さて、「天龍寺」の見学が終わったところで、まだ時間は9時半。
ここ嵯峨野には、竹林に囲まれながらいくつもの寺院があるので、それを回るつもりですが、北のはずれの「直指庵」あたりまでいくと徒歩ではちょっときつい。
なので、まずは「竹林の小径」付近を徒歩で散策して、嵐山駅まで戻り、そこで自転車を借りて、あらためて散策しようと考えがまとまりました。
「天龍寺」を見学し、北門にたどりついた私は、ちょうど「竹林の小径」の真ん中にいます。
まずは、気ままに竹やぶの中をさまよってみますか。
竹の葉がそよぐ音しかしない「竹林の小径」
これはもう、言葉はいらないですね。
こんな見事な竹林。至るところにあるものではありません。
ところで、「小径」とは、「2人以上並んで歩くのが困難なほどの小道」の意らしいですが、おそらく平安時代なんかはそうだったんでしょう。
今は整備されてますので、自転車でもサイクリングを楽しめます。
それにしても、ほんとに風の音しかしない。
少しづつ気温も上がってきましたが、「さらさら」という音が、冷気を誘ってくれます。
嵯峨野を象徴する「竹林の小径」に、観光客が一人もいないというのは、ありえない。
感染症というのは、いろんなものを狂わせます。
数万本の竹だそうですが、まさに竹のトンネル。
ライトアップされる時間帯もあるようですが、夜中に通ったら、肝試しになりそう。
この星には、私しかいないのでは、という不安にかられる錯覚。
宇宙人が、最初にこの場所に降り立ったら、どう思うだろうか。
人の姿を見かけて、少し安心。
今日から4連休です。
withコロナを理解し、観光する人がいたって不思議じゃない。
渡月橋から1km?
もっと歩いたような気がするけど。
竹林の道を抜けると、「小倉池」に出ます。
蓮がいっぱい浮かぶ美しい池ですが、ふだんは外国人観光客が溢れんばかりだそうです。
日本で唯一の「髪」の神社「御髪神社」
その小倉池のほとりに「御髪神社」がたっています。
その名の通り、「髪」の神社だそうで、『髪』を『神』に通ずるものとして、藤原采女亮政之公を奉っています。
現在では、理・美容業界の方々に、大変崇敬されているようですね。
でも、看板にもあるように、池に落ちないように気をつけましょう。
トロッコ「嵐山駅」。
さて、そろそろ「嵐山駅」のほうに向かって、自転車を借りるとします。
竹林の道を戻ります。
木々に囲まれた縁結びの神「野宮神社」
「竹林の小径」の入り口付近に「野宮神社」があります。
縁結び、安産祈願、進学祈願で知られる古社ですが、「源氏物語」の「賢木の巻」にも登場する由緒ある社。
京都の散策は、学があれば、いくらでも楽しめそう。
こんな竹やぶの中に、忽然と現れるので驚きますが、恋愛成就を願う女性には、とても知名度の高い人気のある神社です。
野宮神社の鳥居は「黒木の鳥居」と呼ばれ、樹皮をはがす前の木材をそのまま使って建てた珍しいもので、日本最古の鳥居といわれています。
秋に来たらすごいことになってそうですね。
野宮神社を出ると、踏み切りの音がしたので、いってみました。
竹林の中を鉄道が通ってました。山陰本線です。
考えてみれば、さっきトロッコの嵐山駅があったよな。
超高速で通り過ぎる特急電車。
プログラムモードだったので、シャッタースピードが合わず。
特急が通り過ぎても、遮断機が上がらないなと思っていたら、登場したのがトロッコ列車。
こんなのが嵯峨野を走っていたんですね。
しかし、複線のレールを両方とも上り線に使っているようだけど。
京都の中心から10キロも離れてないのに、山峡を思わせる京都の美。
さて、「嵐山駅」に向かいましょう。
自転車を借りて、嵐山のサイクリングです。