さて、駆け足でせわしないアンコール遺跡弾丸紀行ですが、日没まであと1時間とちょっと。
最後の見学は、本命のアンコール・ワット。
Eバイクを止めてある、象のテラスのほうまでいったん戻ります。
南大門周辺の夕方の渋滞
ほんと、失敗したよな・・・
バイヨンまでEバイクで来ていたら、そのままアンコール・ワットに行けたのに・・
でも、一人旅は、失敗だらけだから面白い。それは、間違いなく言えます。
カンボジアのアイスクリームを買ってるカンボジア人家族。
象のテラスの前を歩いて、さっきコーラを飲んだ屋台へ。
そして、Eバイクにまたがって、アンコール・ワットを目指します。
バイヨンを過ぎて、1キロほども走ると、アンコール・トムの城壁にぶつかります。
南大門です。
この門は、午前中は城壁内に入るだけの一方通行となるようですが、今の時間は、双方向通行できます。
とはいえ、クルマ1台分の幅しかない門を、お互いにすれ違うわけだから、とんでもない渋滞になっています。
私は、Eバイクだから、チョロチョロっと行って、さりげなく通過しちゃいましたが、気の弱い人だったら、ずっと待ち続けるのかも。
それにしても、立派な門だこと。
南大門を通り抜けて、振り返ります。
対向車は数珠繋ぎ。門では、警官が通行をコントロールしてはいますが、毎日これじゃたまらないでしょう。
数珠繋ぎの対向車を横目で見ながら、また1キロほど行くと、アンコール・ワットに。
さて、Eバイクをどこに止めていいのかわかりませんが、とりあえず、観光客が群がる一角に止めて西塔門へ向います。
気球から眺めるツアーもあるんですね。
たしかにこれだけの遺跡。上空からのほうが楽しめるかも。
ようやくたどり着いた「アンコール・ワット」
本日は、ほんとに、そこかしこに家族団らんを楽しむカンボジア人の姿。
さて、西塔門。通行禁止になっていました。「~歩き方」にも、そう書いてあります。
観光客は、向って右側にある、仮設の浮き橋を渡って、アンコール・ワットにわたる必要があります。
たしかに、みんな渡っています。
夕日をあびて、ますますミステリアスな雰囲気になるアンコール・ワット。
ただいま16時過ぎ。ようやくここまで来ました。
仮設とのことですが、とてもそんな風には見えません。立派な橋です。
ところが、いざ足を踏み入れると、揺れる揺れる・・・
水の上に浮いてるんだから、当たり前ですよね。
でも、写真を撮ろうとすると、平衡感覚を失う感じ。
ようやく、お堀を渡りきります。
仮設の浮き橋から真っ直ぐ入ることもできましたが、私は一応、真ん中の西塔門から入ります。
アンコール・ワットに敬意を表して。
ところが、中国人観光客で大渋滞。
門をくぐってすぐの場所。
日陰になるせいか、涼をとってる人も多い。
日が傾いたとはいっても、まだまだ暑い、11月のアンコール・ワット。
乾季に入って、人も多いアンコール・ワット。
お、日本の国旗。
アンコール遺跡の調査や修復は、上智大学の調査団によって、進められてるんですよね。
読んでる人、内容理解したかな。
夕日に映える逆さアンコール・ワット
そして、これが、あの有名なアングル。逆さアンコール・ワット。
観光客もいっぱいです。
これは、素晴らしいですね。
夜明けに来ると、逆光になって、いい感じの御来光がおがめるそうです。
しかし、なかなか上手く撮るのは難しい。
歩き疲れてバテてるので、なおのこと。
この「逆さアンコール・ワット」のかたわらでは、お土産屋さんがいっぱい店を出してます。
「1ドルだよ。買ってかない?」と日本語で話しかけられます。
だから、1ドルでも、荷物になるじゃん。
しかし、あまりに脱水状態だったので、ポカリを。これも1ドルでした。
水分を補給し、休憩した後、かるく出店を冷やかし。
ほんとに、色んなものを打ってますよ。扇子ぐらい買ってあげてもよかったかな・・・
アンコール・ワット 迷路のような回廊の散策
さて、西陽をいっぱいに浴びているアンコール・ワットの中に入りましょう。
まずは、一番外側の第一回廊。
西面から入りましたが、いきなり目に飛び込むレリーフ。
これが、ずっと続きます。さながら、絵巻のよう。
この女神たちは、デバターと呼ぶのでしょうか。
これは、お風呂だったそうです。
床がでこぼこしてるのは、足を滑らさないため。でも、でこぼこしてたら、余計つまづいてしまうのでは?
この沐浴池は、西塔門に沿って、4箇所あります。
ちゃんと、下に降りる階段までありますね。
奥に入ってみます。
ここは、たぶん、第二回廊に通じる十字回廊。色彩が残っているのが特徴。
そして、中庭に出ました。もう、何がなんだか???
ほんと、迷路のようです。たぶんあれは、第三回廊のある中央祠堂。
しかし、すごい。
平安時代の日本の僧たちは、ここをガンダーラと勘違いしたそうですが、うなずける迫力。
女神たちも、1人1人顔つきが違います。
この、格子戸のような窓が、アンコールの特徴。
でも、どうやってはめるんだろ??
これまたすごい・・・
高温多湿が、芝生を維持してくれるのでしょうか。
マヤ文明の遺跡を見たときを思い出します。
あれも、ジャングルの中にあって、芝生で囲まれてました。
私も、南側から回りこんで帰ろうかな。もう日没が近いです。
中国人も多いけど、思いのほか、カンボジア人が多い。
アンコール・ワットは、カンボジア人の誇りですもんね。
これは、第二回廊(だったと思う)を南側から見ています。
夕陽との調和が本当に美しい。
さて、一周して西塔門に戻ってきました。
立仏像かな。
日没です。時刻は17時半。
綺麗な夕焼けです。
ほとんどの人が家路につきます。でも、なぜか、逆行している人が。
こんな時間から見学ですか?
ほんとに見事な夕焼け。
気球も夕焼けに染まります。
では、アンコール・ワットにさようなら。