バックパッカーの聖地として知られるタイ・バンコクの「カオサン通り」。
かつては、実際にバックパッカー向けのゲストハウスや、周辺国のビザの手配、格安航空券の代理店など、旅行者などが求める施設や情報が集まり、相当な賑わいを醸していたものと想像します。
現在は、情報収集から手配までネットで完結する時代となり、長期旅行者にとっての価値は薄れたようですが、国籍問わず世界中の旅人が余興目的で滞在する一般的な観光地として、相変わらず盛況のようです。
今回の年末年始のバンコクの旅。
国籍不明でカオスの象徴とされる「カオサン」に身を置くのも悪くなかろうと、2泊予約したのが「カオサン通り」に沿った「Ⅾ&Ⅾインバンコク」というホテルです。
結論から言うと、1泊5,000円で、こんなカオスな賑わいとプチセレブな雰囲気を味わえるなら上等です。楽しいバンコクの夜になりました(^^)
バスルームのノブが壊れていた部屋
カオサン通りの南側にたつ「Ⅾ&Ⅾ」。
ドラッグストアが、同じビル内にあるのはご愛敬ですが、ほかにもマッサージ店や床屋、旅行代理店などが並び、香港の重慶マンションを小型にしたような趣です。
フロントは広く清潔で、スタッフも親切。
バゲージキープの管理が少々甘いのが気にはなりましたが・・
※実際、誰でも持ち出すことができました(^^)
私の部屋は2階でした。
部屋に入る感じはビジネスホテルと何ら変わりません。
ただ、カードキーが2枚あって、1枚は差しっぱなしにしてクーラーを効かせ続けることができる。
これは、ありがたかった。
部屋も素敵です。部屋用のスリッパもありました。
これで、1泊5,000円なら申し分ないもの。
曇りガラスの向こうはバスルームだね・・・
と思ったら、なんと、バスルームのドアノブがごっそり壊れてやがるw
もう一度、踊り場を通って、フロントへ。
これは、なんのためにあるのかわからない中庭。
ノブが壊れていたことを話すと、めちゃくちゃ驚いてたw
そして、代わりの部屋がこちら。
ベッドの向きが変わりましたが、同じ間取り。
しかし、カードキーの電源入れた瞬間にTVが動き始めるの心臓に悪いからやめてほしい。
2日間、落ち着いてくつろげそうです。
お湯もちゃんと出るシャワーで、汗を流すと、旅先で一日の終わる感触を思い出してきました。
今日は、未明にタイに入国した後、今の今までずっと歩き回ってました。
さすがに疲れを覚え、シャワーからあがった格好のままベッドに突っ伏します。
夜のカオサン通りの賑わい
日も暮れて少し時間が経つと、ホテルの部屋の中にまで、「カオサン通り」の喧騒が飛び込んできます。
これを「騒音」と受け取るか「BGM」と捉えるかは、宿泊客の感じ方ですが、伝説の「カオサン」に泊まって静寂を求める人はいないでしょうw
ましてや、今日は12月31日。2022年最後の日です。
私も、夜のカオサン通りに繰り出しました。
異国の賑やかな場所は大好きです。
「異国の」というところがポイントで、騒がしい言葉が耳に入っても、何を言ってるんだかまったく理解できず。
この、圧倒的な孤独感がたまらないんです(^^)
いやあ、ひさしく忘れていた異国の夜の賑わい。
2週間前の明洞でも味わったけど、あちらは氷点下。こちらは摂氏30度。
賑わい方にも気温は影響します。
大音響が流れてくるバー。客引きの勢いもすごい。
おや、マッサージ店。帰国日に寄ってみるとしますか。
カオサンにはマッサージ店がいっぱいあります。
通りを一本隔てたとこまで入れたらそれこそすごい数になるそう。
セブンイレブンも、石をければ当たるくらいの間隔であります。これは早朝は重宝することに。
「ホテルⅮ&Ⅾ」は、このカオサンに沿って立ってます。だから立地は最高。
ただ、空港との連絡はS1バスだけ、そして、MRTなどの鉄道駅とはかなり離れている。
バスやタクシーをふつうに使える人にとっては、かなり自由度が高いですが、そうでない人にとっては、けっこう行動制限がかかっちゃうかも。
それでも楽しい「カオサン通り」の散策。
かつてのバックパッカーの聖地ではなくなったと聞きますが、これはこれで楽しいです。
でも、たぶん、ドミトリーのような安宿もあるのだと思います。
カオサンには、屋台から美味しいにおいも流れ出しています。
考えてみれば、15時ごろに食べた「つみれ入りラーメン」しか食べてない。
お、このケバブ美味しそう・・
なんでもあります。このカオサンを歩けば、タイの屋台を制覇することができるでしょう。
もともと、無国籍なカオサンなんだからと、ケバブをオーダーです。
ケバブも久しぶりだ。まして、異国で食べるの、3年前のチュニジア以来?
つみれ・・は、やめといて、牛肉の串焼きもオーダー。
ほんと、なに食べても美味しそう・・
しかも、ケバブ70バーツ(280円)、串焼き20バーツ(80円)と格安なのも魅力。
感覚的には、ソウル明洞の屋台の3分の1のプライスです。
さて、ホテルに戻りますか。
買ってきた、合計440円の夕食。
スパイスが効いて、ピリッとくるケバブ。
串焼きは、日本で食べる焼き鳥と全く同じでしたw
ルーフトップで味わうプチセレブ気分
さて、このまま眠ってしまうのはもったいなくて、このホテルのウリ、ルーフトップにあがってみました。
ルーフトップにプールがあることは知っていて、いちおう水着も持ってきたけど、なんか、バシャバシャやる雰囲気ではないですね。
おや、南側には、ライトアップされた王宮が。
おお・・至近距離ではないですが、王宮ワットプラケオのライトアップがのぞめました。
柳のようなストリートライトも雰囲気を醸してますね。
こうして、解放的な気分で、夜の灯りを眺めるなんて、いつ以来だろう?
やっぱり、いいよな、旅は・・・
感動してしまって、ますますプチセレブな気分になります。
プールサイドにバーがありました。これは、飲まないわけにはいかないでしょう。
なんと、キャッシュオンリー・・
部屋に戻って、1000バーツ紙幣を持ち出しました。
1000バーツ(4,000円)分、飲んじまおうか・・
ラーマ10世さん、見守っててくださいw
ウイスキーはなく、カクテルのみ。1杯140バーツ(560円)だったかな・・
まずは、マルガリータ。
いいなあ・・この感じ。
2杯目はジン。いくらでも酔えそうだけど、酔っぱらって、プールに落ちるなよ日本人。
3杯目もジン。寺院の灯りを見下ろしながら、いろんなことを考えるよなあ・・
4杯目のテキーラ。とにかく、今日は12月31日。2022年が終わる日。
終わりよければすべてよし、ではないけど、2022年の終わりをこうして異国でむかえることができたことは、素直に嬉しい。
ほんとにいろんなことがあって、イヤな3年間だったけど、今日1日の出来事だけで、それらをすべて払拭してくれるような爽快感。
旅ってのは、連続しているものだから、そういうふううに都合よく考えることもできるんだよね。
ヘッドホンでミスチルを聴きながら、いろんなことが頭に浮かんでは消えます。
日本との時差は2時間。一足先に日本は2023年に入った模様。
明日もあるので、そろそろ切り上げますか。
青空の下のルーフトップ
一夜明けて、2023年最初の日。
チャオプラヤ川に沿って早朝散歩。そして部屋でくつろいだのち、ふたたびルーフトップへ。
このルーフトップからみれば、バンコクの初日の出、さぞかしと思ったんですが、オープンは9時から。
でも、青空の下のプールもまた素敵です。
王宮も目覚めた模様。あの下には、今日も大勢の観光客が足を運んでいることでしょう。
昨夜のバーでは、ブレックファストも用意できるようでした。
繰り返すけど、1泊5,000円でこんなぜいたくな気分にさせてもらえるなら、かなりコスパが良いと思うけどどうでしょう。
2023年のはじまりから、心を豊かにさせてくれた「ホテルⅮ&Ⅾ」に感謝です。