さて、バングラデシュの首都ダッカの空港に到着して、ビザを取得した。
バングラの通貨タカも60ドル分手に入れた。
時刻は16時半。本日の宿は、ダッカの中心部トプカナロード沿いの安ホテル。
つまり空港からダッカ中心部へ行くことが、弾丸旅行者にとって本日最大のミッションであったりする。
ダッカ・シャージャラル国際空港から鉄道駅へ
なんで、街の中心部へ行くことが最大のミッションなのかというと、行き方を予習せずに来たから。
まあ、いろんな方法があるんだろうけど、どうもはっきりしない。
唯一はっきりしてるのは、
- 空港から徒歩数分のところに鉄道駅がある
- その鉄道は1時間に2〜3本運転されていて、ダッカの中心コムラプール駅まで40分くらい
言われてみれば、たしかに、空港敷地内といってもよさそうなところに駅があります。
ダッカは東南アジアの他の首都と同じように慢性渋滞がひどく、20kmほどしか離れていないのに2時間や3時間かかることもザラみたいなので、普通に考えたら鉄道一択になるみたい。
というわけで、シャージャラル国際空港の外に出てみると、人がウジャウジャいる。
でも、覚悟はしてたからそれは大丈夫だけど、渋滞のすごさを反映してか、リキシャやタクシーの客引き攻勢はほぼありません。
空港の外に出て、振り返ってあらためてターミナルを眺めます。
これが、成田から直行便が就航したダッカのシャージャラル国際空港。
やっぱり、日本から乗り継ぎなしで、バングラデシュに来られたことが信じられないw
さて、鉄道駅に向かおうとするんだけど、Googleマップがなぜかうまく動かない。
アマゾンで仕入れたSIMはいちおう作動してるんだけど、3G、状況によっては2Gとなる電波の弱さ。
まあ、でも、たぶんこっちでしょう。バングラの国旗が揺れます。
バングラデシュの国父「ムジブル・ラフマン」。
この方の尽力で、バングラデシュはパキスタンから独立できたんですね。
さて、空港を背に歩いていくと、だんだん賑やかになりはじめましたよ。
行手をはばむのは高速道路の高架。
たぶんあの歩道橋を渡るんでしょう。
このあたりから、子どもたちや物乞いが、私のまわりにまとわりつきます。
なんだか、ふいに、本当にふいに雑踏のなかに放りこまれた感じ。
思わず、足止めちゃいますよ・・・この雑踏、いいなあ
意味もなく感動してます^ ^
やっぱり、アジアはこうでなくちゃね。
2階だてバスなんて、イギリスや香港あたりからの払い下げかな。
たぶん、あのバスに乗れば、ダッカ中心部まで行けるのかも。
まあ、予定通り鉄道で行きましょう。
ちなみに、私の足元では、ふつうに人が寝ています。
歩道橋を渡り終えると駅が見えました。
案内板などひとつもなく、そしてGoogleマップは動いてませんが、簡単にたどりつけました。
空港鉄道エアポート駅で切符を買う
さて、この鉄道が空港鉄道というのかどうかわからない。
わからないのは、ちゃんと調べてないからw
でも、この駅からダッカのコムラプール駅まで切符を買えば、勝手に運んでいってくれるはず・・・
ところが、窓口に顔を出すと「ここじゃない、あっちへ行ってくれ!」というそぶり。
どういうこと???
ところで、この女性は、この寝てる二人に何を言おうとしてるんだろ。
よくみれば犬も寝てるし、平和な光景にほっこり^ ^
4年前にインドへ行った時のことを思い出しながら、「さて、どうすっか〜」と軽く途方に暮れていると、「こっちだよ」と誘ってくれる若いバングラ人。
このお兄さんによると、市街へのチケットは、駅の向こう側、ホームを跨いだところに売り場があるらしい。
この親切なお兄さんについていくことにしました。
バングラ到着後、まず1回目のバングラ人の親切。
バングラのお兄さんに礼を言って、構内に入ります。
いいなあ、この駅の雰囲気^ ^
なんだか、楽しくてしかたがない。旅してるって気分(^ ^)
跨線橋から見下ろすエアポート駅の構内。
そして、駅の反対側へ。警官の姿に、わけもなくビビります。
さて、切符売り場は、その跨線橋を渡り終えたすぐ近くにありました。
行き先も、時刻表も、料金案内もなにも出てませんでしたが、「コムラプール」というと売ってくれました。
500タカ紙幣をだすと、100タカ紙幣何枚かと、細かい硬貨。
いくらだったのかほんとにわからなかったですが、たぶん50タカ(65円)ぐらいだったんだと思う。
なんて書いてあるのか、まったくわからないしw
超満員の空港鉄道?でコムラプール駅へ
ちょうどそこへ、甲高い警笛が鳴って、列車が入ってきました。
もう少し、エアポート駅の余韻を楽しみたかったですが、次の列車がいつくるかわからないので、乗り込みます。
しかしすごいな・・・空港鉄道(なのかどうかわからないが)は満員の盛況です。
さすがに、屋根には人は乗ってません。
ところで、何をやりとりしてるんだ??
とにかく中に入り込みました。
当然、車両内部には入り込めません。
デッキで、コムラプール駅までの旅を楽しみましょう。
空港鉄道は、乗客が入れ替わると、すぐに発車。ゾクゾクする瞬間w
当たり前ですが、ドアは開いたまま・・・この自己責任の世界が好きw
発車した列車は、ゆっくりと踏切に差し掛かります。
遮断機って、意味があるのだろうか?
警官もいるのに、どこに秩序があるのかわからないw
デッキから入り込む風が気持ちいい。
日本から直行便で飛んできて、市街までの足がコレ。
旅の楽しみ方って、ほんとに奥が深い・・・感無量だ
ところで、乗ってる人は、みんなバングラ人なのかな。
すくなくとも、ほかに外国人らしき人間は見かけません。
人混みをかきわけながら、物売りがくだものを売りにきました。
なんかヘンな匂いするな、と思ったら、デッキのすぐ脇はトイレでした^ ^
お、マーケットですね。
トイレの匂いなんか、関係ないよ。楽しすぎw
子供って、万国共通で、窓から景色眺めるの好きなんだよね。
私も子供のころを思い出すなあ・・・
市街まで直行かな、と思ってたら、いくつかの駅に停車します。
そのたびに、少しづつ乗客が降り、車内はすいてきますが、私はデッキでいいや。
景色見たいし。
ところで、さっき手に入れた切符ですが、混雑の車内をかきわけて車掌さんが検札に来ました。
切符を見せると、車掌さんが首を振るので一瞬焦ります。
しかし、これは、YESの意味。
インドと同じですね。懐かしくなりましたw
さて、市街が近づくにつれ、ビルが増えるとともに、スラムのような一角も。
デッキの手すりにぶらさがって、風をあびながら楽しむ列車旅。
このノスタルジックな感覚がたまりませんわ^ ^
2泊4日のバングラデシュの旅のはじまりです。