中国の列車に乗るのは初めてです。
中国の鉄道は、往年の日本と同様に、国民の日常の足として定着しています。
国土が広いので、飛行機も重要な移動手段なのでしょうが、そもそも国民の数が多すぎるのと、荷物が多いということで、長距離の移動は、まだまだ鉄道が主流のようです。
したがって、ターミナル駅となる北京西駅などは、中国各地に向かう長距離列車がひっきりなしに発着する、空港並みの大ターミナルになっています。
私は、これから22:16発の列車に乗って、中国の古都 西安に向かいます。
北京から西安までは約1,300km。14時間半ほどの長旅です。
列車番号は「K1363」の成都行き。
私は、明日の昼に西安で降りますが、この列車はその後もひた走り、計2晩走って成都に着くのは明後日の朝4:53とのこと。なんともスケールがでかいです。
ちなみに、番号の前に着く記号がGが新幹線、Dが高速列車、Zがノンストップの大都市間特急、Tが普通の特急、Kが急行といったところでしょうか。設備も、それ相応と聞いています。
したがって、私の乗るK1363は庶民の列車です(*^^)v
trip.comでの列車チケットの手配
万里の長城からバスで帰ってきた私は、さっそく北京西駅に出向きました。
その昔、中国の列車の切符の手配といったら、それこそ大仕事で、外国人枠の少なさに作業効率の悪い窓口係もあいまって、入手は困難を極めていたようです。
ところが、時代は進み、trip.comというサイトで、Webで簡単に予約ができるようになりました。
チケット引き換えに苦労した北京西駅
しかし、今、私の手元にあるのは、日本にいるときにシートリップで予約した結果をプリントアウトした、いわばeチケットのようなもの。↓これです。
これが、どういう効力を持つかがまだ不明なので、若干不安。
空港で地下鉄のチケットを買う時も右往左往させられましたが、やはり、ここでも右往左往。
手近な窓口に並んで順番待ちをして、eチケットを出して、パスポートまで提出した挙句に、この窓口ではない、と言われます。それを何回か繰り返します。
北京西駅は大きく、チケット売り場は、それこそ東京駅の新幹線乗り場のごとき数があるのに、すごい人。
そこに、言葉もできない日本人が、何やら紙片を出してきて、そんなもん知るか! ていう感じの対応です。
私は、途方に暮れかけましたが、外国人用のような窓口があって、そこでなんとかチケットをゲット。
対応うんぬんよりも、とりあえず、シートリップでのチケット購入が有効だったことが証明できてよかった!
それにしても、チケットにパスポート番号と名前まで掲載するとはなんとも厳重な。西安までの約1,300キロの距離を軟臥(4人用個室)で398.5元(約7,600円)とは、安いんでしょうね。
あらためてみると、手数料が割高な気がします(笑)
でも、中国現地に着いてから、列車の手配なんて、言葉はできないし、需要の多さから考えても至難なはず。
Webで予約可能な便利料と割り切った方がいいでしょう。
本記事は、2016年1月当時のシステムでしたが、trip.comでの中国列車の手配については、年々進化しています。以下の記事もぜひ参考にしてください。
往年の上野駅を思い出す北京西駅の風景
無事にチケットを確保できて、一安心。巨大な北京西駅の中を散策します。
開いている店も多く、車内に持ち込むお酒やつまみを心配してましたが、心配ご無用でした。
列車ごとに、待合室が割り振られています。
その列車番号のチケットを持った乗客でないと、待合室の中に入れない徹底ぶりです。
そもそも、駅の中に入るのにも、大変な保安検査でした。
でも、逆に入ってしまえば安心なので、どんどん検査してもらったほうがいいですね。
ただし、出発の1時間くらい前には駅に来ないと、乗り遅れてしまうかもしれません。
K1363列車の出発を待つ人たち。
なんか昔の上野駅なんかを思い出しますね。
私は、子供の頃から一人で旅してましたが、こういう上野駅の光景は大キライでした。
小学生の私からしたら、無神経な大人が排出するタバコや酒の匂いなんて、毒ガスのようなものですから。
改札がはじまると、みんな並び始めました。全車指定のはずなんですが、なぜでしょう。
嫌な思い出ではありますが、懐かしい光景でもあります。
たしかに、これは往年の上野駅です。
列車に乗り込みました。シベリア鉄道に乗った時と同じような構造で、4人部屋です。
しかし、同室者はみんなおばさんで、しかも全く愛想がない(笑)。
私が、上段から靴下を落としても、拾ってくれません。ま、それはどうでもいいですが。
もう夜も遅いし、外を見ても何も見えません。
今夜は早く寝て、明日の朝の車窓から楽しむことにしましょう。
今日は、朝早くから行動して、万里の長城と頤和園に行って来れたんです。
初めての中国弾丸旅行にしては上出来です。