【京都一人旅 #20】「祇王寺」「二尊院」夕暮れの嵐山を彩る緑の苔

さて、「湯どうふ」でお腹が満たされたところで、時刻は16時。

嵐山の寺院は、だいたい17時前後に閉館となります。急ぎましょう。

美しい苔に覆われた草庵「祇王寺」

嵯峨野でも、美しい苔に覆われた庭で知られる「祇王寺」。

門の屋根も草で覆われています。

平家物語の舞台でもあるようです。

平家物語に登場する悲劇のヒロイン祇王ゆかり。

平清盛より京を追い出され、その祇王が母と妹とともに余生を過ごした尼寺が、この祇王寺です。

境内に入るなり、広がるまばゆいほどの苔。

夕暮れで、陽の光も淡くなっているのですが、それを跳ね返す苔の照射力。

しかし、そもそも苔は陽の光に弱いと聞きます。直射日光は当たらないほうがいいようですね。

掛け値なしに、これほど素晴らしい苔の広がりをみたのは初めてです。

ところどころ茶色く変色しているのは、枯れてしまったあとだとか。

境内の背後には、竹林が迫ります。

何種類もの苔が生息しているようです。植物研究者なら、目を輝かせるかも。

 

こんなところで過ごしたら、輪廻転生について考えはじめるんだろうか。

そうやって、宗教はうまれたんですもんね。

長くは「祇王寺」にとどまっていられません。

次の目的地「二尊院」へ。

新緑も美しい紅葉の馬場「二尊院」

さて、つづいて、秋には「紅葉の馬場」と呼ばれる名所になる「二尊院」。

「祇王寺」からは、自転車ですぐ。徒歩でも10分くらいでしょうか。

さきほどの「祇王寺」より長く、広く、そして、閉館が16時半と少し早い。

料金を払いながら、巫女さんが「帰られるときに門が閉まってたら、こちらからどうぞ」と案内してくれます。

ここが参道の入り口。

おお、これはたしかに「紅葉の馬場」になりそうです。秋に来たら、ほんとにすごいことに。

でも、新緑の緑のトンネルも負けてませんね。

参道の両サイドには「祇王寺」に勝るとも劣らない苔と石垣が。

二尊院は、百人一首を編んだ藤原定家の小倉山荘があった場所の1つ。

したがって、境内には多くの歌碑が供えられています。

本堂にあがります。靴を脱ぐと、細かい砂利がこぼれてきました。

そうだ、靴に大穴が開いていたんだ(笑)

枯山水庭園。縁側に座ってのんびりと鑑賞したいところですが、閉館時刻も迫ってます。

 

本日訪れた「仁和寺」や「龍安寺」の庭園も素晴らしいですが、こじんまりとした庭も、民家の軒先のようで落ち着きます。

気温的には蒸し暑さを感じても不思議でないのに、なぜか爽やかさを感じる本堂の廊下。

さて、16時半、閉館時刻です。

自転車を返す前に、もう一箇所くらい回りたいな。

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