ホテル「インフィニティ&スイーツ」から眺めるパナマシティの夜景

旅の実感を感じる局面は色々とあり、ホテルスティもそのひとつ。

なにしろ、夕暮れから夜、そして朝と、人間が無数に繰り返す生体リズムを見知らぬ土地で演じるのだから、旅立ちの非日常をもっとも際立たせる瞬間と言っても過言ではない。

今回の中南米旅は、コスタリカ・パナマ・コロンビアと3カ国にまたがるが、もっとも重きをおいたのがパナマで、丸2日の滞在で3泊する。

その街歩きの効率の良さを鑑み、考えに考えたあげくチョイスしたホテルが「インフィニティ&スイーツ」。

1泊8,000円の4つ星ホテルです。

生活と一体感のあるバルコニー

ロビーの真ん中にあるモニュメントはなんだかわからなかったけど、日本を出てから60時間ぶりとなるベッドにありつける。

ロビーでホッとしている図。

部屋はとてもシンプル。

まさにシンプルイズベストといわんばかりに、なにもない。

でも、ホテルの部屋なんてこれでいい。

期待していたのは、バルコニーの眺め。

いやあ、期待通りだよこれ。

はるばるパナマシティに来たという実感が湧きあがります。

新市街の真ん中にホテルをとれば、ビル群のど真ん中。

旧市街の中にとれば、究極に立地は良くなるけど、海岸や下町の散歩に手軽には出かけられない。

それで、いろいろ考えて、新市街と旧市街の中間に位置する「インフィニティホテル」にしたのは正解だった。

新市街のホテルは高すぎた、というのもあるんだけどねw

そして、シャワーもトイレも清潔です。

ルーフトップから眺めるパナマシティ

このホテルのウリはルーフトップ。

プールもある。

1泊8000円だから、1ドル140円で57ドル。

だから1ドル100円時代なら5700円。

4つ星ホテルなら、上々の値段です。

だが、残念なことにシーズンしかバーはやってない。

いまは8月。シーズンって、いつ?と聞くと、週末とのこと。

なっとくです^ ^

バーは開いていたとしても、1ドル100円時代に戻ったしても、少々高い。

なので、海岸通りの散歩のあと、スーパーに出かけました。

こんな感じの中米風コンビニが街の至るところにあるので、買い物には困りません。

お酒も豊富に取り揃えてあって、

値段もそんなに高くはない。

今夜は、レストランまで行くのが面倒。

夜食にパンでも買い込んでおこう。

そして、部屋に戻ってハイネケンで乾杯・・・

としたところ・・

また、やらかしたw

8ドルで買い込んだメルロー。これがコルクだった。

フロントでナイフを借りて、ガリガリやるも開かない・・・

1年前の台湾でも同じことやったな、なんて考えながら途方に暮れていると、

とつぜん部屋の電話が鳴り、出てみると、フロントから「ワインを持って降りてきな」みたいな申し出。

さきほどフロントに、ワインオープナー貸してくれないか?とたずねるも、ない。

かわりにナイフを貸してもらってた。

それを覚えていたホテルスタッフが、バーテンが出勤してきたので尋ねると、ほかの方法で開けてやるとのこと。

日本から1万キロ以上も離れた場所で、胸の奥から熱くなるような出来事に素直に感動。

以上のやりとりを、スペイン語で意思疎通できるほど急に上達するはずもなく、すべて感謝の意と火事場の馬鹿力が脳の回転を高速で回してくれたたまものです。

このナイスガイなお兄さんに感謝!

人に親切にされたあとのお酒はうまい^ ^

1年前の台湾・旗山でもお爺さんから同じ親切をうけたよな・・・

めぐり合わせに感謝しながらメルローを口に運びます。

大都会だったパナマシティの夜景

さて、夜もふけたところで、ふたたびルーフトップに上がってみると、きらびやかなパナマシティの夜景が広がってました。

パナマの人口は450万人だけど、パナマシティは110万人。

だいたい広島や仙台と同規模と言えそう。

しかし、建設中のビルも多いし、成長率といった点ではパナマシティに軍配が上がるでしょう。

パナマシティの創立は1519年。ちょうど500年前。

たった500年で、こんなにも大地を発展させることができるなんて、人類とははてしない叡知を秘めた生き物だとつくづく思う。

パナマシティの朝

60時間ぶりのベッドは、心地よく眠りに引き込んでくれた。

ぐっすり眠って、午前6時半のパナマシティ。

気温は24度。

北緯9度、赤道までたった1000キロしか離れてないパナマシティの気温が、なぜこんなに過ごしやすいのか、理解に苦しむ。

8月の気候は、日本の方がよっぽど酷暑だ。

さて、その爽やかな朝を、コーヒーを飲みに朝マックに出かけます。

睡眠不足はばっちり解消できたし、気候もちょうどいいので、気持ちの浮き立つところだけど、こんな鉄条網があるということは、治安はやはりよろしくない。

昨夜も、ホテル前を、麻薬常習者のような輩が歩いてた。

気分は良くとも、最低限の緊張は解かず、といった少々疲れるシチュエーション。

朝早いと、大衆レストランはまだ開いてない。

屋台だと、ブラックコーヒーが飲めない。

やっぱり、コーヒーが飲みたかったらマックだよね。

ところで、アメリカを旅したことのない私は、ドルで払う経験に乏しいんだけど、3.6ドルの勘定に4ドル出してこのお釣り。

1コイン10セントだと思うんだけど、なぜカタチが違うんだ???

今日はこれから、パナマ運河を回るプライベートツアーに参加。

迎えが来るまでルーフトップで涼みます。

この一角だけ切り取ると、リゾートホテルにステイしている気分。

晴れてはいるけど、ものすごい黒い雲が、予報通りにスコールを呼び起こすんでしょう。

お代わりしたコーヒーが旨い。

では、支度をして、ロビーで待ちますか。

プライベートツアーのコースは、パナマ運河のガツン閘門を見たあと、世界遺産のサンロレンソ要塞を見学。

帰りは、パナマ第二の街コロンを少し歩くコース。

盛りだくさんの行程に、心躍ります^ ^