ようやくやって来ました、ルクソールです。
ルクソールは、中王国、新王国時代、要するに紀元前の時代の首都テーベ。
今回の旅で、来たかった街の一つです。
ルクソールには、今日と明日の2泊して、街並みの様子や、周囲に点在するあふれんばかりの遺跡を味わう予定です。
さて、ナイル谷のツアーが終わって、ホテル前まで送ってくれたのが午後1時過ぎ。
1日のうちに、多数の遺跡を見てしまうと、印象が混乱してしまいますので、今日の午後はルクソールの街並みを楽しむつもりです。
それと、エジプトらしい猛暑も楽しまないと(笑)
だって、気温40℃以上の中での街歩きなんて、日本ではまず経験できることではありません。
ま、体力と相談しながらね(*^^)v
バカなことやってると、ミイラ取りがミイラになることは、十分あり得ます。
ルクソールのホテル「susanna hotel」
これが、2泊する「susanna hotel」。
2泊で約6,000円。スークのすぐ裏手で、街歩きにちょうど良いと思い予約しておきました。
部屋も小ぎれい。ただし、クーラーがなかなか効かない。
入室直後は、サウナの中にいるようでしたが、中級ホテルに過度な期待をしてはいけません。
部屋が涼しくなるまでの間、午前中の観光で大汗を吸い取ってくれたシャツを洗濯。
ほんと、夏のエジプトは、洗濯の頻度が増えます。
洗濯し終わっても、部屋が涼しくない、むしろ熱い。そして、冷蔵庫は空っぽ。
こりゃ、すぐに街歩きに行け、ってことかな(笑)
部屋を出てしまうと、キーを抜くので、クーラーが止まってしまいますが、もう仕方ありません。
炎天下のルクソールの街に、GO!です。
フロントで今日の温度を聞いてみると、わざわざ、裏手まで調べに行ってくれて、現在41℃とのこと。
そして、なんでそんなこと聞くんだ?と怪訝な顔。そりゃ、あなた方からしたら、日常のことでしょうけど・・・
なんと、ホテルの隣に、コプト教会が!
テロ、大丈夫だろうか? 一瞬身構えてしまいました。
ケバブのランチ
駅に向かう通り。
そういえば、まだランチ食べてない。ノドも渇いてるし、食堂に入りましょう。
手近なレストランに、入るともなく連れ込まれます(笑)
とりあえず、またケバブをオーダーすると、ビーフ?とか聞いた後、セット? とか何やら言われる。
なんか、ランチメニューみたいのがあるのかな。
でてきたのが、毎度おなじみのケバブだけど、スープもついてきた。
味はまずまず。しかし、食材は何だろう? なにかの豆か、ゴマかな?
白いソースをかけると、辛みが効いて、おいしくなります。
腹ごしらえができたところで、街に繰り出します。
カメラをさげた観光客がうろついても、現地住民は、珍しくもないといった表情。
ルクソールは、世界的な観光地です。
街の真ん中にあるルクソール神殿
街の中心にある、ルクソール神殿の方に行ってみましょう。
といっても、神殿を見学するわけではなく、この街の全体感をつかみたいから。
覚悟をしていたからか、そんなに暑く感じません。暑さにも慣れてきたのかな。
ルクソール神殿が見えてきました。
この神殿は、ほんとに街の真ん中にあるんです。
暑さにも慣れたと書きましたが、相当暑いのは確か。
現地の、観光馬車の運転手をはじめ、神殿の周囲、あるいは広場には誰もいません。
現在14時。一番暑い時間帯。建物の中で、涼をとってるんでしょうね。
ほんと、誰もいない。
女性の3人組を発見。大丈夫?熱中症にならない?
でも、女性だけで行動できるという、この街のふつうの文化に一安心。
ルクソール神殿ですね。
もちろん、柵で囲ってはあるんだけど、見学できちゃいます。
地図で見て、ルクソール神殿って、街なかにあるんだ、とはわかっていましたが、こんなに手に取るように見学できちゃうとは驚き・・
とは言っても、今日は石柱という石柱をいっぱい見ましたから、ちょっと神殿から目をそらしますか。
炎天下のナイル川遊歩道の散歩
ナイル川沿いの遊歩道。見事に誰もいません。
観光名物フルーカも休憩中。
ナイル川をのぞきこむと、淡水魚が泳ぎまくってます。
標高差が少なく、流れのゆるいナイル川。濁ってるのかと思えば、全然そんなことない。
メコンやメナムの方が、よっぽど汚かった(笑)
向こう岸は西岸。ウエストバンクと呼ばれる、大小さまざまな遺跡が散らばってます。
ウエストバンクには、明日行く予定。
川岸に降りても、ひっそり。
こんな時間に、外を歩き回るなんて、現地住民からしたら、物好きってことになるんでしょう。
西岸というと、遺跡しかないのかと思ってましたが、見る限り、民家もいっぱいありそうです。
飲み物も日照対策。またのどが渇いてきました。
エジプト来て、何本ミネラルウオーター飲んだんだろ? 今日だけで4本。
そして、さっきコーラ(笑)
この強烈な日差し、そして雨が一滴も降らない気候。
それでいて、穀物が育ち、花が咲き乱れる。
午前中のガイドさんに「Why?」と聞くと、「ナイル」の一言。愚問でした。
まさに、エジプトは「ナイルの賜物」なんですね。
遊歩道に戻ると、目に飛び込む石柱。
門の前に並ぶラメセス2世の像も、135mmなら撮れちゃいます。
アブ・シンベルのと、若干顔が違うような気もしますが。
ナイル川沿いに北に歩きます。
ミイラ博物館です。
ちょっと、興味をそそりますが、ファラオのミイラではなく、小動物のミイラや、ミイラを作る行程の解説とのことなので割愛。
さすが観光都市。ATMもたくさんあります。
世界中に星の数ほどあるATMの中でも、環境の過酷さでは、トップを争うのかな。
歩き続けて、すっかり脱水症状になりました。あの店で、水分補給といきましょう。
でも、不思議な感覚。汗をかいても、ハンカチで顔をぬぐう必要があまりありません。
すぐ乾くからなんだよね。
店番をしている若い兄さん。クーラーの効いた、店の中に入れよ、とのこと。
感激です!(^^)!
最初「チャイニーズ?」 そして、「ジャパニーズ!」と驚いた様子。
日本人が、ふらふら歩いてるのは、珍しいらしい。
ミネラルウオーターと、レッドブルを一気飲みして、一息つきます。
水分補給して、また街歩き。ルクソール博物館かな。
暑さのピークを過ぎたからか、観光馬車も稼働しはじめました。
ナイルからの風に馬糞が混じるのはアスワンと同じ。
駅の方に向かってみます。
15時を過ぎて、動きはじめた観光馬車から、しょっちゅう声をかけられる時間帯?に入ったようです。
私は、このような乗り物、いっさい乗りません。
交渉が面倒、というのもありますが、値段を決めて乗った後でも、「ここに寄ったから、あと〇〇ポンド」とか「実は、礼拝を休んで乗せてやった。〇〇ポンド」と、ほんと、信じられないくらいすさまじいですよ。
これは、エジプトに限らない。
パレスチナでもベトナムでもフィリピンでもイランでも、実際に、欧米人観光客たちが乗車後の交渉でもめてるシーンを、何度も見かけています。
観光客が、カネを持ってるのは当然。その観光客から、少しぐらい巻き上げるのも当然。
奴らは、これっぽっちも、悪いことだと思っていません。
「ニハオ~ ワンダラー! ワンダラー!」 この瞬間から、カチンと来ていますが(笑)
努めて冷静に、「I want to walk」なんて言うんですが、それでもしつこい場合は、
「I dislike ・・ not fixed・・」なんて言うと、バツの悪そうな表情をする奴らもいます。
文化だからしょうがないんでしょうが、だからこそ、近寄らない方がいいわけです。
観光用乗り物論(笑)はさておいて、街をブラブラします。
幾分気温もさがったのか、住民も外に出てきました。私の感覚からしたら、まだまだ超暑いですが。
徘徊する街並みの向こうに見えるミナレット。
やっぱり、旅は、街歩きが一番楽しい。
細い路地裏をのぞきこむのも楽しい。
ルクソール ジョジョ聖地巡礼編?
そして、ここ、ルクソールは、エジプト9栄神との闘い、中盤のハイライト。
ジョジョ聖地巡礼としては、外せない街ですねえ(*^^)v
ポルナレフの名セリフ。
一度もあったことがないぜ・・・
会うはずがない・・・ おれたちは旅人なんだ・・・
はじめて来た場所だし、もう出発しなくてはならない・・・
次の町へな・・・
この、超カッコいいシーン。どのへんで、展開されたんだろう。って、どうでもいいですね(笑)
歩くうち、踏切に遭遇、駅は近いようです。
ここでも、一句。
「きたッ! 列車がきたッ! 早く焼き切れッ!」
「で・・・できませんッ!
この線路を焼き切ったら、列車が脱線して大事故になって大勢の人が死にます」
「フフフフフフ」
「あ・・・あの女! なんて女だッ!」
生きることに勇気を与えてくれる、ジョジョの数々の名シーン。
そんな、聖地に少しでも触れることができて、私の胸は最高潮です!
以上、失礼しました(笑)
気を取り直して、反対側を見ると、ルクソールの駅。
さーて、またのどが渇いてきたぞ。
ルクソールの駅前。
アスワンの駅前と似てますが、観光馬車の数は、ルクソールの方が圧倒的に多いです。
その観光馬車の誘いから逃げ回っていると、なんと、ハイネケンの文字が!!
マジですか、って感じ。エジプトで、ステラビール以外のビールが売ってるとは知らなかった。
ステラビールも十分旨かったけど、そのステラビールですら、なかなか売ってる場所がわからない。
半信半疑で、店に入ると、兄さんがニッコリして売ってくれました。
一応、パスポートを確認させてくれと。はい、わかりました。
ホテルの冷蔵庫にストックしておこうと4本オーダー。80ポンド(480円)と激安。
こうしてみると、さっき食べたケバブといい、ミネラルウオーターとかの観光地価格といい、知らぬ間にボラれていたような気がする。仕方ない。料金表なんかないんだもん。やれやれだぜ・・
店のお兄さん。4本の冷え冷えのハイネケンを、中身をわからなくする黒いビニール袋に入れて、私にくれました。
ありがとう! ちなみに、このお店は、ルクソール駅に向かって、すぐ右側にあります。
冷え冷えのビール。すぐにでも飲み干したいところですが、
まさか、ここエジプトで、町中で大っぴらにビールは飲めません。
いったん、ホテルに戻ります。
まだまだ強い日差し。ホテルへ急ぎます。
ルームキーが抜かれているため、当然、部屋は灼熱のサウナ。
そして、1本グイッと・・ いやあ、旨いィィィィィ!
大汗ぶん流した後は、やっぱこれだよなあ・・・ 残り3本は、冷蔵庫に大事にしまいます(*^^)v
弱いクーラーをとりあえず全開にして、水のシャワーを浴びます。
3時間の散策で、パスポートケースがびしょぬれになるほどの発汗です。
シャワーあがりに、もう1本。こりゃ、たまらんわい!
ふー、しかし、炎天下のルクソール。これ以上、体力を使うと危険。
ほろ酔いを覚ます必要もあるし、夕方まで休憩しましょう。
すっ裸でベッドに転がり、クーラーの弱い風を体に吸収させます。
おっと、このホテル、Wifiないのかい? やれやれだぜ・・