード。
機内安全ビデオ。
まずは、ソウル仁川までショートトリップ。2時間40分の旅。
機は、東京上空、武蔵野台地のあたりを西進。
最初の機内食はサーモン弁当
待ってました! 機内食です。もう、お腹ペコペコです(^^)v
フィッシュ or ナントカ と聞かれたので、フィッシュ。
おいしいサーモンです。
なにこれ! すごくおいしいじゃん!
グランドスタッフが、「おいしくないかも」とか言うし、ブログでも酷評されてたりしたから身構えていたのに、完全に拍子抜けです。
ワインもおいしいし、お腹もすいてるので、クラッカーまですべて残さず平らげます。
すっかりいい気分になってるうち、機はソウル到着。
仁川空港は4年ぶりかな。降りないけど。
ET673便アディスアベバ行き 仁川国際空港でのトランジット
「トランスファー」と「トランジット」という言葉があります。
どちらも、飛行機の乗り継ぎのように捉えられてますが、正確には、「トランスファー」は、文字通り、違う飛行機への乗換え。「トランジット」は、着陸後、同じ飛行機に再び乗り込んで離陸。すなわち途中寄航ですね。
あまり気にしていませんでしたが、今回のエチオピア航空ET673便は「トランジット」。
つまり、1時間後に同じ飛行機でアディスアベバに向うことになります。
それで、成田での発券時に、スタッフに「ソウルでは降りるの?」と聞いていたわけです。
「トランジット」では、寄航中、搭乗客はそのまま機内に残ったままというケースもあるそうですから。
ちなみに、私は「トランジット」人生初体験。
この仁川空港でのケースは、荷物をすべて持って降り、保安検査まで受けるらしい。
とりあえず、ほかの乗客たちと一緒に、「トランスファー??」のほうに向かいます。
どこまでいっても「トランスファー」です。
空港によって、標記がまちまちですよね。ま、いったん降りて、乗り換える行為に違いはないんだから、あんまり深く考える必要ないのかな。
ところが、この辺りまで来たとき、グランドスタッフが「アディスアベバ ゲート23」の看板を持って立ちはだかっていました。ここを曲がれと。
すると、なにかチケットの交換のようなことをやっています。
私の番が来て、チケットを見せると、スタッフがリストに書かれた名前を一生懸命探し、私の名前を見つけると、新しいチケットをくれました。
新しくもらったチケット。仁川 ⇒ アディスアベバになっています。席も同じ。
こういうことを、毎日やってるのかな。どういう意図があるんだろ?
そして、その先に保安検査場。
そして、そこを抜けると、フリーな状態になって、23ゲートを目指します。
ハングル文字が、自分は今、韓国にいることを思い出させます。
23番ゲート。人生初の「トランジット」体験終了。
その昔、飛行機の飛行距離が短かった時代、南回り便なんかは、香港、バンコク、デリー・・・と「トランジット」を繰り返して、ヨーロッパへ向っていたそうですね。
トランジットの1時間が過ぎて、再搭乗開始。
ここで、韓国人が一気に増えます。
エチオピア航空の機体が見えます。
このトランジットの間に、給油とか食料の積み込みとかやってたのかな?
そういえば、機内食。
仁川から乗った人のために、ひょっとして、もう1食でるとか?
ゲート前で、乗客のチケットを確認していた韓国人のグランドスタッフが、乗り込んできて搭乗客のサポートをしています。
CAも兼ねてるのかな、と思ったら、離陸直前に降りていきました。
韓国人乗客が入れ替わり、トータルでは、少し減った気がします。
私の隣の隣に座っていたアフリカ人は、ほかのアフリカ人と意気投合し、別の席へ。
私は、3列全部使えるかな、と思いきや、別の席から、韓国女性が移ってきました。まあいいです。
さて、いよいよ、旅も本番モードかな。
アフリカ大陸に向けて飛び立ちます。
仁川からアディスアベバまで、9,206km。12時間の旅。
ところが、出発が20分ほど遅れます。
明日のアディスアベバでの乗り継ぎ時間は50分。おいおい・・・
2度目、3度目の機内食
機が、北京上空を通過する頃。
仁川から乗った人のために、やっぱり機内食が出るようです。
さっき、食べた機内食は、思いのほかおいしかったけど、2時間前に食べたばっかりだし、あまり気が進まないな・・・
のどは渇いてるので、ビールとワイン、両方をもらいます。
そして、フィッシュ or ナントカ と聞かれた、「ナントカ」の方をオーダー。
すると、でてきたのがコレ・・・ ん! なんじゃ、こりゃ!
なんだか、味噌汁のお麩を食べてる感じ。
CAは「トーフ」って言ったんだ・・・
お腹すいてれば、完食したんでしょうけど、いまいち気の乗らない味付け。
もったいなかったけど、半分残しました。
隣の隣の韓国女性はフィッシュ。
あれ、私が食べたサーモンじゃないし、なんかおいしそう。
さて、CAから、もう1本赤ワインをもらって、眠りにつきます。
ここで、眠っておかないと、明日の行動が辛くなります。
そして、アラビア半島上空で目が覚めます。
まだ、夜は明け切っていません。
ぐっすり眠ったので、また、お腹すいてます。
不思議だ。ただ座ってるだけなのに、こんなにお腹すくなんて(笑)
タイミングよく、朝食が配られます。
ジャガイモと卵の、おいしいオムレツでした。
それにしても、機内食3食のフライトは初めて。
仁川で寄航する人が、1食分得をする仕組みのようでした。
機は、内戦が収束しない、イエメンとソマリアの間のアデン湾の上空を進んでいます。
イエメンもソマリアも、行きたい国の一つ。生きているうちに、行ける日が来るだろうか・・・
そして、機内食を食べ終わる頃、機はアフリカ大陸上空へ。
1年半前のエジプト以来のアフリカ大陸。
ところで、仁川を出発したときの20分の遅れが回復していません。
このままだと、アディスアベバでの乗り継ぎ時間は30分。
もう、不安だらけなので、乗客に給士を終えて、自分の朝食タイム中のCAに、チケットを見せて、ケープタウン行きにはちゃんと乗り継げるのか、という意味の質問をしました。
CAはフォークとナイフを置いて、チケットを眺めてましたが、「ノープロブレム」。
そのあと、なにか色々言ってましたが、要するに、タラップを降りたら係員の指示に従え、みたいな感じでした。
20分程度の遅れなんて、遅れのうちに入らないのかな・・・
はじめて見る、エチオピアの大地です。
12時間の旅が終わり、まもなくアディスアベバ到着。
アディスアベバ、というより、空港のあるボレという町でしょう。
超シンプルなアディスアベバ・ボレ国際空港での乗り継ぎ
20分遅れで、アディスアベバのボレ国際空港にランディングです。
整然と並ぶ、エチオピア航空の機体。
しかし、気が揉まれます。乗り継ぎは大丈夫かな・・・
ところが、タラップを降りたところで、スタッフが、乗客1人1人の行き先を確認しています。
私がチケットを見せて「ケープタウン!」と言うと、「ケープタウン! ウエイト ヒヤ!」。
ここで待て、とのこと。
ちゃんと、行き先別に案内してくれるんだね、ほっとしました。
不安なのは、私だけじゃないんだよね。
ナイロビ、ヨハネスブルグ、ビクトリアフォールズ、いろんな地名が飛び交っています。
あちらは、ケニア・ナイロビ行きに乗り換える人たち。
ケープタウンは、相変わらず、ウエイト ヒヤ。
ようやく、「ケープタウン!」と声がかかって、バスではなく、クルマに乗り込みます。
乗り込んだのは、私、欧米人1人、韓国人3人の5人だけ。
ケープタウンに行く人、こんなに少ないの??
そして、乗り継ぎ専用タラップみたいなところから、無事にケープタウン行きに乗り継げました。
空港のコンコースも通らず、保安検査もない、超シンプルなボレ国際空港のトランスファーでした。
機内は、すでにほかの機から乗り移った人たちで、ほぼ満席。
しかし、またまた、私の隣は空席。やったぜ!
無事に乗り継げたことで、気持ちもハイになってます(笑)
ET847便 キリマンジャロを望みつつアフリカ大陸を南下
もう、なにも心配はありません。この機体が、私をケープタウンまで連れて行ってくれます。
ボレ国際空港を出発です。
それにしても、シンプルな乗り継ぎ。これなら、15分でも可能なのでは。
約30分の滞在だったエチオピアにお別れ。
ケープタウンまでは、ここからでも5,235kmの距離。
飛び上がると、すぐに飲み物の提供。
朝から赤ワインです。でも、注意しないと。
これから7時間後くらいには、レンタカーを運転するんです。この1本でやめておきましょう。
アフリカ大陸の縦断です。
このフライトコース。アフリカ最高峰のキリマンジャロが見えるはずなんです。さあ、どうだろ。
眼下は雲海でしたが、さすが標高5,895mのキリマンジャロ。
てっぺんが、雲の上に突き出てました。
そして、機は、南半球に入ります。生涯4度目の南半球突入。
さて、キリマンジャロを望んだ後は、ひたすら雲海の上。
やることもないので、「地球の歩き方」を読んで、ケープタウンの「危険区域」などを、もう一度アタマに叩き込みます。
通算4度目の機内食
機が南回帰線にかかろうとする頃、
ランチが配られます。
日本を出てからトータル4度目の機内食。朝のパンを入れたら5度目。
ビーフをオーダー。飲み物はコーラにしました。着いたらすぐ運転だから、もうお酒はだめな時間帯だね。
ケープタウンまで、あと2時間です。
食後のコーヒー。
ケープタウン到着 空から見下ろすテーブルマウンテン
いよいよ、ケープタウンです。
赤茶けた大地が見えてきました。
そして、湖。
そして、大西洋。
あの島は、明日訪れる予定のロビン島かな。
ケープタウンの街、そしてテーブルマウンテンとライオンズヘッドが見えてきました。
これは、間違いなくケープタウンの街です。感動ものです。
着陸です。
ケープタウン国際空港に到着。
成田から24時間半。いやあ、長かった~
でも、遠いところに来た、いよいよケープタウンだ、というトキメキで、体の疲れを感じません。
隣には、ターキッシュエアラインズが。
イスタンブールから長駆ここまで来てるんだね。
24時間以上お世話になったエチオピア航空の機体を眺めます。
機内食もワインもおいしかったし、シートは意外にも広かったし、隣席は空席だったし、乗り継ぎは合理的。
日本からここまで、15,649kmも運んできてくれてありがとう(^^)v