ラオスは、長らくフランスの植民地下におかれてきた国である。
そして、現在、いまだ一党独裁政治の社会主義国である。
私の中では、アジアの中でも、ミャンマーなどとともに、ベールに包まれた秘密の国という印象が強い。
紀行作家の蔵前氏や下川氏は、何度も入国したいと願っていたけど、20年ほど前までは入ることもできなかった。
ラオスを旅された方のブログを拝見すると、パスポートなどを強奪された記録も1つや2つではない。
それが、いまやラオスは、ASEANで、もっとも成長著しい国の一つと位置づけられ、首都ビエンチャンは「熱く」そして「ゆるい」町とされている。(らしい・・・「地球の歩き方」にも、そう書かれている)
そのビエンチャンを、これから歩く。
私にとっては、ちょっとした達成感です(笑)
チェックイン時刻までの2時間ばかり、付近の寺院を見学するつもりで、メインストリートを歩きはじめました。
いきなり、日本食レストランが現れるのも意外・・・
ナンプ広場周辺の散歩
酒類を、あまりにも自由に飲める環境も意外。
家が売りに出されている。
きっと、単位が違うんだな。だって、6,400,000キープは、8万円くらいです。
(ひょっとしたら、800万円くらいでこのクラスの家が買えてしまったり・・)
セーター ティーラート通りを東に向って歩いています。
地図によると、ホワイトハウス(迎賓館)。
そして、これが、セーター ティーラート通りとラーンサーン通りが交差する交差点。
この近くに、ワット・ホーパケオと、ワット・シーサケートという2つの寺院があるので、それを見てきましょう。
ラーンサーン通りの方を見やると、はるか遠くに凱旋門が・・・
あれは、ラオス版凱旋門とも言われているパトゥーサイ。
ビエンチャンのシンボルともいえる門なので、後で行くつもりです。
パトゥーサイと僧侶の組み合わせが、どこかカッコいい。
ワット・ホーパケオ
10,000キープ(126円)の入場料を払って入ります。
ちなみに、12時から13時は休み。
なので、先に食事をして、時間調整した次第です。
現在の建物は、第二次世界大戦中に修復されたもの。
ルーツをさかのぼれば、建立は1563年と古く、エメラルド仏を安置させるために建てられたらしい。
18世紀。シャム王国との戦いで、建物は崩壊。
エメラルド仏も、そのとき持ち出されたそうだが、なんとこの仏、作られたのは紀元前のインド!
その後、スリランカ、アンコールワット、アユタヤなどを転々として、ここに祭られたそうです。
これ、距離にしたらすごいよ・・・ 飛行機もない時代にどうやって・・・
当然のことながら、今は、その仏像はありません。仏教寺院なので、裸足であがります。
そして、内部は撮影禁止。
気温は30度以上あるのに、なにか爽やかで、のどかなビエンチャンの午後。
仏様も安らかな顔。
静寂に浸っていると、ガヤガヤと参拝客が押し寄せてきました。
中国人とラオス人、混載の団体。
おいおい、なんとお行儀の悪い(笑)
ちゃんと揃えて、こちら側を向けてるの、私のスニーカーだけじゃないですか。
屋根のラインが独特ですね。
ワット・シーサケート
さて、お次は、ワット・ホーパケオの向かいのワット・シーサケート。
こちらも、入場料10,000キープと表示してありますが、係員がいない。
しばらく待ってましたが、来る気配なし。
他の観光客は、ずけずけ入っていくので、私もそれに習います。
と、思ったら、本堂の入り口にスタッフがいました。
3年前に発行された古い「地球の歩き方」には5,000キープとあるので、倍の値上げですね。
3年間のインフレ率倍、ってとこでしょうか。
さっきのワット・ホーパケオと同じく、ビエンチャン最古級の寺院。
本堂の周囲を囲むように、同じく三角屋根の回廊。
こちらは、19世紀のホー族の反乱で、破壊し尽くされてしまったらしい。
でも、当時の原形のまま、再建されたとのこと。
1551年に建てられてから、同じ建物だよといわれても信じてしまうくらい、柱などには年季が入っています。
ちなみに、内部には、美しいレリーフがありましたが、やはり撮影禁止。
常駐しているスタッフに聞いても、ダメでした(笑)
回廊の中を歩いてみましょう。
回廊の下には、仏像がズラリ。
これは壮観です。
並んでいる仏像の数は、2,052体。
この小さな穴の数は、3,420個。
こりゃ、マニアだったら、たまらんだろうね。
でも、私も、こういうの眺めるの好きです。
ラオス人?
あれ~、肩出していいのかな・・・
まあ、そんなに暑くはないけど、私も、我慢してタンクトップの上にジャケットを羽織ってるのに。
寺院に蛇はつきものですね。
さて、外に出ます。
もう、チェックインしてもいい時間ですが、せっかくここまで歩いてきたので、タラート・サオに寄ってみましょう。
タラート・サオ
タラート・サオとは、このサインどおり、ショッピングモールです。
私は、モールよりも、その脇に広がっている露店のほうに興味があるんだけど。
果物屋さん。
雑貨屋さん。
カレンダーの美しいモデル。
ATMがあったので、追加のキープを引き出そうとしたけど、なぜかVISAもダイナースもつながらない。
そろそろ、ホテルに戻って、少し休憩しましょう。
パトゥーサイには、後で行きます。
まねき猫。
まわりをキョロキョロしながら、そして一眼レフを肩から提げて歩いていますが、実は気持ちは自衛状態。
このあたりで、通りを走ってきたバイクにひったくられた、というブログ記事も目にしています。
地図によると、タート・ダム。