一昨日、昨日と、弾丸旅行そのままに移動しまくり。
トルファンからカシュガル、そしてカラクリ湖往復と、合計2,000キロほど移動しっぱなしでした。
もちろん、移動するのも楽しいですが、あてもなく町を歩き回るのはもっと楽しい。
とくに、旧市街を持つようなカシュガルのような町は。
さて、今日は、どんなふうに歩いてやろうと思いながら、ホテルの部屋から下を見下ろすと、まさに観光バスで出かけようとする中国人のツアー。
早朝のカシュガル旧市街
まずは、ホテルのバイキングで朝食です。
なんの変哲もないメニューでしたが、お腹はいっぱいになりました(笑)
腹ごしらえして、さっそく散策です。
私の泊まっている「喀什天縁国際酒店」は、人民東路・西路と、解放北路・南路の交差点にあります。いわば、カシュガルのど真ん中です。
旧市街は解放北路の西に広がっています。まずは、早朝の旧市街を歩いてみましょう。
早朝とはいっても、現在9時。日の出の遅いカシュガルの町はまだ眠っている模様。
ここが、旧市街の入り口です。
早朝の旧市街を歩くのは、いつもながら大好きですが、人っ子一人いません。朝9時は、少し早すぎたかな。
少しづつ、人々は活動を開始しはじめてはいるんですが。
でも、なにか、雰囲気はあります。これは、中国の町の雰囲気ではありません。
エイティガール寺院に出てみました。
まだ眠っていたエイティガール寺院
さすがウイグル人の町カシュガル、立派なモスクがあります。
エイティガール。最初聞いたときは18歳の少女などとバカなことを想像しましたが、「エイティガール」とは、祝日に礼拝を行う場所、とのことです。
イスラム教徒にとっては神聖な場所。
新疆ウイグル自治区で最大規模のモスクだそうです。
9時半になって開館したので、入ろうとしたら、断られました・・・ 意味不明
仕方なく、また旧市街を歩くことに。
少しづつ、町も起きだしているようです。
乾いた町カシュガルでは、水を撒くのも日常生活の一部。
人気のない旧市街も味がありますが、もっとお店が出て、ウイグル人が行き交う旧市街のほうが迫力あります。
ちょっと、方針を変えて、郊外の墓地、アパク・ホージャ墓(香妃墓)に行ってみることにしました。
郊外といっても、バスで20分くらい。人民西路に出て、バス停を探します。
カシュガルの市内バス
バス停はすぐ見つかりました。
「地球の歩き方」によると、香妃墓は20番のバスとあります。そのとおりに20番を見ると、たしかに「香妃墓」がありました。この20番バス、終点はカシュガル駅なんだね。
料金は2元(32円)でした。それでも安いですが、蘭州では1元でした。省によって違うのかな。
乗客は、ほとんどウイグル人です。見知らぬ町でバスに乗るのは楽しい。
バスの車内放送も案内板も、すべて中国語。
ウイグル人たちは、一生懸命中国語を勉強しているんだろうと思う。(ひょっとして、学べない人もいるかもしれませんが)
今後、間違いなく、地球はグローバルに発展する。
そう考えると、好む好まざるに関係なく、強制的に中国語を学ぶ必要があるウイグル人の未来は明るいのではないか。
素人考えかもしれないけど、グローバル社会で2ヶ国語(それも中国語を)を扱えるのは大きい。
日本人が他国語を学ぶのには、他力が必要だし。
単一民族、単一言語の日本。いつの間にか、世界から相当遅れをとるような気がする。
20分ほどで、バスは「香妃墓」のバス停に到着し、駅に向かって走り去っていきます。
バス停の周りには、もちろん「香妃墓」はありません。
こういうとき、mapsmeというアプリはほんとに便利。wifiなどがなくてもGPSだけで、おおよその方角を示してくれます。
ウイグル人のお店。
香妃墓への一本道。
これも、墓地の一部?
香妃墓の入り口の路地。干し葡萄屋さんがいくつか店を出しています。
あれが、香妃墓の入り口ですね。
朝日に光るアパク・ホージャ墓(香妃墓)
イスラム建築を思わせる青い色彩のアパク・ホージャ墓の入り口。
チケットを購入。
30元でした。こうしてみると、中国のバスって、ほんとに安い。
監視カメラがうざいですが、お墓の中に入ります。
見事な柱。
アパク・ホージャ墓は、カシュガルにおいても一級の観光地。朝から、観光客が訪れています。
名前の由来は、16世紀の新疆ウイグルの指導者アパク・ホージャからきていて、その一族が眠る墓地であります。
アパク・ホージャ墓の別名「香妃墓」は、体から麝香の香りがしたという一族の末裔「香妃」に由来するもの。言われてみれば、高貴な感じが漂っています。
降り注ぐ太陽の光を緑色のタイルが反射します。今日も天気は良さそうです。
トルファンでも見かけたお墓。一族のお墓は礼拝堂の中にあるので、こちらは、別のお墓。礼拝堂の中は撮影禁止でした。
タイルの模様も美しい。
団体さんも登場。
これは、墓地の外側に続く広場。5月のカシュガル、とても爽やかです。
なるほど、ここが正門だったのかもしれない。
香妃墓をあとにします。次から次へと現れるツアー客の群れ。
爽やかだと言いましたが、日も昇って、あっという間に暑くなってきました。
ウイグルの店は、入り口に鉄格子があって物々しいですが、売られているものは、ウイグル色そのもの。
このあとは、来るときにバスの中から見かけたバザールに行ってみましょう。
またバスを待ちます。もうかなり暑く、日陰でないといられません。
ウイグル人が密集する、異国ムード満点のバスの中。ウイグル人の顔つきは、掘りが深く、とても美しい。これは、どう考えても中国という場所ではないよな。
バスは、バザール前のバス停に到着。バザールは、カシュガル市内と、アパク・ホージャ墓を結ぶ道路の途中にあります。
入り口の検査は、そんなに厳しくなく、カメラバッグの中も調べられずに入れました。
このバザールを見るだけで、カシュガルという町の活気がわかるといわれています。どんなバザールでしょうか。