久しぶりに399段の階段を上がって、体力低下を実感。
そして、長谷寺の懸け造り舞台から紅葉を見下ろし、体力回復です。
とはいうものの、もう13時。
お腹はすいてるので、ぶらぶら散歩しながら長谷寺を下り、ふもとのお店でランチとしますか。
奥の院経由で本坊へ
さて、これから399段登ってきた長谷寺の折り返しですが、折り返しルートは2通りあります。
- 開山堂経由(約30分)
- 奥の院経由(約40分)
ほとんどの観光客は、下り坂のみの「開山堂」経由。
そりゃそうだ。もう、歩くの嫌だよねw
でも私は、途中までまた登る「奥の院」経由をチョイス。
差は10分ということになってるけど、再度坂を上る負担までは計算されてないでしょう。
でも、せっかく千葉から来たんだから、なるべくいろんなとこを見たい。
分かれ道にあった「大黒堂」。商売繁盛のご利益があるらしい。
天武天皇の勅命で、道明上人が造営した「本長谷寺」。
再建されているとはいえ、天武天皇ですから7世紀の時代。
さすがに奈良。歴史が古い。
本長谷寺を過ぎると現れるのが「五重塔」。
戦後の日本に初めて建てられた塔で「昭和の名塔」と呼ばれています。
さっきまで、どんよりとした曇り空でしたが、急に晴れてきました。
秋深い奈良ですが、太陽が出ると、温かく気持ちのいい空気になります。
五重塔のわきにあるのが「三重塔跡」。
文字通り読めば、ここにはかつて三重塔があったということでしょうか。
本堂の舞台を見下ろします。
五重塔から少し歩くと「納骨堂」。
この並びがカッコいい。
晴れてきたので、気持ちのいいハイキング。
さて奥の院ですが、特に何かがあるわけではありません。
陀羅尼堂という、長谷寺の塔頭が鎮座してました。
遠回りの「奥の院」コースは、お散歩コースだったようです。
そして、ここで「開山堂コース」と合流。終点です。
特別拝観 長谷寺本坊(大講堂)
さて、長谷寺に入る際に「特別拝観」がうたわれていたので、一緒にチケットを買っておいた「本坊大講堂」。
建立は徳川時代ですが、明治に焼失し、1924年に再建されたのが今の姿。
寺の創建にまつわる物語を描いた絵巻物や大きな掛け軸があるそうですが、どんな様子でしょうか。
和洋折衷だそうですが、この回廊や畳の座敷が気持ちいい。
これが絵巻ですね。「行基さん」って、奈良だからわかるけど、とんでもなく古いお話ですか。
これが、長谷寺本尊十一面観世音菩薩とほぼ原寸大に描かれた「掛けれらない掛け軸」。
高さ1646.6cm、横幅622.6cm。
もちろんレプリカですが、等身大とはスケールがでかい。
その後も、堂内を徘徊。
ほかに拝観者のいない書院造のなかで、のんびり過ごすのは大好きです。
去年から、京都・奈良の寺院を駆けるように訪れましたが、たしかにこれは、諸外国では味わえない静寂です。
参道の「大和屋」で食べる松茸御飯
さて、駅へ戻る道すがら、どこかで遅いランチとしましょうか。
半年前に食べた「柿の葉すし」を思い出します。
ここで、簡単な定食でもいただくとしますか。
旅館も兼ねているようです。
では、松茸御飯定食を。
松茸御飯も、温かいソーメンも、豆腐にのったごまみそも逸品な定食でした。
今朝10時に長谷寺駅に降り立ってから、3時間にわたって歩き回っていたので、食がすすみ、あっという間に完食です。
まずは、久しぶりの奈良一人旅、第一幕の終了。
現在午後1時。とりあえず、今夜の宿泊地奈良へ向かいます。