【秋の京都 弾丸日帰り紀行#2】散り紅葉に彩られた「大原 三千院」

京都の町で、最も早く紅葉が訪れる名刹のひとつが「大原三千院」です。

例年だと、紅葉の見頃は11月上旬~中旬。

11月21日では少し遅いかな、とも思いましたが、7月に訪れたときの、目の覚めるような苔の庭園に目を奪われ、あの緑がどんなふうに変貌するのか見届けたくてやって来ました。

「三千院」への道のりは、案内が出ているので、大原バスターミナルから迷うことなく行けます。

ちなみに、7月の「大原三千院」の様子はこちらです。

散り紅葉が乱れ舞う「三千院」への道

さて、歩き出してすぐ、紅葉の前にコスモスに出会いました。

コスモスも秋の風物詩ですね。

 

そして、このあたりから雰囲気が出てきます。

 

おお、素晴らしく色づいています。散り紅葉もまた美しい。

7月に来たときは閑散としていた出店も活況です。

歩くと、フカフカするほどの散り紅葉。

 

新緑が、わずか数ヶ月で、こんなに色を変えるんですね。

前回と同じように、音をたてて流れる呂川。

「三千院」は、古くから貴族や修行者の隠棲の地として、たくさんの歌にも詠まれてきました。

残念ながら、凡人の私の脳裏には、歌は浮かびません。

 

「三千院」まで300m。

のんびり観賞していたら、背後からガヤガヤとした声。

振り返ると、なんと、早朝のおのぼりさん。

うわ、庭園を占領されてしまう。急ぎましょうww

 

「三千院」入り口の前の通りは、紅葉のトンネルのようでした。

そして「三千院」到着。まだ9時にもなっていないのに、それなりの賑わいです。

客殿から眺める色づいた「聚碧園(しゅうへきえん)」

4ヶ月ぶりの懐かしさを感じながら、靴をもってあがりました。

まず目に入るのが、豊臣秀吉が建てたとされる客殿から見える庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」。

作家の井上靖が「東洋の宝石箱」と称した名園。

午前9時前で、この人の数です。

 

畳や廊下に舞い落ちる紅葉に哀愁を感じますね。

この絵を眺めながら、多くの歌人が、歌を詠まれてきたのでしょう。

散り紅葉が敷き詰められた有清園

客殿から宸殿に回ると、目に入るのが有清園。

  

紅葉そのものは、ほとんど散ってしまってましたが、散り紅葉がエンジの絨毯のようです。

散り紅葉を見下ろす往生極楽院

阿弥陀三尊像を安置する往生極楽院。

7月に来たときは、ここの苔は、息をのむ美しさでしたが、まだら模様の散り紅葉が絶妙なコントラストです。

しかし、顔だけ出していた、小さなお地蔵さんがいなくなってしまったのは、どうしたことだろう?

「三千院」は、苔の庭園がひときわ美しい、門跡寺院(もんせきじいん)とも呼ばれていますが、やっぱり紅葉の時期としては、11月21日というのは、少々遅かったようですね(^_^)

満開のときの再訪に、楽しみができたと考えましょう。

午前9時を過ぎ、続々と集まる観光客。

では、苔と紅葉の「三千院」にさようなら。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。