さて、中国大陸上陸。
10回目の中国ですが、異国の空港に降り立つときの雰囲気。
これは、何回経験しても、気持ちいいものです。
指紋登録が加わった上海浦東のイミグレ
もうすぐ午前1時。眠そうな乗客とともに、イミグレーションへ。
なんか、またシステムが変わってました。オートマシンで、10本の指をすべて登録するようにと。
登録が済むと、「OK」という紙が出てきます。
台湾、インド、中国、いろんな国に、私の指紋情報を渡しています。ま、いっか・・
深夜バス「守航夜宵線」で上海浦東空港から上海虹橋空港へ
無事に入国を果たし、これからが旅の本番。まずは、ここ浦東から虹橋へ移動しなくてはなりません。
上海は何回か訪れているので、日中だったら、地下鉄などで簡単にいけることはわかっています。
しかし、現在は深夜1時。
この時間、地下鉄は止まっているし、どうやって、空港間を移動すればいいのか、私の悪い癖で大して調べずに来てしまいました(*^_^*)
ま、こんなに人いっぱいいるし、大丈夫でしょう。
フロアマップを見ると、Night Busの文字が。これが、ウワサに聞いていた深夜バスかな。
ターミナル2のアライバルエリアから、地下鉄やリニアモーターカーの乗り場へ向かう途中にありました。
ここですね。23時以降に運行されるよ、ってことですね。
しかし、「守航夜宵線」の文字だけでは、「深夜バス」とわからなかったでしょう。
この「守航夜宵線」の入り口は2箇所あり、私は、空港ターミナルを背に左側のほうに降りていったので、少し迷いましたが、右側のほうに降りれば、ダイレクトに、バス乗り場に降りられます。
ちなみに、左側のほうは、タクシー運転手がうようよ。「どこでも乗っけてくぞ!」とばかりのすごい営業攻勢でした。
乗り場はわかりましたが、念のため、上海虹橋空港に行くことを確認。ところが、私の「虹橋(ホンチャオ)」という発音がなってなくて伝わらない(笑)。「こうきょう」と言ってもダメ。
仕方なく、スマホで文字を見せて、虹橋空港に行くことを確認。中国語は、ほんと発音が難しいよお。
なんか、行列はすでに長くなってるのに、なかなか乗車がはじまりません。時間はたっぷりあるので、かまわないけど。
午前1時40分くらいにバスに乗り込みます。驚いたことに、車内は満席。積み残されちゃった人もいますが、後続のバスがあるんでしょう。みんな談笑しています。
私は、後方の通路側の席をなんとかゲット。
すぐに、おばさんがチケットを売りに来て、なにやら言います。お金を出すと、またなにやら言う・・・
周りの乗客がいっせいに私のほうを見ます。(このアウェイ感には、もう慣れましたが笑)
隣の女性が「ウエア ゴー」と、助けてくれたので、どこに行く?と聞かれていたことがわかりました。
このバス、浦東空港と虹橋空港の直行バスじゃなかったんだ・・
あわてて、スマホの虹橋空港の文字を見せて、チケットを売ってもらいます。
隣の中国人女性はとても親切。日本語が少し話せるらしく、「虹橋は終点ですから。」とアドバイスしてくれます。私も「謝謝(シェイシェイ)」とお礼。
もう少し、丁寧なお礼をしたかったんだけど、やっぱり中国語って難しい。
料金は34元(約527円)。ただいまの中国元レートは、対円で1元=16円くらいです。
空港についてから、両替をしていませんが、前回(1年4ヶ月前)に蘭州に行ったときの中国元紙幣のあまりがあったので、とりあえず、それでつなぎます。
この深夜バス、虹橋空港行きなのに、ほとんどの乗客、ていうか私以外ほぼ全員、上海の都心で下車しました。
なるほど、このバスは、空港間連絡というより、深夜に浦東空港に着いた人を、ちゃんと都心まで送り届ける役割ってことなんですね。
ということは、羽田より進んでるじゃないですか。羽田空港なんか、到着便が遅れたって、深夜バスはお構いなしに発車しちゃうんですから。どっちが社会主義なんだか・・
異国へ来たとの刺激もあって眠れぬまま、バスは上海虹橋空港の第2ターミナルに到着。
時刻は午前3時ちょうど。浦東を出発したのが1時40分でしたから1時間20分で来たことになります。
上海虹橋空港 第2ターミナルで夜明かし
空港ターミナルに入ろうとすると、公安にとがめられます。しかし、朝の蘭州行きのtrip.comのeチケットを見せると、中に入れてくれました。
よかった・・ ほんとに建物の外で野宿することになったら、どうしようと思ってたので。
誤算だったのは、けっこう寒いこと。
これからシルクロードを旅するので、勝手に暑いんだろう、と思い込み、薄着できました。
バッグから、長袖の薄いジャケットを羽織って、応急処置。たぶん気温は15度くらいです。
空港の中に入ると、深夜バス用の待合室があったので助かりました。
ここから、都心、あるいは浦東空港に向かって、こんな時間でもバスが発車しています。
そういう乗客たちのウエイティングルームなわけですね。
そんなバスが1台発車し、席が空いたので、私も夜明けまでここで寝そべります。
時刻は午前3時12分。フライトは7時40分。チェックインが5時半として、2時間は眠れますね。
旅好きの私、こんなところで待つのも眠るのも、得意中の得意。しかし、寒いのだけが計算外だった・・
寝過ごさないように、スマホの目覚ましをかけて、就寝。やっぱり、ホテル予約しなくて正解だった。
これからシルクロードを旅することで、興奮してるのかな、1時間ほどしか眠れず。
ここにいても仕方ないので、午前5時に行動開始。
ひょっとしたら、チェックインできて、虹橋空港のラウンジで休憩できるかも。
ここ上海虹橋空港には、プライオリティパスで利用できるラウンジがあります。
近代的な上海虹橋空港を1人さまよいます。歩いてるの私だけ?
チケットカウンターと思しき方向へ。
上海航空へチェックイン
チケットカウンターエリアには、早朝にもかかわらず、それなりに人がいました。なんとなく安心します。
これから乗る蘭州行きは上海航空。はじめて乗る航空会社です。
上海航空のチェックインカウンターBに行くと、オートチェックインマシンが。
操作すると、簡単にチケットが発券されました。
ん?上海航空のはずなのに、中国東方航空になってる。コードシェア便なんだろうか?
でも、名前もパスポート番号も合ってるから、間違いないでしょう。このフライトも窓際ゲット、幸先よしです。
そして、バゲージドロップ。ちゃんと、蘭州まで運んでよ。
さて、無事にチェックインできたし、保安検査も通過。ボーディングまでラウンジでゆっくりしますか。
それにしても、中国の空港の保安検査は、相変わらず徹底してます。女性検査官が、体中を触りまくります。ほんとに全身を・・・
まあ、そのほうが安心だし、安全を徹底するのはよいことですね。
上海虹橋空港にいくつかあるラウンジのうち、V1がプライオリティパスで使えるラウンジです。
保安検査場からは、けっこう離れてました。
ところが、営業時間は朝7時から。がっくりです・・
やることもないので、コンコース内を徘徊。バッグを預けてあるので、身は軽いです。
午前6時過ぎに、日の出を迎えました。
日本を出発するときは雨模様だったんですが、中国は晴れ。これから向かうシルクロードの天気はどうかな。砂漠だから、ずっと晴れてるんだろうか。
これから赴くシルクロードの各町に、さまざまな思いをはせます。
ちょっと、寝不足だけど、またゾクゾクしてきました。
いよいよ、10日間のシルクロードの旅のはじまりです。