【エジプト旅行記 #4】メトロで行く厳戒態勢のオールドカイロ

ところで、カイロ滞在は1日半。

カイロは、ギザのピラミッドまで含めると非常に広く、またエリアごとに特徴があるので、しっかり目的をもって歩くことが、効率的な街歩きになるようです。

ピラミッドは明日行こうと思ってるので、今日は手始めに、オールドカイロを歩き、タクシーでシタデル付近まで行き、見れるとこを見て帰ってこようと考えました。

暑さとの闘いもあるし、半日では、そのへんが限界でしょう。

ちなみに、シタデルからハーン・ハリーリあたりにかけては、イスラム地区。
で、私のいるホテルは、新市街の中心にあります。

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ホテルの外に出ると、さすがに暑い。

オールドカイロに行くには、地下鉄が便利なので、地下鉄の入り口を探します。

ていうか、さっき、ホテルのベランダから外を眺めた時に目に入り、目星をつけておきました。

前にいるのは欧米の観光客。さすが観光都市カイロ。観光客は、どこにでもいます。

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カイロの地下鉄(メトロ)でオールドカイロへ

メトロの入り口へ。アッ・サーダート駅です。

アッ・サーダートとは、エジプト初代大統領の名前。さすがです・・

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オールドカイロ最寄り駅は、マル・ギルギス駅。

そういってチケットを買うと2ポンド(12円)でした。ホント安い。

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待つこともなく、すぐに入ってきた電車。

駅も電車も冷房がありません。アラブ人の汗が、私のTシャツに染みこみます。

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そして、サダト駅から4つ目のマル・ギルギス駅で降ります。

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コプト教会が立ち並ぶオールドカイロ

いやあ、びっくり。駅でたら、いきなりキリスト教の教会です。ここは、エジプトなんだよな・・

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というより、警備もハンパない。とても、カメラを向けられるレベルではありません。

そうだった。

コプト教徒を狙ったテロが3か月前に起きたばかり。エジプトは、現在非常事態宣言中。

身の程をわきまえましょう。

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ま、でも、それはさておき、駅からつながるこの空間、いいですね。

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いやあ、なんだか、ゾクゾクしてきましたよ!(^^)!

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聖ジョージ教会(ギリシア正教会)

聖ジョージ教会の入り口。もちろん、世界遺産です。

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まぎれもなく、キリスト教の教会。

エジプトは、その昔、ローマ帝国の一部でした。

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エジプトにおいて、キリスト教は紀元40年頃から広がりはじめ、2世紀にはコプト教として、エジプトほぼ全土がキリスト教徒だったそう。

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おや、電車が入ってきましたね。

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そのコプト教徒が、イスラム過激派に襲われるテロ。

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これは美しい。

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コプト教徒は、エジプトの人口の約1割。ということは800万人ほどのキリスト教徒が居住してるんですね。

完全にムスリムの国と思っていただけに、意外でした。

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この教会は、女子修道院とつながっているようです。

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協会を出て、駅の方に少し戻ります。この向こうは、コプト博物館。

ちなみに、この右側には、自動小銃を構えた警官がいっぱい。すごい厳戒態勢です。

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そして、この右側にあるのがバビロンの塔。

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ビザンツ帝国時代に築かれたようですが、7世紀のアラブ軍侵攻で陥落したとのこと。

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さらに、その奥はマラッカ教会。

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ほんとにすごい。エジプトにいることを忘れてしまうほどに、協会のオンパレード。

それにしても、私。テロ危険区域を歩いているんだろうか・・

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少しづつ、北の方に歩いて行ってみましょう。

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これは、マル・ギルギス通り。暑いので、水を1本買います。水は普通の味だった・・ よかった(笑)

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オールドカイロの北の入り口にたどり着くと、観光バスが。

中国人の団体が、大勢降りてきました。

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フスタート?

この中にはスークが広がっているようですが、ここを東に折れて、フスタートに行ってみます。

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どれくらい歩けば着くかわかりませんが、とにかく歩きます。

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フスタートは、エジプト・ファーティマ朝時代、エルサレム王国によって占領。

1168年の出来事で、その後800年も廃墟になったままとのこと。

これは、フスタートの陶器センターですね。

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こちら側から入ろうとしたら、警官に止められます。

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これは陶器センターの中。

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さらに東に行くと、たしかに遺構のようなものが。

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フスタートかどうかわかりませんでしたが、荒れ果てた遺構を眺められて満足です。
一応、ここも世界遺産なんだよね。

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ひたすら歩きます。さすがに暑いな。日差しが痛いほど・・

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マル・ギルギス通りに戻り、北に向かいます。

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ここで、急にモスクが現れます。

キリスト教会のすぐ隣に、イスラム教モスク。

不思議だけど、これが宗教のあるべき姿?

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アフリカで最初のイスラム教モスク「ガーマ・アムル」

アフリカで最初のイスラム教モスク。ガーマ・アムルです。

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中へは、靴を脱がないと入れません。

入場料は無料ですが、「~歩き方」には寄付歓迎とあります。

相場がわからなかったんですが、20ポンドを出すと、にこやかに招き入れてくれました。
(10ポンドで十分だったかな・・)

寝っ転がってる人たちがいっぱい。天井にはファンが。みんな、涼をとってるんでしょう。

時刻は午後3時。最も暑い時間帯です。

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さっき買った水は、あっという間にカラ。中庭では水も汲めるようですね。

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大丈夫かな・・ みんなも飲んでるんだから大丈夫でしょう。(何の根拠もなし)

空になったペットボトルに、冷たくはないけど、少しひんやりした水を注ぎます。

私も、だんだん大胆になってきました。

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それにしても、キリスト教の隣にイスラム教。宗教って不思議・・

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私も、寝っ転がって、涼をとります。ファンの真下なら、けっこう涼しいです。

外は35℃以上はあるでしょうから。

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オールドカイロの中にもキリスト教とイスラム教。

混沌としたカイロにふさわしい組み合わせですね。ここガーマ・アムルも、もちろん世界遺産。

この旅では、あと幾つの世界遺産に触れることになるのでしょうか。

暑さでボケッとした頭を、ファンが送る風で冷やしながら、夕方の予定を確かめます。

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