カシュガルのバザール、もちろん訪れるつもりではいましたが、アパク・ホージャ墓に向かうバスの車窓から、思いがけずも目に入ったので、帰りに立ち寄ることにしました。
カシュガル国際バザール(喀什中西亜国際貿易市場)
入り口には、お決まりの金属探知機と警官がいましたが、カメラバッグを開けられることもなく、ふつうに入れました。
しかし、国際貿易市場とはすごい名前だ。
売っているものの種類で、エリアが分かれているみたいです。
この辺は、絨毯屋さん?
この辺は、生活雑貨?
もちろん、日常生活の食料もあります。香辛料、というより木の実。あるいはドライフルーツ?
歩いている人も、ほぼウイグル人。漢民族は観光で来てるって感じ。これは、どうみても中東のバザールです。
民族楽器かと思ったら、ふつうにギター。あのひょうたんみたいのは何だろう?
時間をかけて、のんびり歩いているうちに、観光客でごった返してきました。中国が休日というのもあるでしょうが、日用品というよりは、観光客向けのバザールという印象です。
それでも、たいへん面白いですが。
くるみや干し葡萄などと一緒に民族衣装が売られている不思議。
よく目につくのが「和田玉(ホータン玉)」。
ホータンは、明日向かう町です。そのホータンでは、古くから玉(翡翠)の産地として交易が盛んであったらしい。
私などの素人には、ただの綺麗な石ころにしか見えない(失礼)ですが、1個15元というので、4個ほどお土産に仕入れました。
商品を購入したことで、店内の撮影許可をゲット。
漢民族の観光客は、買いもしないのに、勝手に写真撮りまくっていますが(笑)
丁寧に作られています。ひょっとして手作りでしょうか。
一昔前の海外旅行者は、お土産を買って帰るのも義務だったように思います。
こういうのを、ごっそり買って、どうやって持って帰ってきたんだろうか。
ウイグルは、絨毯も特産品。これは、絨毯ではありませんが、おしゃれな刺繍のコーヒーマット。そんなに高くないので、2枚ほど買いました。(そんなに高くないと言ってるけど、やっぱり値切るべきだったかな・・)
これで、毎日コーヒーを飲むたびに、新疆ウイグル自治区を思い出せます。
そして、店内撮影許可ゲット。それにしても、すばらしい刺繍です。触ってみても、すごいなめらか。イランに行ったときに、バスマットを買って来ましたが、あの触ったときの感触そっくり。
あれ、あの青いTシャツの2人組は、アパク・ホージャ墓でも見かけたな。やっぱり、労働節を利用して、観光に来てるんだろうか。
なんとも楽しい、カシュガルのバザールでした。
バザールの外に出ます。
時計を見れば、お昼近い。どこかで食事、ふつうの中華料理が食べたいな・・
またまた、ラグメンのランチ
バザール出口の横にあった、食堂に入りました。威圧感たっぷりの重そうな鉄格子。
回鍋肉とかチャーハンは? と、画像を見せてオーダーしてもメイユウ(ない)。
結局、またラグメンです。
とはいっても、けっこうおいしいんだけどね。肉野菜炒めが、麺の上に乗ってる料理ですから。
お茶が、なんとも言えず旨いんです。ポットを空にしちゃいました。
運んできてくれたのは、あの女の子。彼女も、一生懸命 中国語を習っているんだろうか。
店内には、ウイグル文字。
おいしくて、あっという間に平らげます。
カシュガルの高台民居風景区
給士してくれた女の子に「ごちそうさま」と言って、食堂を出ます。目の前には、カシュガルの「高台民居風景区」が広がります。
ここは、昔ながらの、カシュガルの生粋の旧市街。一説によると、この伝統的な住居が、ウイグル人の漢族同化政策によって、破壊されはじめているらしい。
住居から、あたま一つ分突き出た観覧車の姿が、むなしく映ります。
あの中は、いったいどうなっているのか。ちょっと怖いので、近づくのはやめておきます。
素人の私には、何が起きているのか、正確に知ることはできません。が、被支配の関係にあるウイグル人が、無鉄砲なことをしないか心配です。中国共産党も、もう少し知恵を使って欲しい。
いったん、ホテルに戻ることにします。
国際バザールから、市内に入る橋に設けられた像。
橋の上から北の方角を見やると、スカイツリーかと思った。
バスに乗って、市の中心まで戻ってきました。バスの中も、ウイグル人の賑わい。
いまどき2元(32円)で乗れる乗り物も少ないでしょう。バスはいつも満員です。
人民路と解放路の交差点には、地下道が設けられています。が、中は監視カメラだらけ。
町の中心に泊まってるホテルがあると、とても便利。朝から4時間歩き続けて、さすがに疲れました。
エキゾチックなカシュガルの表情を思い出しながら、「楼蘭ワイン」で、しばしの休憩です。