プーアル茶の香りと夕暮れの什刹海のざわめき 北京ひとり旅の夜

北京ひとり旅。

早朝から万里の長城を往復し、夕暮れ時には什刹海のホテルへと戻った。

観光客がいない万里の長城「金山嶺長城」を歩くことができて大満足。

長城の上を、ちょうど1万歩ほど歩いた身体は、何とも言えない心地よい疲労感に包まれていた。

そして、長城の休憩所で飲んだ中国茶の香りが、どうにも忘れられない。

中国茶の指南を受けてプーアル茶を購入

夕暮れの什刹海には、たくさんの中国茶店が並んでる。

外見が立派過ぎて、なかなか気後れするけど、意を決して中国茶店の1つに入ってみた。

木の扉を開けると、静かな空気の中に茶葉と漆の香りが混じり、そして壁際には美しい茶器たち。

そこに現れたのは、柔らかく微笑む女店主。

突然、中国茶の実演をはじめてくれた。

差し出された茶はジャスミン…白茶だろうか・・

なんとも、やわらかな香りだ。

「夜に飲みたいので、カフェインの少ないお茶はありますか?」

と、英語で言ってみると、にっこり笑って、すすめてくれたのがプーアル茶。

雲南からきたもので、夜にはぴったりだという。

少々値が張ったけど、購入して、日本に持ち帰ってきたプーアル茶。

爽健美茶に含まれているのは知ってたけど、純粋に飲むのは初めてだ。

しかも、なんだか、角砂糖やバターのような形をしている。

でも、包みを開けると、土のような香りが広がる。

そして、湯を注ぐと、静かに茶葉が広がっていく。

これで、すっかり、私はプーアル茶のファンになってしまった。

カフェイン少なめで、土っぽい香りもよく、淹れていくうちに、甘みも増したりする。

脂肪分解や血圧低下などの効用もあるらしい。

マグカップで飲んでいるのが情けないが^ ^

夕暮れの什刹海の散歩

中国茶店を出ると、日はさらに傾いていた。

今回の北京ひとり旅は、明日早朝のフライトで帰国するので、今日が最終日。

にぎわってる什刹海を散策して、締めくくるとしましょう。

后海の金錠橋に飾られた傘。

赤く染まる山並みの稜線が美しい。

なんだろ? 朝は凍ってたはずの后海がとけだしてる。

まだ凍ってる場所もあるけど、2月の下旬。

気温も少しづつ上昇しているというとこでしょうか。

風がまったくないので、柳もまったく揺れず。

散歩するのに、ちょうどいい気候。

そして、夜にさしかかると、賑わいもいっそう増してきました。

今日は日曜日。

明日、日本は祝日だけど、中国は平日のはず。それでも賑わうんだね。

しばらく、雑踏の人の流れに身を任せてみます。

そして、完全に、夜のとばりがおりました。

什刹海(じゅうさつかい)という、怖い想像をしてしまう地名とはうらはらな美しい夜景。

にぎわいのたえることのない、什刹海の夜です。

そして、風のない、気温0度の空気が気持ちいい夜。

では、ホテルに戻りましょう。

何も考えずにあてもなく散歩してたら、夕ご飯を食べそびれた。

昨夜、卵チャーハンを食べた中華料理店。

中華料理は大好物なので、なんでもいいよ、と壁の写真を指さすと、5分後に持ってきてくれた青椒肉絲。

熱々の牛肉とピーマンが絶妙です。そしてライスも美味しい。

5分ででてきた青椒肉絲を、5分で平らげてしまいました。

明日は帰国。今回も、いいことばかりだった中国旅に感謝^ ^

今回の中国・北京ノービザ週末弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです。