念願の喜望峰。
どんよりした空が、かえって「果て」の気分を引き立ててくれます。
こっちは、フォルス湾のほうを見ています。
湾はけっこうえぐれてますから、喜望峰を通過したバスコダガマも、海峡と勘違いして、入り込んでしまったり、しなかったかしら。
喜望峰の見える風景
展望台というところの滞在時間は、けっこう短くなるもの。
でも、本日は、風もなく、「嵐の岬」がウソのよう。
ここに居ること自体が心地よい。中国人と一緒になって、展望台からの風景を楽しみます。
ケープポイントですね。
展望台を下から見上げます。
あの灯台は、海抜248mとのこと。
たしかに、すごい高さ。
遠回りしながら、降りていきましょう。
いろんな見学スポットがあるようです。
それにしても、海の色が、絵の具のパレットのようです。
メロンソーダのような色。そのまま飲めそうです。
これは、なにをイメージした壁画でしょうか。
ケープポイントの灯台ですね。
あれが造られたのが1919年。当時、アフリカで、もっとも明るい灯台だったそうです。
ケーブルカー駅まで戻ってきました。
下を見下ろすと、まだ、それほど観光客は増えてないようですね。
歩いて降りる人も多いですが、時間節約のため、帰りもケーブルカーで。
ケーブルカー駅は、ミニ博物館とショップになっています。
当時のまま??
帰りのケーブルカーの相客は、老婦人2人だけ。
ケーブルカーだと、降りるのもあっという間です。
ケープポイントの緯度は、南緯34度。
アルゼンチンのブエノス・アイレスとほぼ同緯度です。
ディアス・ビーチへの遊歩道
喜望峰のほうにも行ってみましょう。
喜望峰に通じる小道。
珍しい植物。
今日は、完全な凪状態ですが、強い風こそふさわしい気もします。
自然保護区の人でしょうか。
風も強いんでしょうから、修復箇所も多いんでしょう。
あの白浜が、ディアス・ビーチ。
遊歩道が続いています。
突き出した崖から、夫婦が景色を眺めています。
異国らしい、自己責任の無法地帯ですが、落ちたら助かりません。
私も、あの夫婦の場所まで行ってみます。
崖の高さは50m、もっとあるかな。
エメラルドグリーンの海と白い砂の浜辺。
ここだけ切り取れば、どこかのリゾート地のよう。
夫婦が戻っていきます。
パーキングから、けっこう降りてきちゃいました。
もう、11時近いので、戻りはじめましょう。
では、喜望峰にさようなら。
ほんとに、人間の存在が小さく見える自然です。
パーキングも、賑わいはじめています。
これから、観光バスが、続々と来るんでしょう。
喜望峰自然保護区の風景
さて、ケープタウンの街に向かって、アクセルを踏みます。
フォールス湾方面への分岐となるロータリー。
実は、対向車も続々と連なっています。
アクセルを踏むなんて言いましたが、ここ喜望峰自然保護区は、珍しい植物や、地の果てを感じさせる平原が広がっています。
来るときは、急いでいて、おおむね素通りしてしまいましたが、帰りはゆっくり見物します。
だって、この景色ですよ。
私は、こんな景色。
今までの旅生涯で、シベリア鉄道、パタゴニア、ぐらいしか思いつきません。
たぶん、動物も多数生息していることでしょう。
ときおり、背後を通過するクルマの音だけ。
ウオークマンをホテルにおいてきたので、音楽は聴けない。
口をついて出たのは「いーあるふぁんくらぶ」(笑)
だって、さっき、展望台で、中国人たちが「いー・ある」と言いながら、写真撮り合っていたから。
「いー・ある」が、アタマにすり込まれちゃいました(^^)v
そんなにのんびりもできないので、少しづつクルマを進めながら。
雄大な景色を眺めながら、
「いーあるふぁんくらぶ」を口ずさみます。
大自然の中、自分が小さく見えます。
さて、そろそろ、戻りましょう。
来るときも通った自然保護区の料金所。
突きあたりを右折。ケープタウンの街に向かいます。
その前に、標識にもある、サイモンズタウンという街にあるボルダーズ・ビーチに寄ってみるつもりです。