「十州一覧台」からの三浦半島に富士山。「地獄のぞき」からの東京湾の絶景。
そして中国・蘭州 炳霊寺に勝るとも劣らない「百尺観音」に感嘆し、無数の石像が立ち並ぶ「千五百羅漢道」を下ってきました。
正直、わが地元千葉県の鋸山が、こんなに見どころ満載だったなんて、御見それしましたという感想です。
さて、次はいよいよ「日本一の大仏」に対面です。
おや、前を歩く二人組みは、外国の方のようですね。
日本一の大仏さまとご対面
下から見上げると、さすがに大きい。
正式名称を薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい) といいます。
これは、宇宙全体が蓮華蔵世界たる浄土であることを表したもので、世界平和の象徴として建立されました。
高さが31.05mもあるので、威圧感たっぷりです。
奈良の大仏が16.2m、鎌倉の大仏が10.6mですから、それらをはるかにしのぐ石像としては日本最大の大仏です。
原型は天明三年(1783年)。大野甚五郎英令が門弟27人とともに3年かけて岩山を彫刻して作りました。
昭和44年6月に、4年に渡る修復工事により、今の姿に至っています。
高さ31.05mもすごいけど、髪の玉が608個というのもすごい。
お願い地蔵尊は、さまざまな願いが叶えられるとされています。祈願する人の名前が書かれた小さなお地蔵様が、多数奉納されていました。
さて、休憩です。ほぼ下りとはいえ、山道を数時間歩いたので疲れました。
このところ、憑かれたように週末のたびに出かけてるけど、日本の秋って、いい気候ですよね。
あらためて、そう思う。
「鋸山ロープウェイ」の記事はこちら
「百尺観音」の記事はこちら
「地獄のぞき」の記事はこちら
日本一の大仏から表参道経由で内房線保田駅へ
さて、早朝からの鋸山ハイキングも無事終了。内房線の電車で帰るとします。
ここから保田駅までは、徒歩50分ですね。
日本寺の中腹エリアを下ります。これは、「大黒堂」。
こちらは「薬師本殿」。
やっぱり源頼朝がからんでるんですね。
苔のはった見事な石。
石にも名前がついています。
「心字池」というらしいですが、池の反射が美しい。
ようやく表参道の管理事務所まで下りきりました。
そして「仁王門」をくぐって、日本寺の外に出ます。
これで、鋸山・日本寺のハイキングは終了です。
保田駅までは、徒歩20分程度。東京湾を臨みながらの散歩。
内房線のレール。電化区間でも単線だと風情があります。
保田駅。この駅を使うのは初めてかもしれない。
しかし、売店も何もありませんでした。鋸山関連のお土産があったら、買おうと思っていたのに。
跨線橋から館山方面を眺めます。どこまでも青い秋の空。
上り電車が入ってきました。
ガラガラの電車に乗り込み、秋の週末ミニトリップ終了です。
6時間で、「鋸山ロープウェイ」「十州一覧台からの絶景」「百尺観音」「地獄のぞき」「日本一の大仏」と観賞できたので、とても効率のよい旅でした。