【ガイアの法則】800年サイクルの文明の移動 これから800年日本が精神文明の中心となる

旅する目線で考える「世界の流れ」とこれからの時代。

旅をしていると、ときどき“世界の大きな流れ”のようなものを感じる瞬間がある。

街の空気、人々の価値観、変わっていく生活様式……

目に見えない何かが動いているような、不思議な感覚だ。

そんな折に出会ったのが、いわゆる 「ガイアの法則」 という考え方だった。

科学的に正しいかどうかは別として、文明の長いスパンを眺めるきっかけになる興味深い視点。

そこで、旅人目線で「ガイアの法則」について、とりとめもなくつづってみた。

この宇宙の流れは「ガイアの法則」に基づいて運命付けられている

へたな星空写真である。

それはさておき、「ガイアの法則」とは、

  • 宇宙は800年サイクルで、文明の中心が東西へ移動する。
  • 西回りスピンは「物質の繁栄」を、東回りスピンでは「精神文明」が繁栄する。
  • 1995年に、東回りスピンで、文明の中心は東経135度に移動した。

要約するとこんな感じであるが、地球上の文明の繁栄には一定の法則があって、1600年を一単位として文明の中心が移動するというもの。

これは、「ガイアの法則」の著者千賀一生氏が、地球自体が意識を持った生命体であるという「ガイア理論」に基づいている。

それによれば、1995年からは、地球上の文明の中心は東経135度、つまり兵庫県明石市に移っているらしい。

ちなみに、それまでの中心は、1200年代から800年間、東経0度のイギリスにあった。

言われてみれば、「ブッダの教えは、ブッダの死後、時間が経つと次第に人々に行き届かなくなる」とされた末法思想は、平安時代に日本を混乱におとしめている。

そして、1995年といえば東経135度の地で、忌まわしい「阪神淡路大震災」が起きた年にあたる。

「地球をひとつの生命体として見る」発想

ところで「ガイアの法則」はなぜ生まれたのか。

1970年代以降、環境問題が深刻化する中で、イギリスの科学者ジェームズ・ラヴロックの「ガイア理論」が世界的に注目されたことに端を発する。

地球は単なる「岩石の塊」ではなく、自己調整する巨大な生命体のように振る舞っている、という考え方だ。

それが日本で独自に発展し、

「地球にリズムがあるなら、文明にも周期があるのでは?」

という視点につながったのが、ガイアの法則の誕生背景であるらしい。

そこに、時代の空気も後押しする。

すなわち、20〜21世紀は大変化の時代。

冷戦終結後の世界再編⇒グローバル化⇒IT革命⇒経済の多極化、とこんな感じだろうか。

歴史の転換点というのは、渦中にいると見ることはできない。

しかし、「文明の中心は移動する」という発想は、現代の人類には直観的に響いたのかもしれない。

ガイアの法則の信憑性?

ところで、結論を言ってしまうと、ガイアの法則は学術的に証明された理論ではない。

文明の興亡は多要因(地理・経済・政治・技術など)である。

したがって、800年という周期は経験則であり統計的根拠は弱く、また経度だけで文明を説明することはできない。

しかし歴史を紐解けば、「文明は停滞と躍進を繰り返す」「東洋と西洋の役割は交互に入れ替わる」。

こうしたイメージは、多くの人が無意識に感じている感覚にも近いのではないだろうか。

そして「ガイア理論」は、海外では大学でも取り扱われるほどらしいが、その海外では「東の時代が来る」という感覚は世界共通とのこと。

これから800年 精神文明の中心は日本である

物質優先の時代から精神の豊かさを求める時代へ移り変わる過程において、日本が世界をリードする。

いまひとつ、ピンとこない・・・

しかし、

  • 日本人は、精神の豊かさを表現するのが世界一苦手な人種である。(つまり発射台が低い)
  • 日本人は、世界で唯一、宗教地図に染まっていない国である。

私は、勝手にこのように考えているので、日本人1億2千万人が、一致団結して、日本が世界を率いるスタートラインに立っていることを意識したらどうなるだろうか。

案外簡単に、モノ、資本、愛、宗教などに縛られない、現代版ユートピアのような国が出来上がるのかもしれない。

なんだか、ゴダイゴのガンダーラが聴きたくなった(^ ^)

情報革命にはついて行かざるを得ない

文明の移動が起きていると同時に、世の中は情報革命だ。

たしかに、この情報革命をうまくつかめば、精神的に満たされた文明がやってきそうなことは、うすうす感じとることはできる。

昨今、世間を騒がせているコロナウイルスも、テレワークや時差通勤などを誘発させ、このような思想を後押ししてくれるのかもしれない。

日本人は、このような外部要因がないと変わっていけないのも事実だから。

ところで、リアルに考えれば、精神欲を満たすためには、その前提として、最低限の物質欲が満たされる必要があるのである。

そのためには、やはり資本(おカネ)が必要になってくると思っている私は、やはり常識人だし、多くの日本人もそう思っているはず。

最低限の物質欲が満たされ、「ガイアの法則」に基づいて「自由な園ユートピア」にいくためには、「社会主義への回帰」、こういった考え方も生まれてくるのかもしれない。

一つ言えることは、「ガイアの法則」でもなんでもいいが、世の中の変化は、過去と比べようがないほどスピードに満ちている。

要するに、ある種の革命の最中にいると言うこと。

このような社会環境は、かならずある種のハードランディングが起きる。

その犠牲にならないようにするためにも、「情報革命」にはうまく付き合っていかざるをえない、というのが「ガイア理論」から得た私の感想。

現代を生き抜くには、順風でも逆風でもヨットを前に進めることができるような技術が必要なのかもしれない。