【シルクロード】4日目(その2) 天山北路の高速移動 敦煌 ⇒トルファンへ

1日半滞在した敦煌にお別れです。訪れたいと、ずっと思っていた町、敦煌。町も遺跡も最高でした。ホテルでタクシーを呼んでもらって、バスターミナルに到着です。

本日の移動スケジュール

日付移動手段スケジュール移動距離料金

4/29

(月)

バス

敦煌13:00 ⇒ 柳園南16:00頃

120km約560円

列車

D2703

柳園南16:30 ⇒ トルファン北 20:03

633km

約3,100円

※2等車

その昔、敦煌まで鉄道が通じていなかったころ、敦煌への玄関口は柳園という町でした。それこそ、敦煌と柳園の120キロをバスがピストン輸送して、観光客をさばいていたようです。

鉄道が通じ、とても便利になりましたが、敦煌からトルファンやウルムチ、つまり新疆ウイグル自治区方面へ向かおうとすると、鉄道だと遠回りになるので、柳園までバスで行くルートもまだ主流なのではないでしょうか。

なので、満席では大変なことになるので、昨日のうちに、チケットを予約しておいた次第です。

敦煌 ⇒ 柳園は工事中?

中国は、空港どころか、鉄道駅、バスターミナル、それこそ地下鉄に至るまで、すべて手荷物検査が必要。入場に時間がかかることを想定して、1時間前に来ましたが、さすがに早すぎました。

 

やることもないので、コンコース内を散歩。観光客の姿もあまりなく閑散としています。

暇つぶしに時刻表を眺めます。やっぱり、柳園行きの本数が一番多いけど、酒泉や嘉峪関に行く便も多いんだね。

ゴルムド行きなんてのがあったのには驚きましたが、さすがに西域南道を経由するホータンやカシュガル行きはないよな。そこは、ぜひとも通ってみたいルートなんだけど。

トルファンまで、足掛け7時間の旅。手持ちの食料を確認。蘭州駅でおっかさんにお世話になって仕入れたパンは、まだ健在です。触ってみても、フカフカ。鮮度がいいんだね。

次第に乗客も集まってきました。時間が来て、改札がはじまります。

ほとんどの乗客は同じ時間に出発する嘉峪関行き。

 

柳園行きのミニバスに乗り込む乗客は、ほとんどいません。

ほんとに、小さいな。

それでも、発車間際にぞろぞろと乗客が集まってきて、私のほか6人ほど。みんなも相応の荷物を抱えているので、このバスでは、7~8人が限界でしょう。

運転手にチケットを見せて、念のため確認。「柳園南(ナン)?」。

このバスの終点は柳園駅。私は、その少し手前、新幹線駅ともいえる「柳園南」駅で降りる必要があるので、アピールしておきました。

中国では、新しく高速鉄道の駅ができると、その地名の後ろに「東・西・南・北」をつけて、既存の駅と区別します。読みは、マージャンと同じで「トン・ナン・シャ・ペイ」なので、これはわかりやすい(笑)

時間通り、13時に出発です。

敦煌の町にお別れ。

郊外へ向かう道路に出ると、いきなりデッドヒート。すごいな、道路幅目いっぱい使って、抜きつぬかれつ、F1グランプリじゃないんだから、まったく。

 

前方が蜃気楼に霞みます。

砂漠に囲まれた道。快適なドライブ。

柳園まで110キロですか。柳園までの所要時間は、「地球の歩き方」を見ても2時間とあります。なので、柳園南駅を16時半の列車なら、敦煌を14時ごろ出発するバスでいいのではと、昨日バスを予約する際にガイドさんに言ったのですが、所要時間は3時間みたほうがいい、と窓口係りに言われ、13時のを予約しました。

この先に、障害物でもあるのかな(笑)

 

冗談ではなく、本当に障害物がありました(゜o゜)

  

柳園まで70キロの地点から、ずっと道路工事中です。

いきなり、ダートコースに放り込まれました。F1のあとはラリーですか・・・

散水車が水を撒いて、埃があがらないようにしてくれてる場所もありますが。

そうじゃない場所もあって、大変です。

こりゃ、いったいなんの工事なんだ・・・

居眠りしてる奴もいるし。

なにか造ってる。これは駅だね。敦煌と柳園の間に鉄道を建設しようとしてるんだ。

こりゃ、たしかに3時間はかかるわ。しかし、揺れて疲れる・・・

 

柳園まで25キロ。ほっとしました。

 

居眠り運転注意。

  

ようやく、柳園の町に入ったようです。

 

原野の中の柳園南駅

そして、柳園南駅に到着です。2時間半で着きましたね。乗客の半分が、ここで降りました。

柳園南は新しくできた高速鉄道駅。したがって、町のある場所に造られた駅ではありません。

しかし、そうはいっても・・・

見事なほどに、何もありません。

このおばちゃんたちは、柳園の町から出張してきてるのでしょうか。

 

でも、せっかく柳園を通るなら、柳園の町の様子も見たかった気がする。柳園は、甘粛省の西北端の町です。

  

セキュリティは、かなり厳重でした。ていうか、私が、過去10回の中国渡航経験で、もっとも厳しいレベル。

バッグのジッパーというジッパーをすべて開けられ、荷物を文字通り引っ掻き回されました。これから新幹線に乗るんだし、犯罪者から見れば、こういう辺鄙な駅を狙うんだろうから、当然の対応でしょうか。しかし、疲れる・・

駅に入ってしまえば、外の風景と同様に、のんびりムード。

ウルムチ方面は、20~30分間隔。そんなに需要あるの?  中国の人口をなめちゃいけないか。

和諧号が到着し、発射していきます。

私の乗るD2703列車の改札がはじまりました。

パッと見は、日本の新幹線駅と変わりません。

  

ところが、駅の裏手は・・

砂漠が広がっています。こういう高速鉄道駅は、世界でも珍しい?

 

その柳園南駅に、和諧号が入線してきました。

今朝8:43に蘭州西駅を出発し、柳園南までの距離986キロを、約8時間かけて突っ走ってきた新幹線です。スケールが大きいな・・

列車が止まると、日本人の団体が10人近く降りてきました。ここで降りるということは、これから敦煌に向かうんでしょうね。楽しんでらっしゃい!

 

不毛の砂漠を走り抜ける新幹線

乗客が入れ替わると、新幹線はすぐに発車。これから新疆ウイグル自治区に向かいます。

駅を出るとすぐ、こんな砂漠です。

ちなみに、私の乗った8号車はガラ空きでした。

この列車のトルファン北までの停車駅です。

柳園南16:30
ハミ18:02
鄯善北19:31
トルファン北20:04

トルファン北までの633キロを3時間34分。平均時速180kmで、砂漠を駆け抜けます。

ウルムチ方面へ通じる高速道路と交差。その向こうには、在来線の線路も見えます。

その在来線のレールの上を行く、長大な貨物列車。

 

また、貨物列車です。それにしても、雄大だ・・

こんなに頻繁に貨物列車と出会うなんて、やっぱり中国の輸送需要はすごい。古代のキャラバン隊だったら、何隊分に相当する輸送量なんだろう、って比べるのもおかしい。

 

隣の車両をのぞいてみました。こちらも2等車ですが、やっぱり空いてます。

 

車窓を風力発電が埋めつくします。今日はおだやかなようで、ほとんど回転していません。

人家も何もないところに駅があり、ビュンと一瞬で通過。

 

「砂漠新幹線」は、快調に飛ばします。どこか不思議な体験。

目を凝らすと、遠方に雪を抱いた山々が。地図によると、カルリク山脈。モンゴルとの国境です。

 

車窓に夢中になって、すっかり忘れてましたが、女性服務員がチケットの検札に来ました。

いつもどおり回収されるのかな、と思ってたら、そのまま返されました。そして、なにやら言います。当然わかりませんが、チケットになにか書き込みました。みると、トルファン北駅の到着時刻がメモられています。

降りる時間を教えてくれていたんですね。「謝謝」です(^。^)

女性服務員が検札に来たら、次々と働く女性が8号車に入ってきました。まずは、車内販売のお姉さん。

続いて、清掃のおばさん。

 

女性服務員の仕事は検札だけではないようです。給湯器の状態を確認したり、空調を調節したり、みているといろんな仕事をこなしています。

彼女の勤務は、この列車の始発から終点まででしょうか。だとすると、13時間半におよぶ重労働です。

 

窓外に緑が現れました。町が近い合図?

砂漠の中に、忽然とビル群が登場するから驚きます。

 

シルクロードのオアシス都市ハミに到着ですね。ハミ駅は、柳園南と違い、従来の在来線の駅に高速鉄道が乗り入れてますので、駅周辺に町があります。

ハミは、かつて天山北路の要衝の町として栄え、ハミ王国の都があったところ。

駅も立派です。

私のいる8号車から、さらに乗客が降り、ますますガラガラになりました。乗ってくる乗客はいません。

  

あの列車は、どこへ行くのかな。大陸を旅している気分です。

 

ハミ駅を出てすぐ、なにかのレールと交差。

 

禁煙のキャンペーンですね。

 

たまに集落が見えることも。

お墓? なにかの遺跡?

 

また、不毛の砂漠になります。ハミを出て、土の色が変わったような気がします。

映像に、いろんな音が入ってるのは、前の席の中国人が、youtubeのようなものを聞いてるから。中国人は、乗り物の中だって、携帯もおかまいなしです。

 

私も音楽を聴きはじめました。

砂漠の中を、高速で突っ走るというのは、本当に現実離れしてますね。時速200キロ以上の速度で走っているんでしょうが、そんな気がしません。

どこまでも続く、砂漠に目を奪われ、自分はどこに運ばれていくんだろう、そんな気分。

シルクロードを新幹線で駆け抜ける、なかなかいいじゃないですか。ウオークマンから聴こえてくる音楽と、後ろに飛んでいく砂漠が、見事なハーモニーです。

トルファン北まで、あと1時間半ほどです。

タイトルとURLをコピーしました