4位 シルクロード 敦煌・トルファン・カシュガル・ホータン巡り
1回の旅トータルで、深い思い出になっているのが、2019年の5月に旅したシルクロード。
あの、天皇陛下がくれた10連休をフルに使って、心ゆくまでシルクロードの旅を楽しんできました。
訪れた町は、蘭州・敦煌・トルファン・カシュガル・ホータン。
この西域北道と南道をたどるように、鉄道とバスだけで歩いたというのが、私にとって誇りです。
そりゃ、三蔵法師には笑われますよ。
歩いて辿ったわけではないですからね。
でも、現役世代のサラリーマンが、このシルクロードを代表する町を地を這って訪ねたともなれば希少価値だとは思います。
とにかく、この旅は、驚きの連続だった。
雄大な自然や遺跡は言わずもがな。
それ以上に驚いたのが、新疆ウイグル自治区の異常なまでの監視体制。
街中に監視カメラがはりめぐらされ、ウイグル人の一挙一動を監視しているようでした。
私も、トルファン北駅で拘束尋問されたり、ホータンの町で写真を撮って、パトカーの中に連れ込まれたりしました。
あれから1年ほどたち、新疆ウイグル自治区の町はどうなっているのだろうか。
とにかく、私にとっては、生涯の旅において、こんなビッグイベントはありませんでした。
11日間で全54話の旅行記になっていますので、よろしければご覧ください。
もう一度。
生涯の記憶となった10連休をくれた天皇陛下ありがとう!(^^)!
3位 パタゴニアをバスで縦断50時間&マゼラン海峡横断
これは、私の旅人生において「THE 旅」でした。
とにかく、好きな場所を、好きなだけ移動する。
移動しても移動しても、その場所が尽きることがない。
移動そのものを旅ととらえる私にとっては、パタゴニアこそ旅の原点。
ブエノスアイレスから世界最南端の街ウシュワイアまで50時間のバス旅。
一台のバス旅としては36時間乗車。これは、生涯で最長のバス旅行です。
バスの中で、機内食ならぬ「車内食」がでたのも初めての経験。
それでも、ようやく陸地が尽きたと思えば、そこは世界最南端の果てだった。
パタゴニア縦断は、子供の頃からの夢でした。
地球には上も下もないんだけど、地球儀でみればアルゼンチンは日本の真下。
その奈落の底に落ちていきそうなイメージの大地がパタゴニア。
この先には、南極しかない。
子供の頃から、ここを見るたびに、日本から最も遠い場所であることもあいまって、こんなところに行ける日が来るのだろうかと、夢見たものです。
そして、パタゴニアの大地に切れ目を入れるマゼラン海峡。
奇しくも、マゼラン艦隊がこの海峡で彷徨ったのと同じ時期、10月でした。
歴史的な地理上の発見。
まだ、あれから500年しかたっていません。
そして、フェゴ島に渡っても草原は続きます。
ブエノスアイレスから2晩かけてウシュワイアに到着。
地球の裏側。
そして、飛行機ならば4時間ほどで来れるところを、その12倍の時間をかけた旅。
これを、サラリーマンとしてなしえたことに無上の喜びを感じます。
南緯55度のウシュワイアは海と空が近く、そして22時でも明るかったです。
この旅から帰ってから、しばらく虚脱症状がつづいて困ったものでした。(単に時差ボケだったことがのちに判明しましたが)
パタゴニア縦断を含むアルゼンチンの旅日記はこちらです。