そうだ!京都へ行こう! 深夜バスで紅葉狩り 京都日帰り弾丸一人旅へ出発

思い立ったら、すぐ行動をおこす。

これ、ビジネスでは吉となることが多いですが、旅についても経験上、好事となることが多い。

ま、これは、私が無類の旅好きだから当てはまるのでしょうが、11月最終週にホテルを予約し、「秋の京都&紅葉狩り」を画策していたところ、山間部では散りはじめとの情報。

この機会を逃してなるものか、と11月下旬三連休前夜の金曜日、深夜バスを予約し、旅立ちました。

 

なにをそんなに慌てているのかと聞かれそうですが、外国人観光客のいない秋の京都なんて、2020年しか経験できないかもしれないんです。

その代わり、GOTOで日本人観光客は多そうですが、それは全然かまいません(笑)

とにかく、2020年7月に旅した5日間の京都が、素晴らしく記憶に焼きついていて、紅葉の時期には再訪しようとずっと願ってました。

それにしても、新緑の京都寺も素晴らしい・・・

2020年7月の京都旅のようすはこちら

 

1週間後には、泊りがけ京都旅を予約している人間が、その前の週に日帰りで京都弾丸一人旅。

なんと、無駄なことをすると思われるでしょうが、紅葉の賞味期限は短いんです。

そして、場所によっても異なる。

当初、2020年の京都の紅葉は、平均して11月下旬から12月上旬と読んでました。

この読みは概ねあたり、なんともいいタイミングでホテルを予約したものだと、一人ほくそ笑んでいたのですが、ツイッターのフォロワーさんの投稿を見ると、高雄や大原、鞍馬といった山間部では、もう散りはじめているとの情報。

もう、いてもたってもいられなくなって、深夜バスを予約した、そんな次第です。

 

ちなみに、深夜バスの運賃は9,000円。帰りは新幹線を使うとして13,000円。計22,000円。

4泊する京都行きは翌週ですが、1泊延泊すれば1万円近くかかるとして、差し引き12,000円で秋の京都1日分が手に入るなら安いもの、と考えました。

 

とにかく、外国人がまったくいない特殊な環境の京都なんて、今しかない。

待ってろよ! 京都!

予約したバスは新宿駅から出るようなので、リュックとカメラバッグを持って、新宿駅に集合です。

新宿駅で迷子になる!?

さて、金曜日の夜、仕事を終えて帰宅し、シャワーを浴びてから、大急ぎでやって来た新宿駅。

 

なんか、金曜の夜に、ターミナル駅に向かうなんて、羽田深夜便を利用するときと同じ感覚だな・・

最後の羽田深夜便搭乗記録は、たしか1年前のカタール航空。

レバノンを旅したときだ・・

 

などと、甘い感傷に浸りながら新宿駅に着いたのですが、私は新宿駅なんて、1年に1回使うかどうかという田舎者。

バスターミナルがどこにあるのか、まったくわかりません。

予約したバス会社からのメールには「バスタ新宿4F」に来られよ、とあるだけで詳しい場所の記載は無し。

 

10分くらい、週末でごったがえす新宿駅をうろついただろうか。

ようやく、「バスタ新宿」の文字を見つけ、ほっとします。

これからも、深夜バスにはお世話になるだろうから、覚えておきましょう。

新宿駅南口ですね。

 

そして、目の前のビルが「バスタ新宿」でした。

旅愁を誘う「バスタ新宿」のコンコース

いやあ、参った参った。

深夜バスなんて、生涯2、3回しか乗ったことないし、それも全部東京駅からだったから、新宿駅には参りました。

しかし、着いてみると、何気に旅情が高まるムードじゃないですか。

羽田空港のフライトインフォメーションがかぶるなあ・・・

京都・大阪・名古屋・秋田・富山・・・

いいな、これ!(^^)!

私が乗るのは、22:40発の「京都・大阪天王寺」行き。

待合室だって、空港みたいなもんですよ。

夜行列車がほぼすべて運転がなされていない現在、夜のターミナルはここだったんですね。

なんか、ほんとに旅立ちってムードだなあ。

ファミマもあるから、夜食やアルコールも仕入れられます。

でも、手際のいいスタッフから「待合所は禁酒ですよ」と教えられる。そうなんですか。

発車の時刻が近づいて、乗り場へ向かいます。

夜の新宿から、全国各地へ旅立つバス。

ナイトライナーα 新宿⇒京都の旅

久しく味わっていなかった旅立ちムードに浸ります。

飛行機がバスに変わっても、やっぱり夜の旅立ちはぐっとくる。

だって、ついさっきまで、ガタガタ仕事をしていたんですから。

この日常から非日常に変わる瞬間がたまらない。

ところで、バスは10分ほど遅れる見込み。

後発の富山行きが、先に発車していきました。

私が乗るバスは大宮始発だったようです。

バスが来て、スマホ画面を見せて乗り込みます。私の席は8Cだって。

3列独立シートだから、Cなら窓際だね。

それにしても、快適そうなシート。一昔前のバス旅では考えられません。

そして、シート全体がカーテンで包み込まれます。

プライバシーは完璧。これなら女性の方でも安心じゃないかな。

これで京都まで9,000円なら、安いんじゃないですか。

AC電源も、wifiもあります。そしてトイレもついてます。至れり尽くせりです。

しかし、窓際とはいっても、窓のカーテンが固定されていて外は見えない。

明日の朝、京都着は6時と早いし、早く寝ろってことですね。

音を立てないようにワインのミニボトルのキャップをあけ、ひそかに乾杯です。

 

 

ほんの3時間前までの激務の疲労が襲ってきて、瞬く間に眠りに落ちます。

途中、八王子で乗車客を拾ったはずですが、記憶にありません。

 

 

そして、停車の衝撃で目を覚ますと、どこかのサービスエリア。

新東名「駿河湾沼津サービスエリア」で休憩中でした。

休憩時間15分というのを確かめて、外を散歩します。

そこで気がついた。バスのナンバーとか確認しておかないと。

新宿駅でも迷子になる私。

SAでバスを乗り違えるなんて、と思うでしょうが、私はシンガポールで、これに近いことをやったことがありますからww

深夜の駿河湾沼津SAからの夜景。旅はいいなあ・・

 

ふたたび乗り込みます。時計を見れば午前1:40。

ふたたび眠りに落ち、今度は岡崎SAの休憩にも気づかず、ぐっすり安眠です。

 

そして、午前6時。まだ夜明け前の京都駅八条口に到着。

ほんとに、毎月のように羽田深夜便で旅に出ていたころを思い出す、楽しい深夜バス紀行でした。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。