ところで、カイロ滞在は1日半。
カイロは、ギザのピラミッドまで含めると非常に広く、またエリアごとに特徴があるので、しっかり目的をもって歩くことが、効率的な街歩きになるようです。
ピラミッドは明日行こうと思ってるので、今日は手始めに、オールドカイロを歩き、タクシーでシタデル付近まで行き、見れるとこを見て帰ってこようと考えました。
暑さとの闘いもあるし、半日では、そのへんが限界でしょう。
ちなみに、シタデルからハーン・ハリーリあたりにかけては、イスラム地区。
で、私のいるホテルは、新市街の中心にあります。
ホテルの外に出ると、さすがに暑い。
オールドカイロに行くには、地下鉄が便利なので、地下鉄の入り口を探します。
ていうか、さっき、ホテルのベランダから外を眺めた時に目に入り、目星をつけておきました。
前にいるのは欧米の観光客。さすが観光都市カイロ。観光客は、どこにでもいます。
カイロの地下鉄(メトロ)でオールドカイロへ
メトロの入り口へ。アッ・サーダート駅です。
アッ・サーダートとは、エジプト初代大統領の名前。さすがです・・
オールドカイロ最寄り駅は、マル・ギルギス駅。
そういってチケットを買うと2ポンド(12円)でした。ホント安い。
待つこともなく、すぐに入ってきた電車。
駅も電車も冷房がありません。アラブ人の汗が、私のTシャツに染みこみます。
そして、サダト駅から4つ目のマル・ギルギス駅で降ります。
コプト教会が立ち並ぶオールドカイロ
いやあ、びっくり。駅でたら、いきなりキリスト教の教会です。ここは、エジプトなんだよな・・
というより、警備もハンパない。とても、カメラを向けられるレベルではありません。
そうだった。
コプト教徒を狙ったテロが3か月前に起きたばかり。エジプトは、現在非常事態宣言中。
身の程をわきまえましょう。
ま、でも、それはさておき、駅からつながるこの空間、いいですね。
いやあ、なんだか、ゾクゾクしてきましたよ!(^^)!
聖ジョージ教会(ギリシア正教会)
聖ジョージ教会の入り口。もちろん、世界遺産です。
まぎれもなく、キリスト教の教会。
エジプトは、その昔、ローマ帝国の一部でした。
エジプトにおいて、キリスト教は紀元40年頃から広がりはじめ、2世紀にはコプト教として、エジプトほぼ全土がキリスト教徒だったそう。
おや、電車が入ってきましたね。
そのコプト教徒が、イスラム過激派に襲われるテロ。
これは美しい。
コプト教徒は、エジプトの人口の約1割。ということは800万人ほどのキリスト教徒が居住してるんですね。
完全にムスリムの国と思っていただけに、意外でした。
この教会は、女子修道院とつながっているようです。
協会を出て、駅の方に少し戻ります。この向こうは、コプト博物館。
ちなみに、この右側には、自動小銃を構えた警官がいっぱい。すごい厳戒態勢です。
そして、この右側にあるのがバビロンの塔。
ビザンツ帝国時代に築かれたようですが、7世紀のアラブ軍侵攻で陥落したとのこと。
さらに、その奥はマラッカ教会。
ほんとにすごい。エジプトにいることを忘れてしまうほどに、協会のオンパレード。
それにしても、私。テロ危険区域を歩いているんだろうか・・
少しづつ、北の方に歩いて行ってみましょう。
これは、マル・ギルギス通り。暑いので、水を1本買います。水は普通の味だった・・ よかった(笑)
オールドカイロの北の入り口にたどり着くと、観光バスが。
中国人の団体が、大勢降りてきました。
フスタート?
この中にはスークが広がっているようですが、ここを東に折れて、フスタートに行ってみます。
どれくらい歩けば着くかわかりませんが、とにかく歩きます。
フスタートは、エジプト・ファーティマ朝時代、エルサレム王国によって占領。
1168年の出来事で、その後800年も廃墟になったままとのこと。
これは、フスタートの陶器センターですね。
こちら側から入ろうとしたら、警官に止められます。
これは陶器センターの中。
さらに東に行くと、たしかに遺構のようなものが。
フスタートかどうかわかりませんでしたが、荒れ果てた遺構を眺められて満足です。
一応、ここも世界遺産なんだよね。
ひたすら歩きます。さすがに暑いな。日差しが痛いほど・・
マル・ギルギス通りに戻り、北に向かいます。
ここで、急にモスクが現れます。
キリスト教会のすぐ隣に、イスラム教モスク。
不思議だけど、これが宗教のあるべき姿?
アフリカで最初のイスラム教モスク「ガーマ・アムル」
アフリカで最初のイスラム教モスク。ガーマ・アムルです。
中へは、靴を脱がないと入れません。
入場料は無料ですが、「~歩き方」には寄付歓迎とあります。
相場がわからなかったんですが、20ポンドを出すと、にこやかに招き入れてくれました。
(10ポンドで十分だったかな・・)
寝っ転がってる人たちがいっぱい。天井にはファンが。みんな、涼をとってるんでしょう。
時刻は午後3時。最も暑い時間帯です。
さっき買った水は、あっという間にカラ。中庭では水も汲めるようですね。
大丈夫かな・・ みんなも飲んでるんだから大丈夫でしょう。(何の根拠もなし)
空になったペットボトルに、冷たくはないけど、少しひんやりした水を注ぎます。
私も、だんだん大胆になってきました。
それにしても、キリスト教の隣にイスラム教。宗教って不思議・・
私も、寝っ転がって、涼をとります。ファンの真下なら、けっこう涼しいです。
外は35℃以上はあるでしょうから。
オールドカイロの中にもキリスト教とイスラム教。
混沌としたカイロにふさわしい組み合わせですね。ここガーマ・アムルも、もちろん世界遺産。
この旅では、あと幾つの世界遺産に触れることになるのでしょうか。
暑さでボケッとした頭を、ファンが送る風で冷やしながら、夕方の予定を確かめます。