昨年の9月から、たて続けにイスラエル・アルゼンチン・タイ・イラン・上海・ベトナム・マカオ
そして、今年の7月から9月にかけては、スリランカ、エジプト、インドネシアと旅しました。
そこで目にした風景は、言葉では言い表せないほど素晴らしかった。
やっぱり旅は財産だ、金は価値のあるうちに価値のあるものに投じるものだ、と、悟りでも開いた坊主のように、一人で勝手に納得しています(笑)
これらの国々、日常生活では味わえないほどに刺激に満ちているんですが、訪問するに際しては、一つだけ気をつけていることがあります。
それは、治安です。
ちなみに、私は、ある国に行きたいなと思った時、真っ先に外務省の海外安全ホームページを見ます。
これが、「レベル1」以下であることが確認できたら、次に「地球の歩き方」の治安情報。
よく家族からは、「なんで、そんな危なそうなとこいくの?」と言われますが、安全と確信したからこそ、行くんです。
諸外国の「治安」に対する考え方
治安については、2つの側面があると思っています。
- テロや誘拐など、国際情勢や宗教、民族間の紛争に巻き込まれるもの。
- 貧富の格差などを背景とする犯罪率の高さによるもの。
私は、このうち「2」を重視します。
正直、「1」はノーマーク。
だって、外務省が「レベル1」にも指定していないヨーロッパ各地で、さんざんテロが起きてるじゃないですか!
はっきり言って、テロは確率の問題。テロに遭遇するのが嫌なら、引きこもるしかありません。
※この記事を書いている間にも、ラスベガスで銃乱射事件が発生。大勢の方がお亡くなりになっています。
アメリカなんて、外務省はレベル1にも指定してないですよ。外務省の危険度って、日本国が当該国の政府や警察と、情報の連携が取れるレベルと、私は勝手に解釈しています。
もちろん「レベル2」以上の危険エリアに足を踏み入れるのはモラルの問題。現役世代弾丸旅行者は絶対に訪れるべきではないです。
私は、現実問題として、治安は、貧困などがもたらす強盗などの犯罪に、もっとも警戒すべきと考えます。
海外旅行における「治安」への心がけ
そこで、私がいつも心がけているのが、
- まずは、何をおいてもパスポート。これは、首から下げて、常に体に密着。(例外なく)※実はこれ、現役世代の旅人にとって最重要。パスポートの紛失(あるいは盗難)で、帰国が遅れ、勤務に支障が出るなんて、自己管理能力のなさを証明しているようなもの。あてのない無期限の旅であればいくらでもリカバリー可能でしょうが、現役世代の人間には絶対に許されません。ちなみに、フルになったカメラのメモリーカードも、パスポートケースに入れてます。撮った写真は、かけがえのない財産ですから。
- 現金とクレジットカードは、身体中に分散。(両くつ下の中にも、紙幣を何枚か)
- カメラバッグは、たすき掛けにして、前で手で押さえながら。
- 歩くときは常にキョロキョロ。「〜歩き方」には、観光客とわかるような歩き方をしない、などと書いてありますが、そんなの無理。ふつう、一目で観光客ってバレるって。だったら、常に周りを見回し、警戒してるぞオーラを出した方がいいです。
- スマホで地図を確認するときは、周りに人がいない瞬間を狙って、盗み見るように(笑)
これがけっこう難しい。でも、歩きスマホなんて、もってのほかです。
そして、一番大事なのが、人通りのない通りは絶対に歩かない。
これは、エルサレム旧市街の路地。
ふと、人並みが途切れて、誰もいなくなるときがあるんだよね。
臆病者の私は、怖くなって、まわりを極端にキョロキョロ見回しながら、駆け抜けます。
私の勝手な理論ですが、相手が狂犬状態、あるいは集団強盗でもない限り、人目につく場所では、抑止力がかかるだろう・・
甘いかもしれませんが、少なくとも確率は下がるだろうと。
先日訪れたエジプトでは、カイロ・アスワン・ルクソールと、さまざまな路地を、カメラを提げて歩き回りましたが、人気のない路地には絶対に入りませんでした。
さらに言えば、安全な国、日本だって、人通りのない通りは、危ないと思いますよ。
よく、大勢の人が集まる場所には近づかないほうがいい、といった記載を見かけますが、私の実感では、
デモや政治集会などは別として、大勢の人や家族連れがいっぱいいる場所のほうが安全。
そう思います。
もちろん、そういった場所は、スリなど盗難のリスクは高まりますが、それは自己責任でいくらでも回避可能です。
ところで、外国に行くたびに加入している海外旅行保険。
毎回払ってると、けっこうな出費なんですが、クレジットカードに付帯されてる保険だけじゃ、傷害や疾病が心もとない。
文字通りの保険だと思って、毎回必ず入るようにしています。
帰国するたびに、紙くずになってしまう保険証券ですが、紙くずになったことを感謝しないといけないのかもしれない・・・
胸うつ景観も街並みも、身体あってのこと。
過去に、海外渡航中に身体的危害を受けかけたのは、
ブエノスアイレスでのケチャップ強盗・・・
マニラ市街で、カメラのストラップを引っ張られる・・・
パレスチナ・ベツレヘムで、車内に軟禁されて恐喝・・・
いずれも、無事でしたが、無事だったのは、単に運がよかっただけなのかもしれない。
ほんと、治安には十分気をつけて、弾丸旅行にのぞみたいものです。