【シルクロード】8日目(その3)昼下がりのウイグル人の表情

さて、早朝に続いて、再び旧市街に出向いてみようと思います。早朝は、ほとんど人影がありませんでしたが、昼下がりの午後はどんな様子でしょうか。

私は、カシュガルに到着してから、カシュガルの人たちの、いわゆる日常生活というものを、まだ目の当たりにしていません。

昨日はカラクリ湖遠征だったし、本日午前中は、観光地とバザール。

漢族に弾圧されていると噂されるウイグル人。その噂が本当かどうかは私にはわかりませんが、ウイグル人の生活の様子を見てみたい、というのがカシュガル訪問の当初の目的です。

なので、本日の午後は、できるだけカシュガルの旧市街を歩いて、ウイグル人たちの表情に接してみたい。

なんといっても、日没が21時過ぎというのは、本当にありがたい。あと8時間近く、カシュガルの町を歩くことができます。

昼下がりのエイティガール寺院

寒暖の差が激しいカシュガルは、日中一気に気温が上がります。もう30度近いんじゃないかな。朝のひんやりした空気がウソのよう。

これは警察署。それにしても、また人影がない。

 

たぶん暑くて、室内で涼をとってるんでしょうね。

 

旧市街の中は静か過ぎるので、朝に続いてエイティガール寺院の方角へ。

広場には、いきなり習近平。「一帯一路」構想の提唱者。

習近平さん。これは、ちょっと無理があるよなあ(笑) 北朝鮮じゃないんだからさ。

 

エイティガール寺院の前の広場は、ウイグル人たちの憩いの場になっていました。

   

ここにも絨毯屋さんが。バザールから出張してきてるんでしょうか。

ラクダも歩いてます。エイティガール寺院前の広場は、遊園地さながらです。

馬も。馬って、水分不足に強いのかな。4日ぐらい飲まなくても大丈夫って、聞いたことはあるけど。

 

カシュガル旧市街のウイグル人

漢民族とは、あきらかに顔つきが異なるウイグル人。新疆ウイグル自治区を旅していて、幾度となくウイグル人の表情を見ていますが、ここカシュガル旧市街という、いわばウイグル人のホームタウンで、その表情を観察してみます。

少女も美しい。

木陰で休む老人。

母子連れ。

みんな日陰を歩きますね。

 

日陰がないところは大変。暑くないんだろうか。

QRコード決済の十八番中国。こんな最西端の町カシュガルでも、この通り。

額縁に入れてるお店も。もちろん、ニセモノにすりかえられないようにでしょうけど。

この、日本がどこにあるんだかわかっていないようなおじさんに「ヤプ!ヤプ!」(たぶん、ウイグル語で日本人!日本人!と、いったんだと思う)と話しかけられ、アイスクリームをご馳走になります。

この、メロン・アイスクリームが、とてつもなくおいしかった(^_^)

 

おじさんのお店に腰掛けながら、望遠レンズで、行き交う人々を観察します。表情が硬く見えるのは気のせいだろうか。

  

ドーナツ型のパン。

  

取り壊して、新しく建てたって感じの建物です。こうして、旧市街も、建物が切り替わっていくのでしょうか。

 

これは、「かつてはこうだったんだよ。」という、ウイグル人のメッセージ?

旧市街の中は、10数mおきに監視カメラ。

監視カメラの下で無邪気に遊ぶ子供たち

子供が遊んでいる姿に、和みます。

 

昼下がりのウイグル人町。ふつうに散策しているぶんには、特に異変は感じません。

ところが、新疆ウイグル自治区は、中国共産党によって、ウイグル人の漢族同化を推し進めています。それが、2017年くらいから、エスカレートし、ウイグル人の反乱分子に関係ありそうな人間は、「再教育施設」と称される収容所に、強制収用されているという。

その数、なんと100万人・・

正直、この21世紀において、にわかには信じられない話であり、目の前の平和そうな光景からも、そんな危機的状況は伝わってこない。

私も、そのウイグル人強制再教育の説には違和感がありました。次の訪問地、ホータンを訪れるまでは・・・

 

ウイグルの子供たち。学校では、どんなことを教えられ、どんな生活を送っているのだろうか。まさか、ちゃんと学校へ行けてるよね・・

完全に部外者の私。無邪気に遊ぶ子供の姿を見て、なにも自分や家族を犠牲にして、共産党に歯向かわなくてもいいのでは、そんなことを考えてしまいますが、甘いかな・・

      

これが、カシュガルの北側に広がるウイグル人の住居となっている旧市街の全景です。

ウイグル人の平和そうな表情を見ているうちに、南側の漢族の町のほうに行ってみようと思いました。

あの人民路の向こう側がカシュガルの南半分、漢族が多く住むエリアです。 

 

漢族エリアのユスフ・ハズ・ジャジェブ墓

とは言っても、人民路南側のエリアには、あまり見所がありません。手近なところで、ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓に行ってみることにしました。

途中、横を通った人民公園では、何かのイベントでしょうか、武装した警官が何人も。それとも日常の光景?

アリペイの会長ジャックマー氏が、共産党員だったとのことですが、アリペイで買い物したら、購買履歴はすべて共産党に筒抜け。

なんか怖い世界ですが、暴力的な思想がないと、13億人なんて統制できないのかな。部外者の私には、語る資格などないんですが、そんなことを考えてしまいます。

向こう側の敷地は小学校。ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓は、この小学校の敷地内にあります。

この写真を撮ったら、警官が寄ってきて「何を撮ったんだ?」

画像を見せて、モスクです、というと、「あっちだ。」と追い払われました。学校は、撮っちゃいけないの? それとも、この辺に「再教育施設」があるとか?

ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓の入り口にたどり着きましたが、鍵がかかっています。

ガチャガチャやってたら、中から初老の警官が。

(うわ、やばいな・・)と思ったら、取り越し苦労で、鍵を開けてくれて、親切に招き入れてくれました。そして、そこで、チケットを買ってくれと。

そして、台帳に、氏名・住所・生年月日・パスポート番号などを書かされます。

 

チケット売り場の中は、全員女性の警官。このモスクは警察に完全に管理されていたのでした。

モスクの中には、人が1人もいません。エイティガール寺院がに、ムスリムがふつうに出入りしているのを見て、イスラム教も一定の了解があるのだな、と思ってましたが、違うのかも。

そういえば、私も、今朝、入るの拒否られたし。 

誰もいない墓。周囲には回廊もあります。祈りに訪れるムスリムの姿が絶えない時期もあったのでしょうか。

ユスフ・ハズ・ジャジェブはウイグル人の名前で、11世紀のカシュガルでの指導者。

ユスフ・ハズ・ジャジェブの肖像画です。

  

ほんとに納骨されてるのかな。誰もいないのと、小学校のほうから声が聞こえるので、余計に不気味です。

 

本来、祈りの場所であるはずのモスクが、ただの遺跡になっていました。それとも、日によっては、ムスリムのために公開されるのでしょうか。

トルファンで1日一緒になったガイドさんは、「漢族は、ウイグル人と仲良くやってますよ。イスラム教だって、許可されているし。」と言ってましたが、本当はどうなんでしょうか。

カシュガル滞在は本日まで。明日早い列車で、次の町ホータンに出かけます。

日没まであと3時間くらいあります。また、人民路北側のウイグル人旧市街に行ってみましょう。

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