カシュガルから170キロ 雪山を映す絶景の白沙湖【シルクロード旅行記 #34】

さて、クルマはどんどん登ります。

軍事要素の強いカラコルム・ハイウエイですが、景色は絶景。

こんな快適なドライブも、めったに経験できないでしょう。

「世界の屋根」へ続くカラコルム・ハイウエイ

絶景であるだけでなく、相当険しいカラコルム・ハイウエイ。 

今でこそ、きちんと舗装されていますが、かつては砂利道だったとのこと。

観光バスで、大きく揺られながらカラクリ湖へ向かった、旅行記なども見かけます。

あの万年雪らしき山は、カラコルム山脈か? クンルン山脈か?

地滑りのあと? しょっちゅう、地滑りあるらしいんですよ。 

 

集落の名前かな。ちゃんと、ウイグル語でも書かれています。しかし、漢字とウイグル語では、大違いだな。

 

まだまだ、険しい山間に分け入っていきますよ。

標高は、今のところ2,000m。カラクリ湖の湖面は、3,600mです。

標高2,000mを超えたあたりから、急に草木が姿を消しました。 

 

さっきの地名は、休憩所の名前だったのかな。

休憩所の超開放型トイレ

広々とした休憩所で、一休みです。

休憩所とはいっても、売店や食堂があるわけではありません。

それでも、カシュガルから2時間半の地点です。

観光バスから降りてきた中国人たちも、思い思いに身体を伸ばしています。

びっくりしたのは、このトイレ。

これで、大と小兼用です。しかも、汚い(笑)

中国の辺境の地のトイレ事情が、あまりよくないとは聞いていましたが、女性用はどうなってるんだろ?

トイレはさておき、冷たい空気が気持ちいいです。

天気に恵まれてよかったです。このエリア、天気がよく変わるらしい。

 

標高3,000mを超えて

さて、再び出発です。迫りくる崖が、ますます険しい。 

歓迎のアーチ。

お、トンネルですね。このドライブではじめてのトンネル。長さは2,635mですか。

 

トンネルを抜けると、岩と砂の世界が待っていました。

谷を高架橋でまたいでいます。

崖を削ったり、けっこうたいへんな工事と費用のような気がします。

  

標高も、3,000mを超えました。

標高3,000m超えは、人生2度目の体験。1度目は、今年はじめのカナリア諸島にて。高いところ好きだなあ(笑)

  

3,000mを超えて、万年雪も迫ってきます。

谷と谷を高架橋でつないでいます。この地を大動脈とすべき、共産党の強い意志でしょうか。古代の旅人は、谷を上がったり下がったり、大変な道中が察せられます。

近くに火山がある?

 

運転手が、「もうすぐだよ」。このときは、カラクリ湖がもうすぐなのかと思いましたが、カラクリ湖は、もう少し先です。

もうすぐ、と言ったのは、これですね。おお、なんという美しい風景・・・   

白沙湖というようです。運転手は、その展望台にクルマを止めました。

運転手は、「オレは、その辺で休憩してるから、好きなだけ写真撮ってこいよ」。

了解です!

「白沙湖」の静かな湖面

おお、これは、すごい・・・ 

パーキングから湖面まではすぐです。

 

自分で言うのもナンだけど、絵葉書のような風景。

「労働節」をカシュガル郊外観光で楽しむ中国人たち。

ウルムチからでも、蘭州からでも大旅行だよね。

 

この絶景、言葉は要りません。

     

 

場所によって、水の色が違うんです。

もうここは、タジキスタンとの国境まで50キロほど。あの山の向こうは、タジキスタンです。

 

せっかくなので、撮ってもらいました。中国人のCANON愛好家がなんと多いことか。みんな、私よりもグレードの高い5Dとかですけど。

冬は、雪の面積がもっと広がるのかな。いや、もっとすごいことになるんでしょうね。

 

冬は、湖面が凍るんじゃない?

砂利のスロープを下って、湖面に近づいてみました。

 

白沙湖。近くに白沙山もあるそうなんですが、どれなのかわからない。

白沙湖って、いい名前じゃないですか。気に入りました(笑)

 

白沙って、白い砂という意味かな。すると、向こうの鳴沙山のような山が白沙山のような気がする。

 

水に触れると、とても冷たい。私自身、標高3,000m超の場所での湖との対面は初めて。

運転手の言葉に甘えて、のんびり散策します。休憩しながら来たので、ここまで3時間。ちょうどお昼の12時です。

そういえば、お腹すいてきた(^_^)

考えてみれば、昨日の列車の中で食べたパンとピーナッツとソーセージ以外、口にしていません。

花より団子というけど、私は逆です。こんな透き通った湖を見るのは初めてです。

 

「あの日本人、まだ帰ってこないな、物好きな奴だな。」と、運転手は思っていることでしょう。そろそろ、戻ります。

まだ、この先にカラクリ湖がありますから。

 

パーキングに戻りました。それにしても、なんて無骨なお土産屋さん。

おまけに警官だらけ。被写体に入らないように写しているので、実は、まわりは警察車両がいっぱいです。

 

どこか、不思議な光景ですね。

アイスクリーム屋さん、という意味かな。

和田玉(ホータン玉)というのが売られています。

ホータンでしか取れない貴重な玉らしい。ホータンは、明後日訪れる予定です。

辺境の警備ご苦労様です、と言いたいところだけど、一瞬たりとも、ウイグル人の不穏な動きを見逃さないぞ、という殺気のようなものも感じます。

こんな景色のいいところで、そんなに神経とがらせなくてもいいのに、と思うのは、日本人の勝手で、「一帯一路」構想の重要拠点は誰にも邪魔させない、という国家の意思そのものなんでしょうね。

これは、たぶん、古代に遡っても同じ。交通や交易の要衝を狙うのは、戦闘の常套手段。

玄奘三蔵が歩んだ、それこそキャラバン隊が往来していた頃も、方法は違えども、厳とした警備が敷かれていたはず。

雪を抱いた山と、緊張の面持ちの警官が、妙に釣り合って見えてくるから、不思議なものです。

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