エジプトの旅も、4日目に入り、もう折り返しです。
時間に縛られることなく、旅を楽しんでる人をうらやましいな、と思う一方、時間に縛られてるからこそ、知恵を絞って工夫する。
だから、楽しいし、いつまでも記憶に残るんだ、と、早朝のナイル川の上空に浮かぶ月を眺めながら、ふと思います。
悠々と流れるナイル川。
あらためて、4大文明の一つに、足を踏み入れることができたことに喜びを感じます。
アスワン ⇒ ルクソール 独占ツアー?スタート
今日の予定は、ナイル谷(ナイル バレー)に沿った遺跡を2つ見学して、ルクソールに向かいます。
アスワンとルクソールの間は約200キロ。
この間の公共交通機関は、鉄道しかないに等しく、効率よく訪れようとすると、結構苦労します。
時間も節約しなくてはならないし、思い切って、ツアーに参加しました。
アスワン⇒ルクソールの一方通行だし、1人での参加ということで、かなり割高(2万円くらい)ではありましたが、コム・オンボ神殿と、エドフのホルス神殿を見学して、ルクソールに昼過ぎに到着するためには、仕方ないと割り切りました。
永遠のナイル川を眺めて、2万円くらいケチケチするな、と自分に言い聞かせます(笑)
ということで、残念ながら、ここアスワンからは、もう旅立ってしまいます。
この、マルハバ・ホテル。スタッフも、とても親切だったので、もう少しいたかったのですが、いつも通りの弾丸日程。仕方ありません。
でも、アスワン。他にも見きれない遺跡は、まだまだあるし、次の機会にとっておきましょう。
そのときは、このホテル、また利用させてもらいます。
ツアーの出発は6:30ということで、6時前には起きて待機してましたが、そのうちに太陽が昇り出し、今日も、相変わらずの暑さのようです。
部屋の電話が鳴り、ガイドが来たとの知らせ。
降りて行って、半日お世話になるガイドさんと運転手と握手。ガイドさんは、ジョジョ3部の勇者5人のうちの一人の名前と同じでした(なんのこっちゃ・・)
ホテルは、朝食をとらない私のために、紙箱詰めのサービス。ほんとに親切なホテルでした。
そして、ツアー参加者は何人?と聞くと、なんと、私だけ。
では、快適なエアコン車で、ナイルバレー沿いの旅に出発です。
出発してすぐ、ドリンク何がいい? モーニングコーヒーにしておきます。
外を眺めると、さっそうと歩く女性に、だらしなく横たわる男ども。
いくら暑いからって、もう少ししゃんとしろよ、まったく(^.^)
頂いたコーヒーは、昨日飲んだのと同じ、粒子の粗いコーヒーでした。
ナイル川沿い 快適なドライブ
では、本格的に出発。
最初の目的地は、ここアスワンから、46キロほどナイルを下った、コム・オンボです。
道路は、こんな感じに、ずっとナイル川沿いです。
砂漠なのに緑が映える、不思議。ナイルの治水?
ヌビア村はもう過ぎてしまったと思うけど、ナイル対岸の村です。
ガードレールなんかない。
ちょっと居眠り運転したら、ナイル川にジャポンだね。
何かの遺跡かもしれません。
早起きしてクルマを洗うおじさん。
ていうか、外国で、クルマ洗うシーン、初めて見かけた気がする。
けっこうきたかな、と思うけど、まだアスワン郊外。
その証拠に、スピードを減速させるキャッツアイが連続してます。
運転しにくいだろうなあ。だから、スピードはあげられなくて安全なんだろうけど。
チェックポイントがありました。
ここでも、警察による物々しい検査。
ガイドの証明書を持つガイドに運転手。それに、後部座席には、あきらかにふつうの観光客という私。
どう考えても、テロ組織であるはずがないのに、徹底的に調べられます。
前にも書いたように、エジプトでは、テロが頻発。
テロなどに今のところ無縁な日本などでニュースを見ると、「大変だな・・」と思うと同時に、警察の緊張感も切れちゃってるのかな・・」などと、とんでもない想像をしてしまいますが、今までのところ、それはまったくの誤解。
エジプトの警察官は、必死です。
空港、鉄道、幹線道路、テロ組織が往来しないように、必死に目を光らせています。
いよいよアスワンにお別れ。
キャッツアイがなくなり、快適な乗り心地に。
ホテルで作ってもらったお弁当を開けます。
シンプルだけど、これ以上ない朝食。あっというまに平らげます。
アスワンからルクソールまでは、鉄道も並走しています。
スリランカもそうだったけど、イギリスの支配が入ってる国って、鉄道が整備されてますね。
踏切。意外にも無人ではありません。
列車が登場。カイロからの夜行列車かな。
列車の旅もまた味がありますが、これは次の機会に。
アスワンから1時間。コム・オンボの街に入ったようです。
コム・オンボ神殿の見事な石柱&レリーフ
ガイドさんから、チケットを渡されます。
クーラーのガンガン効いたクルマから降りると、うわ暑い。
まだ朝の7時半ですが、太陽光線もかなり強くなっています。
出ました。コム・オンボ神殿です。
ローマ帝国時代に建設された神殿とのことですが、入り口が2つあるのが特徴の一つ。
中に入ると、いきなり目に飛び込む、象形文字。
これは、面白い。誰か翻訳してくれると、興味深いんだけど。
と思ったら、さすがガイドさん。
この、唇みたいのは「&」という意味、ニョロニョロはナイル川の意味、とかいろいろ教えてくれました。
ヤマタノオロチみたいのとか、他にも教えてもらったんですが、不覚にも忘れてしまいました(笑)
立派な石柱。この保存状態、ちょっと信じられない。
だって、観光客、さわり放題ですよ。
このレリーフの状態にも驚き!
左側のオオカミみたいなのアヌビス神かと思ったら、ワニのセベク神とのこと。
石柱の量感にも圧倒されます。
この神殿は、ハヤブサのホルス神と、ワニのソベク神のために建てられたもの。
どうも、ガイドさんの説明では、ホルス神が良くて、ソベク神が悪者みたいな感じでしたが、あってるかな?
王様が聖水をかけられているシーン。
左側がトト神、右側がホルス神。ホルス神って、いつも右側にいます。
後から知ったんですが、一番左は、クレオパトラ? ホント?
これはカレンダーらしい。
さすが、ナイル氾濫の時期を予測した文明!
これは赤ちゃんの誕生をイメージしたレリーフ。
それに、数多くの医療器具。この神殿は、出産にも特化していたとか。
天井にも、色の付いた興味深いレリーフ。
ガイドさんが丁寧に教えてくれますが、語学力がないのが悲しい。
(いつも思うこと・・こりゃ、まじで、勉強した方がいいな・・)
ライオンが手を食べてる様子。
棺、かな?
ガイドさんの説明が一通り終わり、自由時間。
1つ1つ見てたら、時間を忘れそう。
やっぱり、エジプトの遺跡はすごいね。規模といい、保存状態といい、ルーツといい、ハンパないです。
ただし、暑いですが・・ 太陽が上がりきり、もう40℃を超えてそうな雰囲気。
このボリューム感。
アヌビス神のスタンドよ。こんな立派な石柱、ぶった切ったらマズいだろ(笑)
足元に、私の汗がタラタラ。
これも、クレオパトラかな? よく聞いておけばよかった。
おっと、スタッフ登場。
また、バクシーシだろ。ま、そういう文化だし、郷に入らば郷に従えです。
どうせ、バクシーシなら、撮ってもらっちゃいました。
でも、みなさん、いい人。
そんなに広い神殿ではないですが、レリーフが多いので、興味のある人は、相当時間かかるかも。
内容を理解していない私でも、すごく楽しめます。
廊下が二重構造になっているので、陽の当たらない場所もあります。
おや、観光客来てたんですね。
これなんかすごい、今彫ったって感じ。
このふくらはぎとくるぶしの肉感、これは芸術ですね。
ぶらぶら楽しんでましたが、暑さでめまいがしてきました。
(また、水を持たず・・・ クルマの中に置いてきた・・ そのうち死ぬぞ・・)
我慢して、歩き回ってましたが、完全に脱水症状気味。
ガイドさんのところに戻りましょう。
戻る途中に、もう一回カレンダーを鑑賞。
ナイロメーター。これで、ナイル川の水量を測ったとのこと。
いや、すごかった。
こんな、膨大なレリーフ、1度に見たのは初めて。
コム・オンボ神殿、来てよかったです(*^^)v
ガイドさんに合流。
ナイル川沿いに、クルマに戻ります。
コム・オンボ神殿は、ナイル川のすぐそば。
さっきの観光客も、ナイル川クルーズの途中に立ち寄ってみたいでしたね。
そういえば、ジョースター一行も、船で立ち寄ってました(笑)
徐々に観光客増えてるようです。
では、コム・オンボ神殿、さようなら。
これが、今回のツアーで、私を運んでくれるバン。
転がり込むように、車内に入り、水を飲みほします。
気がきく運転手、クーラーをきかせててくれました。
なめちゃいけない、エジプトの夏(+o+)
次は、エドフという街のホルス神殿です。