カシュガルの町は、十字路でうまく切られていて、エリアごとに街の特色は異なります。
朝からずっと北側、ウイグル人地区のエリアばかり散歩していたので、南側の漢族の町のほうに行ってみようと思いました。
あの人民路の向こう側がカシュガルの南半分、漢族が多く住むエリアです。
漢族エリアの散歩
とは言っても、人民路南側のエリアには、あまり見所がありません。
手近なところで、ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓に行ってみることにしました。
途中、横を通った人民公園では、何かのイベントでしょうか、武装した警官が何人も。
それとも日常の光景?
アリペイの会長ジャックマー氏が、共産党員だったとのことですが、アリペイで買い物したら、購買履歴はすべて共産党に筒抜け。
なんか怖い世界ですが、暴力的な思想がないと、13億人なんて統制できないのかな。
部外者の私には、語る資格などないんですが、そんなことを考えてしまいます。
向こう側の敷地は小学校。ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓は、この小学校の敷地内にあります。
この写真を撮ったら、警官が寄ってきて「何を撮ったんだ?」
画像を見せて、モスクです、というと、「あっちだ。」と追い払われました。
学校は、撮っちゃいけないの? それとも、この辺に「再教育施設」があるとか?
びっくりしました・・・
公安に管理されているユスフ・ハズ・ジャジェブ墓
ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓の入り口にたどり着きましたが、鍵がかかっています。
ガチャガチャやってたら、中から初老の警官が。
(うわ、やばいな・・)と思ったら、取り越し苦労で、鍵を開けてくれて、親切に招き入れてくれました。そして、そこで、チケットを買ってくれと。
そして、台帳に、氏名・住所・生年月日・パスポート番号などを書かされます。
チケット売り場の中は、全員女性の警官。
このモスクは警察に完全に管理されていたのでした。
モスクの中には、人が1人もいません。
エイティガール寺院が、ムスリムがふつうに出入りしているのを見て、イスラム教も一定の了解があるのだな、と思ってましたが、違うのかも。
そういえば、私も、今朝入るの拒否られたし。
誰もいない墓。周囲には回廊もあります。
祈りに訪れるムスリムの姿が絶えない時期もあったのでしょうか。
折りしも、どんよりとしてきた空が、幽玄な雰囲気をもたらします。
ユスフ・ハズ・ジャジェブはウイグル人の名前で、11世紀のカシュガルでの指導者。
ユスフ・ハズ・ジャジェブの肖像画です。
ほんとに納骨されてるのかな。
誰もいないのと、小学校のほうから声が聞こえるので、余計に不気味です。
こんな不気味なモスクははじめてです。
本来、祈りの場所であるはずのモスクが、ただの遺跡になっていました。
それとも、日によっては、ムスリムのために公開されるのでしょうか。
トルファンで1日一緒になったガイドさんは、「漢族は、ウイグル人と仲良くやってますよ。イスラム教だって、許可されているし。」と言ってましたが、本当はどうなんでしょうか。
カシュガル滞在は本日まで。明日早い列車で、次の町ホータンに出かけます。
日没まであと3時間くらいあります。
また、人民路北側のウイグル人旧市街に行ってみましょう。