【京都一人旅 #31】「三千院」 雨を吸ってひときわ鮮やかな苔の観賞

さて、大原のバスターミナルで腹ごしらえして、いよいよ大原の散策です。

もちろん大原は初めてですが、散策はそんなに難しくありません。

バスターミナルの東よりに「三千院」をはじめとする名刹が点在し、西よりに「寂光院」がたたずむ、わかりやすい配置です。

今夜の宿「民宿 大原の里」は「寂光院」のすぐ近くにありますので、先に東よりにまとまっている「三千院」付近を回ろうと考え、傘を差して歩き出します。

「三千院」というのは、平安時代から京都の皇族や貴族が隠棲した大原の地において、代々の皇子・皇族が住職を勤めてきた天台宗の門跡寺院です。

マイナスイオンにうたれる感覚「三千院」への小道

歩き出して最初は上のような雰囲気ですが、すぐに小川沿いの山道に変わります。

「三千院」への道中にも、お食事処がありました。

そして、京野菜や漬物屋さんも。

登るにつれ、雨も激しさを増してきました。

 

雨水を集めて、流れの早い「呂川」。

「呂川」と書いて「りょせん」と読むらしいですが、川の流れと葉をたたく雨音が、素晴らしいハーモニー。

それにしても、雨と緑が、こんなにも旅愁をさそうとは思わなかった。

ちょっとした感動です。

秋には色づくんでしょうね。

楽しい、「三千院」の前座ともいえる小道の散策。

 

「三千院」の入り口にあった「そば屋」。

 

いきなり「三千院」に入らずに、もう少し「呂川」沿いの散策を楽しみます。

いやあ、すごいなあ、この苔。

くわしいことはわからないけど、これは芸術ですよ。地球は「緑の星」か。

どこを歩いても、川の音と雨音しかしません。

時が止まったかのような大原・三千院の散策。

 

さて、そろそろ「三千院」に向かって歩きますが、これみてください。

ふかふかの絨毯のような苔です。

大原って、すごいところだったんだなと、あらためて感嘆。

抹茶を楽しみながら眺める「三千院・聚碧園」

「三千院」の入り口に到着です。

大原の名所中の名所。さて、どんなお寺でしょうか。ワクワクしますね。

門をくぐると、すぐに靴をぬいで、「客殿」の座敷に上がります。

おお、これが名庭・聚碧園(しゅうへきえん)ですか。

池泉観賞式の庭園です。丸く刈られた皐月が、池面と見事に調和してますね。

縁側では、みなさん抹茶を楽しんでます。私もいただこうかな。

ようかんを先に食べて、甘みを感じてから抹茶をすすりなさい、という手ほどきです。

庭園を前にいただく抹茶が、こんなにも美味しいとは知りませんでした。

まわりに観光客が少なく、まったりと落ち着けるのもあるでしょう。

寺院の縁側に座って、抹茶を楽しむなんて、この歳になってはじめて経験しました。

三千院・聚碧園。見事な演出でした。

息をのむ苔に覆われた神秘の世界「有清園」

ところが、聚碧園で驚くのは早すぎました。

つづいて、聚碧園の屋外に出たところにある、有清園(ゆうせいえん)という庭園です。

苔が苔と思えない、神秘の世界です。

2日前の嵯峨野の「祇王寺」でも苔の美しさに驚きましたが、ちょっと言葉が出ません。

こんな素晴らしい苔の庭園を、独り占めしていいのだろうか。

苔の庭園の先に建つ建物が宸殿(しんでん)と呼ばれる法儀を行うところです。「宸殿」は三千院の最も重要な法要である「御懴法講(ごせんぼうこう)」の道場です。

雨を吸い込んで、色鮮やかな苔。この緑は、なんという緑なのだろうか。

秋ならば、落ちた葉が、赤いまだら模様を彩ることでしょう。

見逃しがちですが、よく観察すると、お地蔵さんの頭が。

「わらべ地蔵さま」という子供のお地蔵さまだそうです。

池のある庭園には、雨がよく似合います。

雨の日を選んで、大原に来て、本当によかった。

「三千院・有清園」の、見事な苔の芸術でした。

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