バス旅 メキシコシティ国際空港から120km 世界遺産の街プエブラへ

FMMDが不要となるメキシコ入国も済ませた。

空港ターミナルでキャリーも預けられた。

プエブラまでのバスチケットも手に入れた。

すべてが完璧に事が運びほっとしながら、プエブラ行きのバスに乗り込みます。

ちなみにバスのルートはこんな感じ。

プエブラまで120km離れているといっても、ハイウエイがあるらしく、3時間弱で到達できそうです。

バス旅 メキシコシティ国際空港からプエブラへ

これから、今回の中南米旅、最後のイベント。

メキシコシティ国際空港でのトランジット20時間の空白が埋まる、南東へ120kmの旅。

成田行きへのトランジットの間に、オーソドックスに、メキシコシティの街を歩くという手もあったんだけど、メキシコシティでは、以前ビル内で写真を撮ったことを口実に、警官から3,000ペソの強盗にあっているから。

自然に足が敬遠したみたい^ ^

ひと昔前というのはどのくらいを指すのだろうか。

銃を突きつけられて強盗にあったときは震えが止まらなかったけど、もうあれから6年。

記憶には一つの出来事、そして学びとして定着しているけど、精神的には風化している。

 

ところで、バスでは、ミネラルウオーターが1本配られた。

プエブラまでは3時間の旅。

売店で水を1本仕入れてから乗り込んだんだけど、いらなかったみたいだ。

私は、トランジットの合間に、そして旅の締めくくりにもうひとつ、新しい景色を心に刻みたい、という動機で乗り込んでるけど、他の乗客はどんな用途なんだろうか。

まだ午前6時ということもあって、私以外の乗客は、全員寝ています。

バスは、メキシコシティの街を郊外へ。

そして、高原を登りはじめます。

バスの乗り心地は快適そのもの。

こう言っては失礼だけど、ボゴタから飛んできたアエロメヒコ機のエコノミーシートより快適。

背もたれをグッと倒して、去り行く景色を眺めます。

走っているだけでも、登っているのがよくわかる。

バスを霧が包み出し、標高は3,000m近く。

やがて遠くにポポカテペトル火山の雄姿がみてとれました。

ポポカテペトルとは、原住民の言葉で「煙を出す山」。

いまでも現役の活火山。

2023年の5月の噴火の際には、周辺住民300万人に避難指示が出され、メキシコシティ国際空港が一時閉鎖されるほどの悪たれモノ。

しかし、晴れていれば、富士山と見まがう美しさをほこり、日系人からは「メキシコ富士」などという愛称もあるという。

そんなに高い山には見えないが、ここがすでに標高3,000m。

したがって、ポポカテペトル山の標高は5,426mである。スケールが違う。

そんな景色を楽しんでると、バスはハイウエイを下ります。

そして、すぐにとまったバスターミナル。

ほとんどの乗客が降りるので、ここが終点かと思ったら、プエブラにあるバスターミナルのうち、南側の片方のターミナル。

いわゆる市街地側であり、私のような観光客、つまり旧市街歴史地区に行く人間は、終点まで行った方がいいとのこと。

しかし、市街は渋滞が激しいので、ひょっとしたら、メキシコシティへの帰り道は、ここから乗ったほうがいいらしい。

下りた乗客たちを横目に、バスは再び出発。

運転手の言った通り、バスはプエブラの市街に入ると、早朝にもかかわらず渋滞に。

そして、市街地を抜けたバスは、町外れのバスターミナルに到着しました。

タクシーでプエブラ旧市街へ

時刻は8時半。本来なら3時間かかるところ、早朝だったため2時間半で到着。

公共交通機関はバスが主役のメキシコ。

さすがに、デカいターミナルです。

さて、私は、トランジット中の身。

当然、なにをおいても、調べておくのは帰りのバスのタイムスケジュール。

時刻表が掲げられてないので(どこかにあったのかもしれないが)、翻訳アプリで悪戦苦闘しながら聞き出したところによると、夕方でも、空港行きは1時間に1本程度はある。

メキシコシティの東バスターミナルへは、もっと本数があるというからひと安心。

東バスターミナルは、メキシコシティ国際空港のすぐ近くです。

さて、次は、どうやって旧市街まで行くか。

旧市街までは約6キロ。歩けない距離ではないけど、時間を節約したい。

バスもあるけど、道は渋滞してるし、いろいろ止まるので1時間はかかるらしい。

と、ウロウロしてたら、タクシー運転手に声をかけられました。

右側の恰幅のいいオヤジさんです。

100ペソというのが共通料金らしい。

日本円で約750円。少し高いな、と思ったけど、安くなった円が悪いということにしておこう。

旧市街には入ってないけど、旅愁がこみ上げてくるような風景。

田舎町を旅してるって感じ。

ところで、プエブラはカラフルなタイルを用いた装飾タラベラ焼きが一般家屋にも使用されていると聞きます。

あのような石壁も、そんな影響を受けているのだろうか。

考えてみれば、メキシコって、メキシコを目的地として旅したことはなかった。

いつも通過点。

キューバに行く時の通り道。

コスタリカへ抜ける時の通り道。

今回は、コロンビアから日本に帰る時の通り道。

国土の広いメキシコ。

今度メキシコに来る時は、名もない街から街へ、バスでたずねていくような旅をしてみたい。

世界遺産のプエブラ旧市街に向かうタクシーで、ふとそんなことを思う。

今回の中南米5泊10日ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです。